小さな庭の植物カタログ
玄関前&門扉まわりに
おすすめの植物
▼シンボルツリーにぴったりの樹木 BEST3
ジューンベリー
春に白い花を数多く咲かせ、初夏には果実、秋にはオレンジ赤の紅葉と、四季を通じて楽しめる人気の樹木。真っ赤な果実は生食できる。スリムな樹形は、シンボルツリーとして人気。樹勢が強く耐寒性もあり、育てやすい小果樹。

常緑ヤマボウシ
梅雨時に白やピンクの花をつける樹木。花のつけ根の葉が白く花びらのようにも見えて映える。自然に樹形が整って、背もスラリと高くなるので、シンボルツリーにぴったり。樹皮が鹿の子模様になる。乾燥気味の場所で風通しよく育てるとよい。

シマトネリコ
美しい小葉が規則的に並び、葉から降り注ぐ木漏れ日が涼しげな印象の樹木。5月下旬から7月上旬にかけて枝先に小さな白花が房のように咲く。花の後は白色の翼をもったたくさんの種をつける。明るい場所でよく育ち、暑さや湿気に強いのが特徴。

▼華やぎが魅力の花
オリエンタルリリー
香りがよく、直径が20cm以上にもなる大輪花。ユリの王様とも呼ばれ、上向きに咲く華やかな様子は切り花としても人気。丈夫で育てやすい花。

ゼラニウム
環境が合えば1年中咲く。乾燥には強いが加湿に弱い。雨で茎や葉が腐りやすいので、梅雨時は軒下へ移すか株を切り戻す。葉が香るセンテッドゼラニウムも人気。

パンジー、ビオラ
大きな花がパンジー、小さな花がビオラと大別される。晩秋に苗を植えると春まで花が楽しめる。かたい土を嫌うので、腐葉土などを混ぜ水はけのよい土で育てて。

▼季節感を演出しやすい花
スイセン
清楚な美しさで、ギリシャ時代から親しまれている花。1万種以上の品種があり、系統によって開花時期が異なる。水はけのよい土に植えつけを。

ガーデンシクラメン
耐寒性があり戸外で育てることができる品種。花の色も形もバリエーションが豊富で、花期も長い。霜に弱いため、木の下や軒下などで育てるのがおすすめ。

ガイラルディア
夏から秋にかけてコンパクトな草姿に大輪の花を次々と咲かせ、花期が長いのが特徴。株が消耗しないよう、枯れた花はこまめに摘みとって。

▼香りを感じられる花
バラ
ヴィクトリア女王を表し、ブルボンローズを代表する花。ダマスクを基調とする濃厚な香りが特徴。剪定を控え、自然に仕立てると多くの花をつける。

ライラック
枝先に穂状の花をたわわにつける、甘い香りが特徴の樹木。耐寒性が強く、冷涼で乾燥した気候を好む。西日に弱いため、植え場所には注意する。

ハニーサックル
甘い香りをあたり一面に広げるつる性の植物。その強い香りは精油にもなるほど。花が咲き終えると、赤い実をつける品種もあり、長く楽しめる。

▼雑草を生えにくくさせる草
ビンカ ミノール
地をはうように伸びて広がるつる性の植物。緑葉のほか、斑入りもあり、観葉植物として人気。耐寒性が強く、丈夫なため手間をかけずに増やせる。

グレコマ
野草のため、丈夫で地面をはうように成長する。茎葉に爽やかな芳香があり、ハーブとしても使われている。土を乾燥させないように管理を。

コンボルブルス(ブルーカーペット)
4月から6月に花径2cmくらいの青い花を咲かせ、茎ははうように横に長く伸び、マット状に茂る。日によくあて、水はけをよくして育てる。

なお、本稿は『小さな庭のつくり方』(永岡書店)から一部を抜粋して掲載しています。下記の本は、知りたい情報の全文がコンパクトにまとまった一冊です。詳しくは以下のリンクをご参照ください。

※①「小さな庭づくりの基本ステップ」はこちら