納戸の整理をしていたら、ウチの娘(24歳)が小学5年生のときに書いた、自由研究のレポートが出てきた。テーマは「さきイカの作り方」。さきイカは娘の大好物。レポートとしては穴だらけなのだが、手作りのさきイカはおいしかった記憶が……。娘のレポートをもとに、さきイカを作ってみることにした。

冷凍庫で味をなじませる

干したイカを、一度冷凍して味をなじませる。工場ではマイナス23度の冷凍室に数週間入れるが、娘のレポートではなぜか2日間に短縮されていた。夏休みの終わりが迫っていたのかもしれない。私も娘に準じて、2日間の短縮スタイルにした。

画像: このまま焼いて食べたい誘惑に駆られるが、我慢して冷凍庫へ。

このまま焼いて食べたい誘惑に駆られるが、我慢して冷凍庫へ。

鉄板で表裏を焼く

冷凍庫から出したイカを、鉄板で焼く。工場では、イカを鉄板で挟み、130℃で6分間焼く工程。自宅では、フライパンにイカを乗せ、その上に重い鍋で重石をして、表6分、裏6分焼いた。

画像: 100均のスキレットが活躍。

100均のスキレットが活躍。

イカを「さきイカ」にする

工場では、刃先のとがった機械が猛スピードでイカを裂いていく。が、自家製は手作業。娘のレポートにも「さく(手で)」「うっているようなさきいかっぽくさくのは大変!(ひらがな多い)」とある。さきイカ制作の過程で、これが最も手間かもしれない。途中で嫌になるが、これをやらないと「さきイカ」にならないので頑張る。

画像: 横方向へ裂いていく。手がベトベトになります。

横方向へ裂いていく。手がベトベトになります。

2回目の味つけ

さきイカをビニール袋に入れ、後半の調味料(砂糖2g、塩1g弱)を加える。袋を振って味をなじませる。

仕上げの乾燥

工場では、50℃で10~15分乾燥させていたが、娘のレポートでは、日の当たる場所に30~50分干すことになっている。娘の言うとおり、不織布の袋に入れて炎天下にぶら下げた。取り込むのを忘れて、5時間ほど干してしまった。

画像: ベランダの手すりにぶら下げた。カラスが来なくてよかった。

ベランダの手すりにぶら下げた。カラスが来なくてよかった。

出来上がり!

81gの生イカが、28gのさきイカに生まれ変わった!重さは約1/3。というか、375円の生イカからできるさきイカが、28gとは……。さきイカ、「高級つまみ」ではないか。あの労力を考えたら、もっと高価になってもおかしくない。「乾きもの」は高いイメージがあったが、納得である。

画像: 最後にちょっと干し過ぎた。もう少しソフトでもよい。

最後にちょっと干し過ぎた。もう少しソフトでもよい。

よく見ると、娘のレポートにも「さきイカについて初めから知っていたこと、思っていたこと」というところに、「量のわりに値段が高い」と書いてあった。小5の娘、もしかしてお小遣いでさきイカを買っていたのか。

画像: そういえば娘、遠足のおやつにも必ずさきイカを持参していた。

そういえば娘、遠足のおやつにも必ずさきイカを持参していた。

食べてみると、マイルドでおいしい。もちろん保存料や安定剤などは無添加だが、すぐに食べきれる量なので問題ない。舌にピリピリくる刺激もなく、実に美味。これはいい。

まとめ

画像: さきイカの完成を祝して乾杯。

さきイカの完成を祝して乾杯。

「さきイカの原料はイカ」だと、頭ではわかっていた。しかし実際に、その工程を自分の目と手で確かめたことはなかった。「生イカ」が「さきイカ」に変身していく様は、想像以上におもしろい。困ったことに、「サイエンスチャンネル THE MAKING」には、「カニ風味かまぼこ」や「かつお節」「ちくわ」「コンビーフの缶詰」などがある模様。ぼんやりと、「何を作ろうかな」と考えている自分が怖い。

This article is a sponsored article by
''.