【邪神ちゃんドロップキック】悪魔と女子大生のシュールなコメディ萌えアニメ 地方都市とのふるさと納税コラボも注目

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今回は、「メジャー作品は見飽きた」という方にこそ観てほしい、ライターイチオシのおすすめ作品「邪神ちゃんドロップキック」をご紹介します。NetflixやAmazon Prime Videoなどの普及により、深夜アニメの視聴が市民権を得て久しい現在。ドタバタ感が魅力の萌えアニメながら、北海道千歳市とコラボするなど独特の動きも楽しめる作品です。

「邪神ちゃんドロップキック」とは

Webコミックからアニメ化した注目作品

「邪神ちゃんドロップキック」は、Webコミックマガジン「COMICメテオ」で2012年から連載中の作品です。2018年にアニメ化し、2020年には第二期となる「邪神ちゃんドロップキック'(ダッシュ)」も放映。多くのファンからの支持を受け、2022年に第三期シリーズ「邪神ちゃんドロップキックX(エックス)の放映も決定しています。

Webコミック発・1クール放送の深夜アニメとしては異例の作品展開が行われており、今密かに注目を集めている作品です。

あらすじ

魔界の貴族として暮らす悪魔・邪神ちゃん(CV:鈴木愛奈)は、ある日オカルト好きの女子大生・花園ゆりね(CV:大森日雅)の手によって人間界に召喚されてしまう。邪神ちゃんを魔界に帰すことができず、神保町の古びたアパートで人間と悪魔の奇妙な共同生活が始まった。

召喚者を殺せば魔界に帰れることを知る邪神ちゃんは、必殺のドロップキックでゆりねの抹殺を企むものの、そのたびに返り討ちにされて手ひどいお仕置きを受けることに…。

残酷なゴスロリ女子と、下半身が蛇の悪魔美少女が神保町を中心に織りなす、時にブラック、時にハートウォーミングなドタバタ共同生活コメディです。

オタクライターの推すポイントはココ!

流血・暴力あり、それでいてどこか心温まるシュールで独特な世界観が魅力の「邪神ちゃんドロップキック」。作品の大ファンであるオタクライターが、最高のポイントをご紹介します。

「クズキャラ」と「ドS」の関係性を見守る楽しさ

邪神ちゃんドロップキックは、主人公である「邪神ちゃん」と「ゆりね」の同居生活がメインとなる、いわゆるスラップスティック・コメディ(登場人物のドタバタがメインの喜劇作品)です。

魔界に帰れない邪神ちゃんは、ゆりねの居候として家事や料理の手伝いをして過ごすことに。暇なときには魔界の友人・メデューサ(CV:久保田未夢)からお金をたかってパチンコに出かけ、隙あらばゆりねの命を狙い、いたずらや卑怯な行為は日常茶飯事…。と、絵に描いたようなクズキャラです。ですが、根は優しく料理上手、ゆりねが病気をしたときは精一杯看病するなど、時には「ツンデレ」的な一面を見せる憎めないキャラクターです。

対するゆりねは、襲いかかってきた邪神ちゃんを凄惨な方法で返り討ちにしたり、ホラー映画や小説に影響されて拷問器具を邪神ちゃんで試したりと、サディスティックな性格の持ち主。しかしながら、邪神ちゃんを始め異世界の住人にも優しく接する面倒見の良さから、多くの人に慕われるキャラクターでもあります。

クズで小狡い邪神ちゃんとクールでドSなゆりねが織りなすドタバタ劇の数々は、まるで「トムとジェリー」の2匹のようです。時にはケンカして、時には仲良く過ごす二人の関係性を見守る楽しさが作品の軸となっています。

「日常系」ともちょっと違う、いつまでも飽きないストーリー

「邪神ちゃんドロップキック」のメイン舞台は、東京・神保町。実在する飲食店や喫茶店などもたびたび登場するリアリティある世界観の中、悪魔や天使、奇人変人が入り乱れるシュールさも作品の魅力です。

いわゆる萌えアニメ作品で定番のジャンルに、女子のまったりとした平和なやり取りや青春を描く「日常系」がありますが、やや過激なスプラッター描写、ブラックジョークなどが随所に見られる「邪神ちゃんドロップキック」は、それらとも異なる独特の魅力を持っています。

時にはトラブルが起こり、時にはどこかへ旅行へでかけるなど、さまざまな展開でいつまでも飽きないストーリーです。

アニメの第一話では大きな説明もなく、突然キャラクターが集まってすき焼きをしているシーンから始まるなど、自由度の高さも魅力的。最初こそついていけないかもしれませんが、なんとなく観ているうちにハマっていくタイプの作品でしょう。

作品を取り巻く独特な動きにも注目

「邪神ちゃんドロップキック」の魅力は、作品を取り巻く独特な動きにもあります。北海道千歳市とのコラボレーション展開や、ふるさと納税による地方自治体支援キャンペーン、クラウドファンディングによるプロモーションなど、単なるアニメ作品の枠を越えたさまざまなプロジェクトが動いています。

ふるさと納税を通じて北海道千歳市とコラボ

「邪神ちゃんドロップキック」は過去に、主人公役を務める声優・鈴木愛奈さんの出身地である千歳市とのコラボレーションを行っています。

イベントの開催などはもちろん、ふるさと納税を利用した特別編アニメの制作も実現しています。劇中では千歳市の名所・支笏湖(しこつこ)が舞台になるほか、名産品の紹介や千歳市市長の登場など、「邪神ちゃんらしさ」を活かしつつ自治体のプロモーションを成功させています。

邪神ちゃんドロップキック千歳編

www.youtube.com

最終的な納税額は、アニメ制作費の2000万円を大幅に上回り1.8億円を超えるなど、町おこしに大きく貢献する結果となりました。深夜アニメとしては異例すぎるこのニュースはNHKでも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました。

他にも、2021年現在4つの自治体で新たなふるさと納税コラボがスタートするなど、「邪神ちゃんドロップキック」による町おこしの流れからは今後も目が離せません。

クラウドファンディングを活用したプロモーション

TVアニメの放映開始以降、積極的にクラウドファンディングを活用していることも、「邪神ちゃんドロップキック」の特徴です。

第二期の制作中には、登場キャラに関連した「天国への階段プロジェクト」がスタート。オリジナルのユニット曲やボイスドラマの制作、イベントの実施などが行われました。目標金額には300万円が設定されていましたが、開始からわずか3日と10時間で目標が達成され、500万円以上もの費用が集まりました。

続く第二弾として挿入歌「神保町哀歌」のCD制作とそれに伴うリリースイベントの開催を目標とした、予算1000万円のクラウドファンディングも開催。結果的に2600万円以上もの支援が集まり、当初予定になかったイベントの開催なども実施されました。

そして極めつけとなる第三弾プロジェクトは、TVアニメ「邪神ちゃんドロップキック」の第三期シリーズの制作自体を懸けてスタートしました。タイトルの命名権やモブキャラとしての出演権など、ユニークなリターン内容が用意され、こちらも目標金額の2000万円を大幅に上回る3600万円の支援を集めることに成功しました。

アニメ作品などでクラウドファンディングが活用された例は過去にもありましたが、作品展開の可能性を大きく拡げるとともに、いずれも大成功した例は非常に珍しいものです。このような展開にも、「邪神ちゃんドロップキック」独自の面白さが詰まっていると言えるでしょう。

まとめ

ついつい熱が入ってしまいましたが、「邪神ちゃんドロップキック」の魅力は十分伝わったでしょうか?アニメはもちろん、原作コミックやゲームアプリ、果てはふるさと納税の実施など、さまざまな展開がなされている不思議な作品です。邪神ちゃんドロップキックの熱狂的なファンは「邪教徒」と呼ばれ、シリーズ専門のファンクラブも存在しています。この記事をきっかけに、一人でも「邪神ちゃんドロップキック」のファンが増えることを願っています。アニメはAmazon Prime Videoでも無料で視聴可能です!
第一期の視聴はこちら
第二期の視聴はこちら

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松島広人(フリーライター)

Webディレクターとしてコンテンツの企画・編集・校正・執筆・SEOを担当する傍ら、フリーランスのWebライターとしても精力的に活動。業種・業界を問わず多数のジャンルを手がける。ポップカルチャー・サブカルチャーにも精通しており、幅広い知識を活かしたライティングを得意とする。

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