【コロナ禍】国内フライトで「シンガポール」へ!JALと現地政府観光局とのコラボイベント参加レポート

スポーツ・アウトドア

日本航空(JAL)とジャルパック、成田国際空港(NAA)、シンガポール政府観光局は12月5日、周遊フライトツアー「チャーターDE海外旅行気分を満喫! ~シンガポール~」を実施した。このツアーは、コロナ禍の中、海外へ出掛けられない状況下に、少しでもシンガポール旅行に出掛けた気分を楽しんでもらおうと企画されたもの。申し込み倍率は約10倍にもおよび、その中から実際に申し込んだ141人が参加した。

執筆者のプロフィール

会田 肇(あいだ・はじめ)

1956年茨城県生まれ。大学卒業後、自動車系出版社の勤務を経てフリージャーナリストとして独立。カーAVやカーナビなど、カーエレクトロニクスの分野を中心にレポート活動を展開しつつ、カメラ系の評論も行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
▼日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ会員)
▼走りも楽しいエコカーの実力(イミダス)

搭乗口付近にはマーライオンが出現!

このツアーは、コロナ禍の中、海外へ出掛けられない状況下に、少しでもシンガポール旅行に出掛けた気分を楽しんでもらおうと企画されたもの。今年は航空会社による周遊フライトツアーが実施されているが、今回は空港や政府観光局とJALがコラボして行うのは初めてとなる。JALによれば申し込み倍率は約10倍にもおよび、その中から実際に申し込んだ141人(幼児1人含む)が参加した。

搭乗前には“入国審査”も

シンガポールへ出掛ける気分を味わってもらおうということで、その雰囲気作りは相当なこだわりを持って用意された。

搭乗口へつながる通路にはシンガポールの魅力を伝えるバナーが立てられ、搭乗口前にはなんと入国審査を模したブースまで特別に設置。ここでチェックイン時に渡された模擬パスポートにスタンプを押してもらうといよいよ“入国”でき、さっそくシンガポールのシンボルであるマーライオンが出迎えられる。さらに、搭乗ゲート付近ロビーではシンガポールをテーマにした謎解きゲームを開催するなど、参加者は出発から到着まで複数のヒントを探しながら盛りだくさんのイベントを楽しんでいる様子だった。

搭乗口へ通じる通路にはシンガポールを紹介するバナーが立てられ、旅立つ気分を盛り上げた

搭乗口の前には“入国審査”がシンガポール政府観光局によって実施される凝った趣向も準備された

“入国スタンプ”を押してくれたシンガポール政府観光局マーカス・タン北アジア局長

シンガポールのマスコット「マーリー」(Merli)と記念写真

記念写真用のフレームも用意された。写真はセントーサ島のもの

新潟県、高知県上空を経由して同空港に戻る約3時間半のフライト

セントーサ島をかたどったルートを飛行

搭乗ゲート付近で期待を見ながらフライトを待つ旅客の方々

使われた機材は、国際線で使われている「ボーイング767-300ER」(登録記号JA608J/ビジネスクラス24席、エコノミー席175席)で、フライト便名は、シンガポールが独立した1965年にちなんだJAL1965便(オペレーション上はJL4981)とされた。旅客は成田空港国内線ターミナルSゲートから搭乗し、同日12時14分、68番スポットから旅立った。

JALのスタッフに見送られて国内線Sゲートで搭乗手続きをする旅客の方々

出発時にはJALのスタッフがターミナルの内外から見送った

飛行ルートは、新潟県、高知県上空を経由して同空港に戻る約3時間半のフライト。ユニークなのはそのフライトコースで、シンガポールのリゾートアイランド「セントーサ島」を象ったものだという。ここまでこだわるフライトは珍しい。

フライトルートはシンガポールのリゾートアイランド「セントーサ島」を象ったもの

機内では、ビジネスクラス/エコノミークラスそれぞれにシンガポール名物の特製チキンライスの食事が提供されたほか、各席のモニターにはシンガポールの観光動画が放映されて海外旅行気分を盛り上げた。また、シンガポール旅行券が当たる抽選会が実施され、帰りにはシンガポール政府観光局が用意したお土産が旅客全員に渡されるというサプライズも用意されという。

ビジネスクラスは少し豪華なチキンライスが機内食に用意された

エコノミークラスに用意されたチキンライスの機内食

シンガポール政府観光局の柴田亮平 日本支局長は、「日本からシンガポールには年間83万人が訪れているが、今年の4月以降は激減し、チャンギ空港も第1ターミナルのみが使われている状態だ。そこで、今は(コロナ禍以後を踏まえて)粛々と準備を進めており、それまではシンガポールを忘れないでもらいたいという思いで、SNSを使った情報発信を実施していく。来年は日本と国交樹立55周年を迎えることもあり、1年を通して様々なイベントを予定している。今後は他のエアラインとのイベントも計画していきたい」と話していた。

シンガポール政府観光局が用意したお土産。搭乗者全員に渡された

謎解きゲームに参加した人に配られたマーリーのグッズ

「将来はパイロットになりたい」という息子さんと一緒に搭乗した親子。「コロナ禍が終わったらぜひシンガポールに行ってみたい」とも話していた

出発前の成田空港スペシャルバスツアー

新ランプタワーやA滑走路脇での見学ツアーを実施

一方、このフライト出発前には、オプションとして「成田空港スペシャルバスツアー」も用意された。これは、一般公開されていない空港内のエリアを巡るという特別ツアーとして企画され、9月10日に供用開始となった新ランプセントラルタワーやA滑走路脇の消防西分遣所を専用バスで巡った。参加者は40名で、NAAの説明によれば約25倍の倍率となる人気を集めたという。

成田空港の新ランプタワーを研修室から見学する参加者(写真GPA提供)

消防車が待機するA滑走路を間近に望む西分遣所を見学(写真GPA提供)

A滑走路から写真を撮る参加者。轟音と共に離陸する機体には歓声が上がった(写真GPA提供)

ツアーでは各所でNAAスタッフによる説明が行われ、ここでは施設の果たす役割が説明され、高層のフロアから見下ろす空港の姿を楽しんだ。その後は貨物地区で大型貨物機をバス内から見学し、A滑走路すぐ脇の西分遣所へ移動。ここから離発着する旅客機の迫力たっぷりの姿には歓声もあがったほど。参加者はめったにない貴重な機会とあって、その様子をさかんに写真に収めていた。

JALとジャルパック、NAAの3社は、今後も現地政府観光局とコラボした同様のチャーターフライトを企画しており、JALによれば次回は台湾をテーマにして開催する予定という。

◆取材・文・撮影/会田肇

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