(2020年10月26日更新)「Microsoft Office(マイクロソフト オフィス)」はビジネス文書の作成には欠かせないアプリだが、決して安くはない。そこで活用したいのが、無料で使える「Web版 Office」だ。マイクロソフトアカウントさえ用意すれば、ブラウザー経由でオフィス文書の閲覧や編集などをこなせる。Office環境が急きょ必要になるケースも多いと思うが、Web版Officeを活用すれば、オフィス文書の閲覧を始め、ちょっとした編集作業も十分こなすことが可能だ。

「Web版Office」のメリット・デメリット

オンライン版Officeは「Office Online」などと名称を変えつつ、長く変遷を重ねてきた。正直なところ、初期バージョンの頃は荒削り感が強く、使い勝手もイマイチだったが、今回紹介する「Web版Office」にして、ようやく実用的なOffice環境としての第一歩を踏み出したと感じる。

もちろん、無料サービスのため、機能面では有料版には及ばないが、それでもクラウドサービスならではの強みもある。

そのひとつが「マルチデバイス対応」で、ネット環境が使えるパソコンがあれば、どこでもオフィス文書の編集や閲覧が可能。例えば、出先のネットカフェのパソコンでオフィス文書を閲覧したり、知り合いからノートパソコンを拝借して内容を訂正したりするのもいたって簡単だ。

また最近は、Office互換アプリを使用している人も多いが、マイクロソフト純正のOfficeと比較すると文書ファイルの互換性はさほど高くはない。最悪の場合、文書のレイアウトが崩れてしまって内容を把握できない場合すらあるが、高い互換性を備えたWeb版Officeなら、そうしたリスクを回避して正確なレイアウトでオフィス文書を表示できる。

インターネット接続が必須だったり、ファイルの保存先がOneDriveに固定されていたりなど、制限も決して少なくないが、それでも基本的にパソコンさえあればOffice環境が手に入るというのは実に太っ腹だといえる。それに機能が限定されているぶん、ビギナーにも扱いやすいので、これからOfficeを覚えようという人向けの入門用としてもオススメだ。

Web版Officeのおもな特徴

【メリット】
・無料で使える(個人利用の場合)
・ネットが使えるパソコン環境があればOK
・レイアウトの再現性が高い

【デメリット】
・ファイル保存先はOneDrive限定
・基本的な機能しか使えない
・インターネット環境が必須
・商用利用は法人向けMicrosoft365のライセンスが必要

まとめ

「いくら無料でも低機能なのはちょっと……」とためらう人もいるかもしれないが、そもそもOfficeの全機能をフル活用している人は稀だ。無論、有料版があればそれに越したことはないが、職場や自宅などのパソコンすべてにOfficeを導入しようとすると、当然かなりの費用が掛かる。
しかし、「下書きは自宅パソコンのWeb版」「清書は有料版」といった具合に作業の内容によって使い分けるようにすれば、有料版が必要なシーンは大幅に減らすことが可能だ。

ペーパーレス化の推進により、Officeが必要な場面は増えてきているが、だからといって考えなしに購入するのは決して賢いやり方とはいえない。無駄な出費はできる限り抑えて、そのぶん浮いたお金をパソコンやデスク周りの改善に回すのもアリだろう。

【2020年10月26日追記】
記事初出時、Microsoft Officeの商用利用権について言及がありませんでしたが、Web版Office(Office Online)の商用利用には法人向けMicrosoft365のライセンスが必要となります。Web版Officeの無償利用は、個人用途に限ります。今回、当該部分を訂正させていただきました。ご迷惑をお掛けした読者の皆さま、ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。

◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。



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