【光回線の種類】NTT東西やKDDIが初心者には安心。自宅の固定回線を光回線に変更しよう

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家庭内のインターネットの基礎知識を深めよう。光回線の特徴や導入方法、ルーターのつなぎ方など、ビギナーが気になる重要ポイントを解説する。

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光回線にはどんな種類がある?

回線事業者はNTT東西とKDDIが安心。地域限定だが、NUROにも注目

光回線といってもどんな種類があるのか。光回線を扱う業者は、回線そのものを提供する「回線事業者」と、インターネットサービスを提供する「プロバイダー」に分かれる。

現状、全国展開している光回線事業者は、NTT東日本/西日本とKDDIで、シェアはNTT系が6割KDDIが2割程度と、両者で光回線全体の8割を占めている。いずれも高い知名度があり、ビギナーでも安心して契約できるはずだ。

一方、地域限定型の事業者もある。例えば、関東・関西などの「NURO(ニューロ)」をはじめ、関西エリアの「eo光(イオヒカリ)」、九州の「BBIQ(ビビック)」などの事業者(ブランド)がサービスを展開中だ。マンションなどの集合住宅を対象にした「UCOM(ユーコム)光レジデンス」などもある。

主な光回線事業者とプラン例

事業者 プラン(戸建て向け) 最大通信速度 月額料金例(2年契約時)
NTT東日本 フレッツ 光ネクスト ファミリー・
ギガラインタイプ
1Gbps 5170円+プロバイダー料金
フレッツ 光クロス 10Gbps 5610円+プロバイダー料金(※1)(※2)
NTT西日本 フレッツ 光ネクスト ファミリー・
スーパーハイスピードタイプ 隼
1Gbps 4730円+プロバイダー料金
フレッツ 光クロス 10Gbps 5720円+プロバイダー料金(※2)
KDDI auひかり ホーム1ギガ 1Gbps 5720円
auひかり ホーム10ギガ 10Gbps 7128円
オプテージ eo光ネット 1ギガコース 1Gbps 1年め:3248円、2年め:5762円
eo光ネット 10ギガコース 10Gbps 1年め:3818円、2年め:6530円
ソニーネットワーク
コミュニケーションズ
NURO 光 G2 V 2Gbps 5217円
NURO 光 10Gs 10Gbps 1年め:4376円(※3)、2年め:7126円
※1:30ヵ月間の「クロススタート割引」適用時。
※2:レンタルルーター利用料として別途月額550円が必要。
※3:初月無料。2ヵ月めは4378円。

ワイヤレスのルーターだから回線工事不要

家に固定回線はなくても、モバイル回線でネットする方法もある!

短期間の居住や、回線工事を行うのが難しいときなどは、モバイル回線を固定回線代わりに利用する手もある。

例えば、ソフトバンクの「Softbank Air」は最大962Mbpsと高速なほか、月額料金も4180円(1年め)とお手ごろ。一方、UQ WiMAXの「WiMax2+」は月額料金は4268円(2年契約時)からで、製品によっては最大1.2Gbpsの高速モバイル回線を利用可能だ。

さらに、2020年から開始された次世代携帯通信規格「5G」は、現状、ドコモ、auの下り最大4.1Gbpsを筆頭に、理論上は光回線並みか、それ以上の通信速度を実現可能とされている。

現在のところ、対応エリアはごく一部にすぎないが、ポテンシャル的には光回線の代替としても十分成り立つ可能性がある。今後の動向をじっくり注視したいところだ。

ソフトバンク
Airターミナル4

最大速度962Mbps(下り)

下り最大962Mbpsの高速通信を実現した小型ルーター。Wi-Fi 6対応の最新モデルも用意している。

Airターミナル4

UQ WiMAX
WiMAX HOME 02

最大速度440Mbps(下り)

通信速度は下り最大440Mbps。アンテナ性能を強化しており、広範囲でWi-Fiを利用可能だ。

WiMAX HOME 02

家のネットの仕組みを知っておこう!

光回線用の機器が設置されたら、そこにWi-Fiルーターを接続しよう

まず、自宅の固定回線をADSLなどから光回線に変更する手順を確認しよう。最初に、ネットや電話で光回線の申し込みを行い、立ち会いのもと、業者による設置工事が行われる。工事が終われば、宅内に「光コンセント」が設置される。インターネットは、この光コンセントを介して提供されるわけだが、ここにスマホやパソコンをつなぐわけではない。光コンセントには、専用のネットワーク機器を接続する必要がある。

これは、回線業者からレンタルで提供される「ONU(回線終端装置)」や「ホームゲートウェイ」だ。ONUは、光ケーブルの信号をインターネットで利用できる形式に変換してくれる装置。ホームゲートウェイは、ONUからの通信を各機器に振り分けるほか、Wi-Fiや「ひかり電話」機能が内蔵されている場合がある。ONUと一体化している場合も多い。

なお、ホームゲートウェイにWi-Fi機能が内蔵されていたり、有料オプションで増設できたりする場合は、Wi-Fiルーターを別途用意する必要はない。

もっとも、ホームゲートウェイのWi-Fiルーター機能は性能的にはミドルクラスが多く、最新のWi-Fi6に対応しているモデルはごく一部。高速通信を満喫したいなら、ホームゲートウェイに最新のWi-Fiルーターをつないで運用したほうがいい。

また、長期にオプション料金を支払うよりも割安な場合が多い。Wi-Fiルーターを設置したら、あとはスマホやパソコンをつなげばOKだ。

光回線でネットにつながるまでの流れ(戸建ての場合)

(1)光回線を申し込むと、基地局から自宅までの引き込み工事が行われる。

(2)完了後、自宅に「光コンセント」が設置され、自宅でネットを利用できるようになる。

(3)光コンセントから専用ケーブルでONUにつなぎ、LANケーブルでホームゲートウェイとつなぐ。両者とも名称がさまざまで、両者が一体化している場合も多い。

(4)Wi-Fi内蔵のホームゲートウェイもあるが、Wi-Fiルーターを追加するのもいい。

(5)Wi-Fiルーターとスマホやパソコンを接続。無事にネットにつながれば作業完了だ。

ワンポイント解説
光回線 光ファイバーケーブルを用いたインターネット回線。
大容量のデータを高速に通信できるほか、メタル(アナログ
電話)回線と違ってノイズの影響を受けにくいのが特徴。
ONE Optical Network Unitの略で、「光回線終端装置」や
「光モデム」ともいい、光信号をスマホやパソコンなどで
利用できるデジタル信号に変換してくれる。
ホーム
ゲートウェイ
ONUからの通信を家庭内に振り分ける多機能ルーター。
ONUと一体化したり、いわゆる「ひかり電話」やWi-Fi
機能を内蔵したりなど、業者やプランにより内容は異なる。

■解説/篠原義夫(ガジェットライター)

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