【ネタバレ】映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のあらすじと涙腺崩壊ポイントをレビュー!

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2度の延期を経てようやく公開された『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。京都アニメーションによる、繊細で美しい映像と少女の成長を描いた感動的なストーリーは、「超泣ける」「ずっと号泣しっぱなし」「タオル必須」と、評判が評判を呼び、今年度の大ヒット間違いなしと話題です。本稿は、これまでのあらすじと、映画を観た感想を「ネタバレあり」でレビューします。作品を深く知って、あなたも映画館で号泣してください!

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とは?

一般公募による原作募集企画「京都アニメーション大賞」で初の大賞を受賞したファンタジー作品です。暁佳奈(あかつき・かな)原作のライトノベルは、2015年12月から全4巻が刊行。2018年にはテレビアニメが放送され、国内だけでなく、海外でも高い人気を誇ります。

戦時下において戦うことしか知らなかった少女(ヴァイオレット・エヴァーガーデン)が、「自動手記人形」と呼ばれる代筆業の職に就き、成長していく物語。テレビアニメで放送された全13話は、Netflix(ネットフリックス)などでチェックしてみてください。また、公式ホームページには全13話のあらすじが紹介されており、劇場版の公式ホームページには「5分でわかる特別映像」が公開されています。

5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第1回

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これまでのあらすじとポイント

「大切な人」から最後に聞いた「愛している」という言葉の意味を知るために、手紙の代筆業に就き、多くの人との出会いを通じて少女が成長していく感動ストーリー。映画を観る前に知ってほしい3つのポイントを紹介します。

戦うことしか知らない「武器」と呼ばれた少女

その少女の存在を知る者は「彼女は武器」だと言った。命令をすれば戦う、人のカタチをしている道具だと――。
戦場で拾われた少女は、ギルベルト・ブーゲンビリア陸軍少佐の命令のもと、兵士として戦闘を繰り返す日々。感情を持たず、言葉もろくに話せなかった少女に、彼は「ヴァイオレット」という名前を与えて教育を施しました。
戦場が激化するなか、戦闘で両腕をなくしたヴァイオレットに、ギルベルトは「自由になりなさい。心から愛しているーー」という言葉を残し、行方知れずになったのです。

戦場で兵士として戦ってきたヴァイオレットは、感情を持たない武器だった

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「自動手記人形」を通じて人の心に寄り添う

「お客様がお望みなら、どこでもかけつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」

4年にわたる南北大陸戦争が締結した後、ヴァイオレットは、ギルベルトの友人であり、C.H郵便社の社長のクラウディア・ホッジンズのもとで、自動手記人形(ドール)として働くようになります。タイピングスピードや正確性は抜群な一方で、人の心がわからないヴァイオレットは、報告書のような手紙しか書けず、代筆の依頼者が怒り出すことも。それでも、まっすぐ依頼者に向き合うことで、人の心には表と裏があり、口に出したことがすべてでないことを学んでいきます。

正確性かつスピーディに義手を動かせたが、手紙は報告書のような仕上がりだった

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「愛している」の言葉の意味を知るために

ギルベルトから最後に聞いた「愛している」という言葉の意味を理解するためにドールになったヴァイオレット。

人を殺めた手で手紙を書くことに自責の念を抱いたり、ギルベルトの死を知って生きる目的を見失ったりすることもありました。しかし、戦争で生き延びた唯一の肉親である兄に向けた手紙、死期が間近に迫る母親が娘に綴った手紙、飾らないありのままの気持ちを伝えた恋文…。さまざまな代筆を通じて人の心を知り、少しずつ成長していきます。
和平調印式が行われて戦争が締結し、飛行機で空から手紙を届ける航空祭の日、ヴァイオレットは親愛なるギルベルトに「『愛している』が少しわかります」と手紙を書きました。

航空祭の日、ギルベルト宛の手紙に「愛しているが少しわかります」と綴ったヴァイオレット

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2度延期された劇場版

「劇場版・ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、当初、2020年1月10日に「世界同時公開予定」と発表されましたが、京都アニメーション放火殺人事件のため、公開は延期に。その後、京都アニメーション社長の八田英明氏が、2020年4月以降の公開を目指して制作中であることを発表。しかし、今度は新型コロナウイルスの感染拡大のため、劇場公開の「再延期」となりました。

そして2020年6月25日、同年4月より再放送していたテレビアニメの最終回の本編終了後、CMにて本予告動画が解禁。「2020年9月に公開予定」と発表されたのです。

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【ネタバレあり!】劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンのあらすじ

映画は未来のシーンからスタート

以前ヴァイオレットは、病気の母親から、死後に一人娘のアンの誕生日に毎年届くよう、50年分の手紙を依頼されました。それから半世紀以上の歳月を経て、その手紙を見つけたアンの孫が、自動手記人形のヴァイオレットに興味を持ち、彼女の足跡をたどるという設定です。
テレビアニメ第10話「愛する人は ずっと見守っている」のストーリーは事前に把握していた方がいいでしょう。

テレビアニメ第10話で、病気の母親は一人娘のアンに50年分の手紙を託す

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余命僅かな少年、ユリスとの出会い

戦争が終結して数年、世の中は平和になり、新しい時代を歩んでいく気運が高まっていました。しかし、ヴァイオレットは、どこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごしていたのです。そんなある日、彼女は入院生活を続けている少年、ユリスから手紙の依頼を受けます。病気であと少ししか生きられない少年は、家族に冷たい態度を取っていましたが、「本当の気持ちを伝えたい」と、両親と弟、親友のリュカに宛てた手紙を託し、自分が亡くなった日に届けるよう、ヴァイオレットと約束をします。

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宛先不明の手紙を辿って小さな島へ

ギルベルトの友人であり、C.H郵便社の社長のクラウディア・ホッジンズは、倉庫で宛先不明の手紙を発見。その筆跡がギルベルトである可能性を抱き、ヴァイオレットと2人で、遠方の小さな島へと向かいました。

ギルベルトは生きていて、学校の先生をしていたのです。

まずはホッシンズが訪問しましたが、「ヴァイオレットを不幸にした自分は、もう彼女とは会えない」とギルベルトは言います。そのことを知ったヴァイオレットは、島中を必死に探してギルベルトの自宅にたどり着き、ドア越しに「いつまでもここで待ちます」と訴えました。しかし、その日は顔を見ることができなかったのです。

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ギルベルトに宛てた最後の手紙

翌日、ギルベルトの気持ちを理解したヴァイオレットは、彼に会うことを諦めて手紙だけを残し、島を去ることにしました。その手紙を子どもたちから受け取って読んだギルベルトは、必死にヴァイオレットを追いかけます。

映画を観た感想

一年分、泣きました!

映画はハッピーエンドで終わります。
最後に「愛している」という言葉を聞いてから、ずっとギルベルトのことを真っすぐ思い続けてきたヴァイオレットの願いが伝わり、心から良かったと思いました。

私は、予告編などの事前情報をまったく知らなかったので、まさかギルベルトが生きているとは予想もせず、その衝撃は言葉で言い表せないほど。劇場版では、ヴァイオレットとギルベルトの出会いから、離れ離れになったシーン、過去の依頼者のストーリーなどが走馬灯のように映し出され、これまでの感動がよみがえり、最初から最後まで涙が止まりませんでした…。

ヴァイオレットからは、人を愛することの大切さ、言葉にしなければ想いは伝わらないことなどをたくさん教えてもらいました。みなさんも存分に泣いてください。そしてヴァイオレット・ロスにならないようにご注意ください。

映画特典として、原作者・暁佳奈氏の書き下ろし短編小説冊子が配布されます(10月2日からは「ギルベルト・ブーゲンビリアと儚い夢」)。

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◆藤田美佐子(編集ライター)
京都市在住。フリーランスの編集兼ライターとして観光、食、求人、医療、ブライダルなど幅広い取材・執筆活動を行う。1児の母。趣味はマラソン。アニメオタクの息子の影響で、5年前からアニメ・マンガの魅力にはまっています。

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