【バラの庭DIY】小さな庭でおしゃれに楽しむローズガーデンの作り方 初心者向けのおすすめ品種も紹介

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病害虫やお手入れの心配から、育てるのが難しいと思われがちなバラ。品種改良なども進んだ最近では、病害虫に強く、育てやすいものもたくさん出ています。【解説】戸倉多未子(ガーデナー)

著者のプロフィール

戸倉多未子(とくら・たみこ)

有限会社グレイスオブガーデン代表。ガーデナー。暮らしを豊かにする緑の庭づくりをモットーに、小さな庭からエクステリア、ガーデンリフォームまでオリジナルガーデンを手がける。化学肥料に頼らない、自然の恵みを生かした庭づくりを得意としている。ガーデニング講師歴30年、ガーデニング関連の雑誌などでも活躍中。
▼グレイスオブガーデン(公式サイト)
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▼@tamikosanexma(Twitter)
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本稿は『小さな庭のつくり方』(永岡書店)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

やっぱり憧れはバラの庭

病害虫やお手入れの心配から、育てるのが難しいと思われがちなバラ。品種改良なども進んだ最近では、病害虫に強く、育てやすいものもたくさん出ています。

アーチやパーゴラ、壁面、フェンスなどバラの演出法はさまざま

フェンスに沿ってパーゴラに、コーネリアをはじめこんもりと茂った数種類のバラがロマンティックに絡みます。つる性のコーネリアはたおやかで枝扱いしやすい品種。

エントランスには、訪問者も道行く人にも喜ばれるバラのつるが絡まるアーチとフェンス。濃淡ピンクのコーディネートで優雅なイメージでまとめました。

アンティークのステンドグラスを埋め込んだウッドフェンス。レモンイエローのバラをはわせてフォーカルポイントに! すぐにマネしたい演出テクニックです。

小さな庭に最適!一株のつる性バラで優美なローズガーデンに!

アーチに絡ませ生長の早いモッコウバラを上へと伸ばしました。伸びきった枝を自然と枝垂れさせるのは、剪定しなくても開花するモッコウバラならではの演出。白のモッコウバラはほのかに香ります。

特におすすめ! モッコウバラの育て方のコツ

植え方
モッコウバラは寒さには少し弱いので、日あたりがよい場所を選んで植えるとよいでしょう。寒い地域では、移動可能な鉢植えがおすすめです。条件が合う場所だと、かなり大きく育ちます。例え剪定をしなくても花はつくので、低めのフェンスよりも家屋の壁面など、広く誘引できる場所で育てるのがベストです。

日々のお手入れ
土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。

Before

After

1本のバラからはじめて、夢のローズガーデンが完成!

駐車場脇の幅たった20cmしかないスペースに、しっかりしたフェンスをつくりつるバラを植栽。狭い庭なので壁面をうまく利用して立体感を出しました。

小さな庭の植物カタログはじめてバラを育てる人におすすめの品種

バレリーナ
つる性バラのように構造物に絡めやすい。チャーミングなひと重の花で、大きくなりすぎないので小さな庭にぴったり。1年に何度も花をつける四季咲きで、秋にはかわいらしい実をつける。

ピエール ドゥ ロンサール
つる性バラだが枝は太くかため。一季咲きながら春先から初夏頃まで長く開花し、その間クリーム~ピンクの美しい花をたくさんつける。病害虫に強く、花つきもよいので初心者におすすめ。

モッコウバラ
つる性バラ。学名はロサ バンクシアエ ルテア。花つきがバツグンで、病害虫に強い。トゲが少なく、枝が細いので剪定もしやすい、初心者に特におすすめのバラ。一季咲きで4~5月頃に開花する。

ボレロ
花びらが細かく重なるロゼット咲きの白いやわらかな花姿が愛くるしい。病気に強いので初心者でも育てやすい。大きくなりすぎないので小さな庭や鉢植えに向き、甘いフルーツのような香りが特徴。

イヴ ピアッチェ
華やかなローズピンクの大輪の花が、これぞバラという魅力を放つ。香りがよく切り花用の品種としても知られる。くり返し咲く四季咲きだが、特に秋の庭で映える。

アイスバーグ
自立する木立性のバラながら、枝がしなやかで扱いやすい。丈夫なうえ、くり返し咲く四季咲きで花期も長いので人気。トゲが少なく日陰でも純白の美しい花が咲く。

はじめてのローズガーデンバラづくりQ&A

バラの害虫対策は特別なお手入れが必要?

欧米よりも湿気が多い日本では、どうしても病害虫は避けられません。葉を食べられたとしても、また花はつくので安心して。すべての虫を退治しようと思うと、バラづくりを楽しめなくなってしまいます。あまり気にし過ぎず、大きく、重くなった枝を12~2月にかけて切り落とせばOK。農薬などをたくさん使うより、病害虫に負けない丈夫な株に育てることを目指しましょう。

鉢と地植えどちらが育てやすい?

バラは幅30cm四方のスペースがあれば、育てることができます。鉢植えであれば、根を張る場所が制限されるので大きく生長しすぎることはありません。ただし、地植えよりも乾燥しやすいので、強健種を選ぶと育てやすいでしょう。鉢やコンテナは直径、深さとも30cmほどのサイズがあると安心です。

失敗しない選び方のコツは?

花の形や色を優先したいところですが、失敗しないためにはまず、植栽場所の条件に合った品種を選ぶことが肝心。日照と広さを確かめて、お店で相談するのが安心です。花つきをよくするなら、できるだけ日あたりのよい場所がベスト。半日陰でも花が楽しめる品種があります。

誘引って何ですか?

茎や枝、つるを支柱に結んで、生長やその形を整えることを「誘引」といいます。つるがしなやかで自立しないつる性バラは、壁面やアーチなどの構造物に誘引して育てます。誘引するには、壁面の広げたい範囲にビスでワイヤー(針金)を張り、麻ひもで吊って、ワイヤーをゆるく結びとめます。

家屋の壁面に穴を開けてビスを打ち、そこにワイヤーを巻きつける。穴が開けられない場所はネットやトレリス(飾り用のフェンス)を使うとよい。

なお、本稿は『小さな庭のつくり方』(永岡書店)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

草花で素敵に彩る 小さな庭のつくり方
¥1,320
2021-03-04 8:57

※(10)「「庭づくりの空間演出テクニック・寄植え&ハンギング編」」の記事もご覧ください。

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