【車中泊のご飯】車内で炊飯ができる炊飯器「タケルくん」レビュー!新米6種類で比較してみた!

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クルマのシガーソケットで炊飯ができる「直流炊飯器タケルくん」については、過去記事でも紹介しました。タケルくんは、クルマのシガーソケットで炊飯ができる優れもの。温かいご飯がどこでも食べられ、その味は予想以上においしいので、とても重宝しています。しかし、もっとおいしいお米を使えば、もっともおいしいご飯が食べられるのではないかと、北海道の新米6種類を炊き比べてみました。その結果を報告します。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラバッグなどのカメラアクセサリー、車中泊グッズなどの記事も執筆している。目下の悩みは月1以上のペースで増えるカメラバッグの収納場所。

車中泊でもっともおいしい熱々ご飯が食べたい

北海道の新米なら、もっとおいしくなるのでは

クルマのシガーソケット電源で炊飯ができる「直流炊飯器タケルくん」。車中泊愛好家の間では定番といえるアイテムです。筆者は、この「直流炊飯器タケルくん」を最近入手し、温かいご飯がどこでも食べられることと、思った以上のおいしさに感動しました。

しかし、それでも自宅の圧力IH炊飯器に比べると、少しふっくら感などが劣る点が気になっていたのも事実です。そこで、炊くお米を変えたらどうだろうと考えました。

筆者の住む北海道は現在日本有数の米どころです。そんな北海道の新米を6種類提供いただきました。

農家さん曰く「玄米から精米した方が絶対おいしい」

筆者は北海道に住んでいます。そして、北海道は現在、日本有数の米どころです。筆者が普段食べているのは、あまり考えずにスーパーで買った無洗米。それよりも、農家さんが直接販売しているお米のほうが、おいしいでしょう。そこで、近隣で評判のよい地元の農家さんから、6種類のブランド米を分けてもらいました。

テストする前に相談したところ、「直前に玄米から精米したほうが絶対おいしい」というので玄米でわけてもらっています。写真は、それぞれのお米がなにかわからないように名称をテープで隠しました。

提供いただいた玄米を、炊く直前に、それぞれ精米しました。筆者は精米機を持っていないので、友人に貸してもらったものです。

今回炊き比べたお米の内容

今回炊き比べた6種の北海道の新米は、2軒の農家さんからご提供いただきました。

厚真町のあつま河村農場さんからは

●ななつぼし

●おぼろづき

むかわ町の小坂農園さんからは

●ゆきさやか

●ゆめぴりか

●ふっくりんこ

●ほしのゆめ

どちらのお米も、北海道の住む筆者の友人・知人が期的に購入している人の多い、評判のよいものです。

精米して洗っている時点で、すでにおいしそうなお米たち。普段、筆者が食べているお米よりもランクが高いようです。

せっかく食べ比べるなら、新米6種類を一斉に炊きたい

「直流炊飯器タケルくん」を6台お借りしました

「直流炊飯器タケルくん」で6種類の新米を同時に炊くには、6台の「直流炊飯器タケルくん」が必要です。当たり前ですが、筆者は1台しか所有していません。そして、6台も購入する気もありません。

しかし、「直流炊飯器タケルくん」1台で6種類のご飯を炊くには、炊飯時間が約30分、蒸らしが10分、試食が10分、洗って再度炊くのに10分としても6時間が必要です。そして、なにより6時間間隔が空くと、最初に食べたものと最後に食べたものを同条件で比較できる自信が、筆者にはありません。

そこで素直に、「直流炊飯器タケルくん」のメーカーである株式会社JPNさんにお貸し出しいただきました。

JPNさんから送られてきた「直流炊飯器タケルくん」6台。筆者のむちゃな企画に快くご協力いただき、ありがとうございます。

同時に炊飯するには、実はクルマも6台必要だ

実は、「直流炊飯器タケルくん」を6台借りる時点で、JPNさんから指摘いただいていたのですが、「直流炊飯器タケルくん」6台で同時にご飯を炊くには、電圧などの関係で、アイドリングをした状態のクルマが6台必要になります。

さすがに北海道に住んでいるとはいえ、筆者はクルマを6台並べるスペースを所有していませんし、クルマも6台は持っていません。そこでスペースは、新千歳空港に隣接するレンタルカート場、新千歳モーターランドさんにお借りしました。

クルマを並べて調理するスペースなどを提供いただいた新千歳モーターランドさん。レンタルカート、ドリフト、ジムカーナなど、さまざまなモータースポーツが楽しめます。

スペースとクルマの一部を新千歳モーターランドさんに提供いただいたのですが、まだクルマが足りません。クルマはさらに、レンタカーのSapporo car rental 新千歳空港店からお借りしました。

ご飯を炊くためだけに集められたクルマ6台。せっかくなので並べてみました。新千歳モーターランドさん、Sapporo car rental 新千歳空港店さん、本当にありがとうございます。

試食の結果

お米の銘柄を隠して5人で評価

6台のクルマで、6台の「直流炊飯器タケルくん」を使って、同時に北海道の新米6種類を炊き上げ、筆者を含む5人で評価を行いました。テストの用意をした筆者以外は、どのお米がどの銘柄かわからないようにしてあります。また、筆者もしっかりとメモはしましたが、テスト時には、どれがどのお米か、ほぼ忘れていました。

各車内で一斉にご飯を炊いている様子です。大きなスペースとクルマが6台も必要ですが、地味なテストです。

待つこと約30分、蒸らしに約10分でご飯が炊けました。

炊飯を開ける前に6台のタケルくんを並べてみました。なかなか見られない光景にテンションも上がります。

どのお米もおいしくて甲乙つけがたい

炊き上がったお米の採点方法は、もっともおいしいと思ったものに6点、2番目に5点、3番目に4点、……最下位に1点という方式で行いました。準備をした筆者以外の4人は、それぞれのご飯の銘柄を知りません。

まずは筆者以外4人の結果です。

1位 19点 むかわ町小坂農園産ゆめぴりか

1位 19点 むかわ町小坂農園産ふっくりんこ

3位 16点 むかわ町小坂農園産ほしのゆめ

4位 13点 厚真町河村農場産おぼろづき

5位 11点 厚真町河村農場産ななつぼし

6位 6点 むかわ町小坂農園産ゆきさやか

同時に炊き上がったご飯6種。しっかりと米が立って、おいしそうな香りが立ち上ります。

続いて、筆者の採点も加えた5人での評価結果です。

1位 24点 むかわ町小坂農園産ふっくりんこ

2位 22点 むかわ町小坂農園産ほしのゆめ

3位 21点 むかわ町小坂農園産ゆめぴりか

4位 17点 厚真町河村農場産おぼろづき

5位 14点 厚真町河村農場産ななつぼし

6位 7点 むかわ町小坂農園産ゆきさやか

試食に参加していただいた全員が最初に言ったのは、「普段家で食べているご飯よりおいしい」ということです。また、ほとんどの参加者は、筆者も含め、「ほとんど差がわからない」「味というより、ご飯の硬さの好みで採点したので、微妙な水加減で順位は変わってしまうと思う」といった評価でした。

どのご飯もおいしく、その道のプロでないと、甲乙がつけがたいといった印象です。筆者ひとりで採点を行ったら、どう順位をつけてよいか判断できなかったと思います。

まとめ

「直流炊飯器タケルくん」で炊いたご飯は、自宅の圧力IH炊飯器で炊いたご飯よりちょっと劣ると評価していた筆者ですが、北海道のおいしい新米を使えば、自宅で食べるご飯以上の味を車中泊やキャンピングカーで味わえることを確信しました。

当然、この北海道のおいしい新米を自宅の圧力IH炊飯器で炊けば、さらにおいしく食べられるでしょう。ちなみに4位になった厚真町河村農場産おぼろづきは、送料別ですが、玄米5kgで1,500円。これは、筆者がスーパーでなんとなく購入しているお米より安いことが発覚!今後、我が家のご飯は厚真町河村農場産おぼろづきになる予定です。

【制作協力】
株式会社JPN(公式サイト)
Sapporo car rental 新千歳空港店
新千歳モーターランド(公式サイト)
あつま河村農場(Facebook)
小坂農園(公式サイト)

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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