【ティアック TN-400BTレビュー】レコードは趣味の世界と実感!針を落とす前の「ときめき」とやわらかくて優しい再生音を楽しめる

レビュー

本機は、手ごろな価格ながら、USB B端子やブルートゥース送信機能を搭載。見た目もシンプルで、木目デザインが美しい。今回、主に聴いた5枚は、LiSA「紅蓮華|炎」、松田聖子「ユートピア」、山下達郎「ビッグウェイブ」、ベルリンフィル・カラヤン指揮「モーツァルト交響曲第40番・41番」、沢田聖子「坂道の少女」だ。

編集長が在宅deチェック!
ティアック「TN-400BT」

実売価格例:4万9800円

針を落とす前の「ときめき」、やわらかくて優しい再生音。まさにレコードは趣味の世界!

シンプルな木目調の本体に、USB B端子やブルートゥースなど、今どきの機能もしっかり搭載。セッティングや操作も実に簡単だ。ブルートゥースはペアリング操作も手間なくでき、音質もなかなか良好だった。

SPEC
●駆動方式/ベルトドライブ●回転数/33 1/3、45、78●付属カートリッジ/VM型(audio-technica AT95E)●Bluetoothコーデック/SBC、AAC、aptX●サイズ/幅420mm×高さ117mm×奥行き356mm●重量/4.9kg

手間はかかるが、それも懐かしく楽しい

レコード人気は、本当らしい。実際、品切れ状態になっているレコードプレーヤーも多く、量販店のオーディオ売り場では、「入荷待ち」ラベルも目立つ。このティアックTN-400BTも、ぎりぎり入手できた一台だ。

本機は、手ごろな価格ながら、USB B端子やブルートゥース送信機能を搭載、78回転に対応など、実に多機能。見た目もシンプルで、木目デザインが美しい。

さて、レコードプレーヤーで重要なのは、何といってもセッティング。カートリッジを取り付け、アームのバランスを取り、針圧を調整し、など一連の作業を経て、ようやく準備OK。

付属のヘッドシェルをトーンアームに取り付ける。VM型のカートリッジが付属。

針圧調整など、ちょっとデリケートな作業も必要だが、説明書どおりに進めれば簡単。

レコードも、ジャケットから取り出したら、再生前にクリーニング。いろいろとやることはあるが、「昔もよくやったなぁ」と懐かしむのも楽しい。

さて、何を聴こうか。実は、プレーヤーを手に入れたら一番に聴きたかったアルバムがある。沢田聖子(さわだしょうこ)である。学生時代にレコードでよく聴いていて、下の写真の「坂道の少女」はデビューアルバムだ。

今回、主に聴いた5枚。上段左から、LiSA「紅蓮華|炎」、松田聖子「ユートピア」、山下達郎「ビッグウェイブ」、下段左から、ベルリンフィル・カラヤン指揮「モーツァルト交響曲第40番・41番」、沢田聖子「坂道の少女」。

アームリフターを下げれば、針先が盤におりる

針を落とすと「プチプチッ」とこれまた懐かしい音がして、気分は「ときめき」という言葉がふさわしい。スピーカーからは想像以上にいい音が流れてきた。やわらかく優しく、でも確かな量感がある。一気に20代に戻った感じだ。

針を落とす瞬間は、今も昔もドキドキ。「プチプチッ」がたまらない。

山下達郎の「ビッグウェイブ」は、今回聴いた中で半端ない高音質。録音状態・品質のよさが伝わってくる。夏のドライブが思い出され、気持ちがウキウキする。

新譜も一枚。LiSAの「紅蓮華-炎(ぐれんげ ほむら)」は、赤色の盤を採用した完全生産限定盤。令和の話題曲がレコードで聴けるなんて、これもまた乙なものだ。

昔は、「趣味はレコード鑑賞」とよくいったものだが、単なる「音楽鑑賞」とは違い、レコードは、まさに趣味の世界だと実感した。

今月のオマケ話…

今回、沢田聖子さんのレコードを聴くに当たり、現在、どのような活動をされているのかとネット検索すると、アルバム発売、ライブ活動とバリバリのご活躍中! 改めて、応援しちゃおうと思いました。

※価格は記事作成時のものです。

◆テキスト/吉田正之(月刊『特選街』編集長)

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