【マウスコンピューターmouse C1レビュー】5万以下の安価ノートPCでできること どんな人におすすめ?

ガジェット

マウスコンピューター「mouse C1」の特徴はとにかく安いこと。税込でも5万円を切る価格で手に入ります。私は、今時のパソコンはクリエティブ行為(テキスト、音声、静止画、動画編集)に適しているかどうかが重要だと思っております。以前では考えられないような値段の「mouse C1」ですが、どのくらい、このクリエイティブ行為ができるのでしょうか。実際に使用して見ました。

家族が1人1台パソコンを所有する時代

青色申告などすると、よくわかりますが、デジタルガジェットとして一つ持つなら「とりあえずスマートフォン」となるような仕組みが構築されつつあります。願わくば、OSもそうですが、ハードも日本製としたい!しかし、もはやほとんどの日本メーカーに昔のような矜持はありません。すこぶる残念なことだな、と日々感じています。

このように、海外スマホ全盛になりつつありますが、それでも「パソコン」は無くなりません。理由は簡単です。パソコンは「最速のクリエイティブ・ガジェット」だからです。要するに長時間、快適に、いろいろな作業が続けられるガジェットはスマートフォンではなくパソコンなのです。

ならば、パソコンは一家に一台というわけですが、パソコンのパソは、パーソナル。個人用なので、一人一台が理想的。一台10万円とすると、3人家族で30万円。複雑な作業が必要となり、いいパソコンを家族分揃えるとなると、大いなる出費となります。
さて、今回、縁あってCMでお馴染みのマウスコンピューター「mouse C1」をテストすることができました。特徴はとにかく安いこと。税込でも5万円を切ります。この記事では、数値能力ではなく、実際に使ってみた感想をレポートします。

マウスコンピューター
mouse C1

mouse C1-H

www.mouse-jp.co.jp

「5万円」がもつ特別な意味

5万円。これは、コンシューマーマーケティングを語るうえで特別の意味を持ちます。パーソナル用途は、基本5万円以下だからです。そりゃぁ、自分が凝っているモノ、とてもお金持ちの人は違います。が、個人消費を見た場合、5万円を切ると、消費がグッと伸びます。要するに、個人で、経済破綻なく、手軽に買える価格なのです。ただこれは、消費税込みの価格。消費税が2%上がり、政府の予想より消費は冷え込みましたが、そんなん当たり前。この価格帯で1000円差は小さくありません。

ただ、これに反していたパーソナル機器があります。パソコンとスマホです。みんなが持つべき存在でありながら、5万円以上。正直、高い、高すぎる。

最近はともかく、パーソナルとはいうものの、今ほど普及していない上、社内に中古品もなく、新品が高かった時代。数人で一台のパソコンなんてザラ。これは非常に使い勝手が悪かったです。要するに、自分のリズムで行わなければならないパーソナルなクリエイティブ行為の制約が発生してしまうということです。

さらに、OSはアメリカ製。アメリカが作るOSは、最後は物量に打って出ます。ここらへんは、アメリカ軍の物量作戦と同じ。彼らは、ここを知恵では凌ぎませんね。また、扱う情報も、テキスト、音楽、静止画、動画と、どんどん増えていきます。これでは、最低性能を底上げし続けなければなりませんので、安くしようとしても限度があります。パソコン、スマホの場合、同じ性能なら値を下げられますという言葉が虚しく響くだけでした。

そのため、ノートパソコンは、5万円以上が当たり前、ちょっと強化されたものは10万円以上。ディスプレイの大きいモノをチョイスするとさらに高くなります。

今のパソコンに必要な「クリエイティブ行為」への適応

パソコンは、クリエイティブ行為に適していると書きましたが、今のクリエィティブ行為とはなんでしょうか?パソコンへの負荷は、時間あたりに使う情報使用量で決まります。

負荷が小さいものから、テキスト、音声、静止画、動画の順です。文字→音→絵→映画と言い換えたらわかりやすいでしょうか。そして、再生より編集の方が負荷がかかります。

動画編集には、こんな思い出があります。2000年初頭に、最新鋭のパソコン(当時で50万円以上のベースに、メモリを積めるだけ積んだ動画用に改造されたパソコン。ハード総額80万円レベル。)で動画編集をしたことがあります。アナログ編集より、できることも多いのですが、レンダリングに時間がかかること、かかること。1時間編集するのに10時間近くかかりました。頭の2時間、大まかに編集し、細部にかかると、処理待ち時間の嵐。その待ち時間が、また何と多いこと。

その間、食事をしたり、別のことをしたり、本当にいろいろなことをしました。間が長いと、クリエイティブの方は、本当にやる気が出なくなります。アイディアなどは出たとしても雀の涙。この時は、大枚叩いてもまだ、パソコンで動画編集するのは難しいとつくづく思いましたね。

ところが、現代です。昨年パソコンを10万円強で、買い替えたのですが、動画編集にも困りません。つまり、20年で70万円お安くなったとも言えます。

さて、当初の目的、5万円を切る「mouse C1」の実力はどうでしょうか?クリエイティブ行為に適したモデルなんでしょうか?

5万以下の「mouse C1」を使ってみました!

まず、テキスト、静止画までは余り問題はありません。ここで言う静止画は、iPhone8で撮影した静止画。5〜6MB/枚の容量です。そして動画再生もOK。実は、動画再生は、同じコンテンツを見ている限り、結構問題が出にくいです。頭の待ち時間に、もたつきなく全編観ることができるように調整するからですが…。普通に使えるなぁと言うのが第一印象でした。

しかし、使っていて、ちょっときついところがありました。それが、ネットサーフィン。ほんの少しですが、映像描写が遅めなのです。私は職業柄、そういうことを最低に抑えるシステムを使っています。考えを途切らせたくないというのが理由です。多分このちょっと遅めの描写、ほとんどの人は意に介さないと思いますが、まぁそこはプロですので…。

逆にいうと、クリエイティブの続け方を問われるところでもあります。ここら辺は、自分のリズムという言い方もできます。大いに悩むところです。ただし、時間も含めて効率を求める人、自分のリズムでクリエイティブ活動したい人は、自分の意思を貫くために、お金を払ってください。mouse C1はあくまでも基本なのです。また、それぞれのパーツのクオリティは、それなりのレベルです。

こう書きましたが、この価格で欠点がないのはすごいことです。廉価モデルにありがちな、ここだけは特徴を持たせようという色気を封じ、その分、徹底的に使い勝手のバランスと価格を追求した、したたかなモデルということができます。そう「したたか」という言葉が似合う、山椒は小粒でもピリリと辛い、侮れないモデルと言えます。

「mouse C1」どんな人におすすめか

(1)動画編集をしない人

大きく2つあると思います。まず、パソコンを時たましか使わず、動画編集をしない人は、メインでもいけると思います。また、ちょっとおっとり、はんなりした人も、普段使いでいけます。ただし、メインで使っていると、不満が出てくる可能性はあります。高性能モデルが欲しくなると思います。

ただ、憲法が保障する最低限の生活はクリアできていると思います。お金がない人には、福音のようなモデルだと思います。

(2)バックアップ用のセカンドパソコンとして

あともう一つは、緊急用ですね。メインパソコンが壊れた時などの、フォロー用です。
この時のポイントは、ネット上にデーターを置いておき、呼び出せる様にしておくことです。というのは、立ち上げるときに、かなり時間がかかったからです。

パソコンを毎日使っていると、データは膨大になります。アドレス帳、ブックマーク、パスワードなどです。私が基本使っているのはMac OS。そしてソフトもMac系です。このためデータをWindows OSへの移植させるのは、ちょっと時間がかかりました。(2時間位)

パソコンのトラブルは、忙しいときに限ってやってきます。それを見越しての、セカンドパソコンとしては、かなりイイです。供えあれば憂いなし。そのためには、設定のメインデータをバックアップにしておくには、SSDでもあり、かなりイイと思いました。

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2021-01-22 12:00

最後に

パソコンを使って四半世紀以上になる私にとって、5万円以下で、このレベルのノートブックが新品で手に入るのは実に驚異です。

憲法で「誰でも、文化的な最低限の生活」が保証されていますが、冒頭の通り、5万円以上するガジェットが必要となる日も近いです。そんな時、安価なスマホ、パソコンは、一家に一台の必需品。そんな時に、十分頼りにできる仕様になっていると思います。

今は、不況なのですが、コロナの関係で、在宅ワークが当たり前になりつつあります。が、これ家のパソコンが古すぎると対応できなかったりします。発達し続けているデジタル機器の宿命でもあります。しかし、今の世、安価な通信、安価なスマホ、安価パソコンは必需品。今回試してみたmouse C1は、トップとはいえないですが、人に遅れることなく、仕事を成し遂げられるレベルだと思います。これはやはり致命欠点がないためで、うまく作ってあります。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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多賀一晃(生活家電.com主宰)

企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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