【100均のピーラー】ふわふわ千切りキャベツやトルネードポテトができる?「皮むき」を超えた機能を徹底検証

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100円ショップが楽しいのは、安いからだけではないと思うのです。さまざまなアイデア商品が並び、もしかするとすごく便利なのでは?という「夢」を与えてくれるからではないでしょうか。しかし、非常に残念な事実ですが、実際に使ってみると今一つで、「夢は夢に過ぎなかった」ということも多々あるわけです。そのため筆者も、「誰かが試してくれて本当に便利なら買いたい」と思っている商品がたくさんあります。そのなかでも今回は、千切りや野菜ヌードルが作れたり、トウモロコシ専用といったユニークな100円ショップのピーラーを、実際に試してみました。

執筆者のプロフィール

齋藤千歳(さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在は昨年8月に生まれた息子と妻の3人、キャンピングカー生活にハマっており、約1カ月かけて北海道を一周するなどしている。

5種類+1のピーラーを試した

今回は自宅近くの100円ショップを数軒回って、気になるピーラーを5種類購入しました。番外編として、飾り切り用カッターも、つい買っちゃいました。ということで、「5種類+1」です。

(1)「千切りスライサー」

100円ショップ・セリア(Seria)で購入。税別100円。筆者は料理は好きなのですが、千切りは面倒で、しかも苦手。ダイコンやニンジンの千切りが楽になることを期待して購入しました。

「千切りが面倒で苦手」という人って多いんでしょうね。

(2)「ヌードルピーラー」

セリアで見つけました。税別100円。ニンジンやダイコンなどを「ヌードルピーラー」の内部で回すと、野菜がヌードル状にカットできるといいます。

パスタやうどんを野菜ヌードルに置き換えたら、ダイエットによさそうです。

(3)「コーンピーラー」

ダイソー(DAISO)で税別100円。トウモロコシの粒が簡単にとれるという、トウモロコシ専用のピーラー。

北海道に住む筆者には、かなり気になる一品。

(4)「ジャンボピーラー」

セリアにて税別100円。ダイコンやニンジン以上に面倒なのが、キャベツの千切り。切っているうちに破片が飛び散るし、頑張ってもあまり細く切れない。割高なのはわかっていても、出来合いのパック入り千切りキャベツを買ってしまいます。手間なく簡単に、ふわっとした千切りキャベツをができるのなら、と思って購入しました。

「ふわっとしたキャベツの千切りがスイスイできる!」とのことです。

(5)「3WAYピーラー」

三種類の刃がついた「3WAYピーラー」。ダイソーにて200円税別。ジャガイモなど普通の野菜の皮をむく一般のピーラーと、トマトなどの薄い皮をむく薄皮ピーラー、さらに素材を細く切ることができる千切りスライサーがついています。

ヘッド部分を回転させると刃が変わります。

番外:「くるりんカッター」

正確にはピーラーではないかもしれませんが、ダイソーで見つけて買ってしまいました。税別100円。キュウリやジャガイモなどを、らせん状の飾り切りにできるといいます。

「らせん状の飾り切り」にハートをつかまれました。

筆者は、比較的料理好きだと思っているのですが、実をいうと、「切る」という作業が苦手で嫌いです。例えば、キャベツやダイコン、キュウリなどの千切りは、どうしても包丁では上手にできませんし、時間もかかります。また、トマトの皮を湯むきしたり、トウモロコシご飯を作るためにツブを外したりする作業も面倒なわけです。100円ショップのユニークピーラーは、これらの作業を簡単にしてくれると謳っています。

さらには野菜を、ヌードル状やらせん状に簡単にカットできるというのですから、非常に夢の広がるアイテムです。しかし、夢が広がるが故に、本当はどうなの?という疑問も湧いてきます。そこで実際に試してみました。

実際に野菜を切ってみた

ダイコンやキュウリ快適に切れる「千切りスライサー」

まずは「千切りスライサー」でダイコンを切ってみました。ダイコンやキュウリは、かなり快適に切れますが、ニンジンは比較的大変でした。水分量の違いでしょうか。

ダイコンはスムーズに切ることができます。

「千切りスライサー」で切った、千切り状態のダイコンです。キレイに均一に切れるので、気持ちがいいです。

「千切りスライサー」は、1つ持っていても良いと感じました。

夢が広がる「ヌードルピーラー」は……

個人的にはいちばん期待も高く、夢も広がる「ヌードルピーラー」。ヌードル状の野菜を麺の代わりにする、もしくは麺料理に一部混ぜる、という野望があったのです。ところが残念ながら、筆者が使った限りでは、野菜が気持ちよくヌードル状に切れることはありませんでした。

「クルクル回して野菜ヌードル!」というキャッチコピーだったのですが……。

ニンジンやキュウリ、そしてジャガイモなど、いろいろな野菜で試しました。しかし、筆者のやり方が悪いのか、「ヌードル」をイメージするほど長くならず、「太めの千切り」くらいで切れてしまうことのほうが多かったのです。

ヌードル状にはなりませんでした。

トウモロコシ好きなら1本あってもいい「コーンピーラー」

「コーンピーラー」は、ピーラーと言いつつ、皮をむくのではなく、トウモロコシの粒を芯から取る道具です。トウモロコシが好きで頻繁に食べる家庭なら、1本あってもいいと思います。

想像していたより簡単に、トウモロコシのツブが取れました。

トウモロコシの粒を根っこから外すのではなく、切り取る感じです。トウモロコシのサイズによっては、粒が半分程度になってしまうのが残念です。

トウモロコシの大きさによっては、粒の上部をそぎ取る感じになることも。

ふわっとしたキャベツの千切りができる「ジャンボピーラー」

通常のピーラーよりもかなり大型で、やはりピーラーと名乗りつつも皮むきではなく、キャベツの千切りなどに向いているという「ジャンボピーラー」。実際に使ってみると、思っていた以上にしっかりと千切りキャベツができました。

キャベツの断面にしっかりと刃が当たります。

切っている最中は「千切りになっているかなあ」と不安でしたが、切ったキャベツを水にさらしたら、ふわっとした千切りキャベツになりました。

市販の千切りキャベツに勝るとも劣らない出来です。

二兎追うものは……といった印象の「3WAYピーラー」

皮むき、薄皮むき、千切りができるという「3WAYピーラー」。残念ながら、薄皮むきの切れ味がいまひとつでした。また、回転式の3つの刃が少し使いづらいです。

やはりトマトの皮は湯むきなのか……。

この商品は、税別200円と、今回のピーラーのなかで最も高価でした。普通のピーラーと薄皮ピーラー、それに千切り刃の3種類がついているなら割安かと思ったのですが、「二兎を追うものは一兎をも得ず」といった感想でした。

3WAYピーラーの千切りスライサーで、ダイコンとキュウリを切りました。

「くるりんカッター」はかなり楽しい

こちらの商品、なんと野菜をカットする刃の部分もプラスチックなのです。「プラスチックで切れるの?」と疑っていたのですが、想像以上にキレイに切れます。ジャガイモやニンジンも切りやすいです。話題のトルネードポテトも簡単にできます。

ハンドルをクルクル回すと野菜がらせん状に切れます。

「くるりんカッター」で切った野菜です。このあと、サラダや揚げ物、焼いてみるなど、料理のアイデアも広がるユニークな調理器具になっています。

いろいろな野菜を切りたくなります。

まとめ

100円ショップのアイディア商品はかなり優秀

今回は、5種類のピーラーと「くるりんカッター」を実際に試してみました。結果として、筆者個人がおすすめしたい上位の商品は下記のとおりです。

1位「ジャンボピーラー」
キャベツの千切りが、思った以上に簡単にできます。もうひとまわり大きくて、もう少し切れ味が良いと、もっと快適に使えるでしょう。

2位「くるりんカッター」
野菜を切る刃がプラスチックなので、安全性が高く、想像以上に簡単に野菜が切れます。かなり楽しめます。

3位「千切りスライサー」
ダイコンやキュウリの千切りを、少量作る際にとても便利です。ニンジンくらい硬い野菜になると、少し力が必要になります。

4位「コーンピーラー」
かなりピンポイントなピーラーですが、トウモロコシをよく食べる北海道在住の筆者には、かなり便利。残念なのは、トウモロコシのツブが大きいと上部の半分くらいのそぎ切りになってしまうことです。

今回テストした6種類の100円ショップの調理器具のうち、4種類は「あると便利かも」と思うレベルに達していました。かなり優秀といえるのではないでしょうか。一部、「アイデアや発想はいいのに、使ってみると切れ味や使い勝手が残念」という製品もありましたが、それも100円ショップの楽しさだと筆者は思っています。今後もさまざまなアイデア商品を、積極的に試していきたいです。

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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