【アシナガバチの巣】駆除を自分でやってみた 服装や必要な道具、注意点、翌朝の恐怖体験を紹介

暮らし・生活・ペット

梅雨の晴れ間のある日、自宅のベランダにハチの巣を発見しました。シャワーヘッドのような形のアシナガバチの巣です。アシナガバチの巣は自力で駆除できるようなので、入念に調査したうえで退治することにしました。発見から完全撲滅、再営巣予防までのプロセスをご報告します。

ベランダの一角にハチの巣を発見!

我が家には、洗濯物を干す「サンルームもどき」があります。ベランダの一部を、申し訳程度の屋根と壁で囲み、多少の雨なら洗濯物が濡れずに済むようなスペースです。ただ、密室ではなく、あちこちすきまがあるため、家猫が脱走したり、虫や鳥が入ってきたりします。

梅雨の晴れ間の木曜日、「洗濯物を外に出そうかな」と思い、サンルームもどきに出たところ、アシナガバチが飛んでいました。嫌な予感がして、天井付近を見上げると、そこにハチの巣が!

直径3センチほど。たぶん出来立てのハチの巣。

アシナガバチは「益虫」

大阪府堺市のホームページによると、アシナガバチは、ケムシやカメムシなどの害虫を含む昆虫をエサとしていて、私たちの生活環境の中で重要な役割を果たしているとのこと。毒針は持つものの、性格は比較的おとなしく、刺激を与えない限り刺されることはないといいます。堺市では、「アシナガバチは益虫でもあります。ご理解を!」と呼びかけ、そのうえで、「アシナガバチの営巣が生活に支障を来し、どうしても駆除したい場合はご自身で」と駆除法を紹介しています。自己での駆除が危険と感じたら、専門の駆除業者に依頼することを勧めています。

我が家の場合、洗濯物を干すスペースにハチが常駐するのは危険と判断。駆除することにしました。害虫を食べてくれるのはありがたいけれど、巣は別のところにお願いしたいです。

営巣予防のための「ダミー」は役に立たず

実をいうと、アシナガバチには数年前にも一度、同じ場所に巣を作られたことがあります。そのときもちょうど梅雨の時期で、しかも長雨が続いていたため、洗濯物はすべて室内干し。サンルームもどきは「開かずの間」状態でした。久しぶりに扉を開けてみたら、アシナガバチがブンブン飛び交い、巨大な巣がぶら下がっていて、私は悲鳴を上げ、その後のすべてを夫に託したのでした。

そのときは夫がいろいろ調べて自力で駆除し、その後数年は、アシナガバチの姿を見ることはありませんでした。

今年の春、「スズメバチの巣に似せたダミーをぶら下げておくと、ハチ除けになる」との情報を入手。「しばらく見てないけど、念のため、やっておくか」と、ダミーを作ってぶら下げていたのでした。

針金ハンガーを曲げて新聞紙で包み、ガムテープでぐるぐる巻きに。

ダミーの出来が悪かったのでしょうか。アシナガバチはしっかり巣を作ったのでした。

ハチの巣を襲撃するのは日が落ちてから

今回の駆除に際しては、京都市のホームページ「京都市情報館」の「アシナガバチの特徴と巣の駆除方法について」を参考にしました。「専門の駆除業者に依頼するか、注意しながら自分で駆除してください」と記され、アシナガバチの見分け方から駆除する際の服装、殺虫剤の噴霧の仕方まで、丁寧に説明してあります。

それによると
▼駆除は、働き蜂が巣に戻ってきている夕方から夜間の時間帯に行う。
▼刺されないようにするため、長袖・長ズボン・帽子を着用し、肌を露出しない。
▼ハチは、天敵の熊など、黒い物体を攻撃する習性があるため、服の色は白がおすすめ。
とのこと。

あいにく白の長袖は持っていないので、黄色のパーカーを。帽子、フェイスマスク、サングラスで武装完了。あとは日が落ちるのを待つばかり。

手元が狂いそうなので軍手は無し。

「京都市情報館」によると、アシナガバチはおとなしい性格で、お尻に毒針があるものの、巣を刺激したり、直接触ったりしない限り、刺してくることはないそうです。「市販のスプレー式殺虫剤を、風上から一気に噴霧する」というミッションを完遂すればOK。

とはいえ、緊張します。

「アシナガバチは殺虫剤に当たると四方八方に飛び去るが、逃げるのに必死なので、刺しにくることはない」とのこと。私が見たアシナガバチは2匹だけなので、大群が一斉に飛び回るという事態にはならないでしょう。でも、偶然触れたりしたら刺されるかもしれません。殺虫剤の噴霧後は、素早く現場から離れたほうがよさそうです。

アシナガバチも寝静まったころ、夜襲をかけました。ハチの巣には、4匹ほどのアシナガバチが留まり、寝ている様子。寝込みを襲うのはちょっと卑怯な気もしましたが、「許せ!」と心の中で叫んで、殺虫剤のプッシュボタンを押しました。

怖くて写真がうまく撮れませんでした。

30秒ほど殺虫剤を噴霧し続けたでしょうか。アシナガバチたちは逃げることもせず、巣に張り付いたまま、液状化した殺虫剤にまみれて息絶えたようでした。

翌朝、さらなる恐怖が……

翌朝、最後の仕上げをします。「巣や周辺にアシナガバチがいないことを確認し,巣を叩き落としゴミとして捨てる」のです。

殺虫剤噴霧という大仕事を終え、すっかり「後片付け」くらいの感覚でいました。ハチの巣には、一匹だけハチがついていましたが、生きてはいない様子。

寝ている間に成仏したハチが1匹。

鼻歌混じりで、モップの柄で巣を叩き落しました。

わりとしっかり密着していて、なかなか取れませんでした。

叩き落した巣は、直径3cm・長さ3.5cm程度。

思った以上に小さかったです。

巣のサイズを測り終わり、「さてゴミ袋に入れて捨てるか」と立ち上がった私が見たものは……。

ハチの巣から飛び出した、ハチの子たちでした(卒倒しそうでした)。叩き落したときは気づかなかったのですが、地面に数匹、落ちていました。浴びなくてよかった。ちょうどハチの巣の穴にピッタリ入るサイズの白い幼虫です。ごめんなさい、写真は撮れませんでした。今思い出しただけでもゾミゾミします。

10年分くらいの気力を振り絞って、巣とハチの子たちを掃き集め、袋に入れました。明日、「燃えるゴミ」に出します。

まとめ

アシナガバチは、女王バチが4月ごろに巣を作り始め、5月から6月ごろには働きバチが生まれて活動が活発化します。7月から8月にかけて、巣の大きさや働きバチの数がピークになり、秋ごろには活動が穏やかになり、冬には新女王バチだけが別の場所で越冬、ほかのハチは死に絶え、巣も空になります(堺市ホームページより)。

京都市情報館」によると、殺虫剤を噴霧しておくと、再度の営巣を予防できるとのこと。アシナガバチの活動サイクルに合わせ、来年の4月ごろに、サンルームもどきの軒下に殺虫剤を噴霧しておこうと思います。

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