【かぎなど】Key作品ファンなら必見の短編アニメ 歴代の名作キャラがSD化して集結した平和なコメディ

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今回は、2021年秋アニメの癒やし枠「かぎなど」の見どころ・魅力をお伝えします。今期も大人気タイトルから注目の新作まで目白押しのラインナップですが、その中であえて4分弱の短編を視聴して「箸休め」とするのもオススメの視聴スタイルです。特にファンには嬉しい内容となっているため、Key作品好きならぜひ押さえておきたいアニメと言っても過言ではないでしょう。

2021秋アニメの中でも特におすすめの作品

再放送作品も含めると、計74作にわたる「2021年秋アニメ」。言わずと知れた大人気タイトル「鬼滅の刃 無限列車編/遊郭編」や、Web漫画から火がついた話題作「先輩がうざい後輩の話」、かつて一世を風靡した名作「コードギアス 反逆のルルーシュ」「宇宙よりも遠い場所」(いずれも再放送)など、今期もよりどりみどりな内容です。

他にも「ワールドトリガー」「古見さんは、コミュ症です。」「ブルーピリオド」「王様ランキング」など、全体的に漫画原作の作品が多い印象の中で、あえて筆者がチョイスしたのは……鍵っ子大歓喜のショートアニメ「かぎなど」でした。dアニメストアの契約や、その他諸々の趣味の影響からKey関連作品が(今更ながら)マイブームの自分としては、見逃せない内容です。

Key作品キャラ集結!短編アニメ「かぎなど」の魅力

短編TVアニメ「かぎなど」は、今期より放映されている新作です。90年代の終わりから、いわゆる「泣きゲー」と呼ばれる、感動的なタイトルを数多く輩出してきた業界のパイオニア「Key」初のクロスオーバー作品です。

Key作品のキャラクター達がSD化して登場します。

kaginado.com

言わずと知れた「Kanon」「AIR」「CLANNAD」といった伝説的タイトルのほか、「リトルバスターズ!」「Rewrite」「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」といった作品からも数多くのキャラクターがSD化して登場し、正にオールスターといったラインナップに。

やむない事情から一部キャラの声優は変更されていますが、他は当時そのままのキャストで制作されています。Key作品伝統の「奇跡」をコンセプトに展開される内容は、果たして……?

あらすじ

――これは、小さな奇跡の物語。

本来ならば決して出会うことのなかった、違う世界、違う時間に生きる数多の綺羅星たち。はたしてどんな運命のイタズラか、そんな星々が集うことになった空の名は、『私立かぎなど学園』。

そこで待っていたのは、毎日がお祭りのような、愛と夢と希望がいっぱいの学園生活。

不思議な出会いと交流は、星々に新たな輝きをもたらします。

そして、その輝きの果てにあるものは……?

(テキストは「かぎなど」公式サイトより引用)

作品情報

制作:ライデンフィルム京都スタジオ

監督:坂本一也

原作・音楽制作:VISUAL ARTS/Key

キャラクターデザイン:芳我恵理子

主題歌:Lia「ちいさなキセキ」(作詞:魁 作曲:折戸伸治 編曲:高瀬一矢(I’ve) )

オンエア情報:10/12日火曜深夜 各放送局・配信プラットフォームにて放映中

※2021年10月末時点で3話まで公開済

アニメ『かぎなど』主題歌「ちいさなキセキ」試聴動画

www.youtube.com

「かぎなど」の見どころ

以上が「かぎなど」の大まかなあらすじですが、楽しむ前にはある程度Key関連の作品をプレイしたり、アニメを視聴したりすることがオススメです。なぜなら、本作はいわゆる「お約束」的なネタを、大胆にセルフパロディする手法が取られているためです。

アニメ・漫画作品のスピンオフでは珍しくない手法で、たとえば「ウマ娘」の派生作品「うまよん」や「鬼滅の刃」スピンオフの「キメツ学園」、(少し前のタイトルですが)「アニメ THE IDOLM@STER」のスピンオフ「ぷちます」などに近いテンションのラフに楽しめる作品として仕上がっています。

せっかく視聴するなら、文脈を理解できた方が楽しみもグッと増すかと思われるので、未視聴・未プレイの方はぜひ配信サイトなどでアニメシリーズを観たり、あるいはスマホアプリ版のゲームをプレイしたりするとよいでしょう。

ちなみに筆者は今年、アニメ版「AIR」を2周してiOS版を買い、京アニ版「Kanon」を観た直後に中古のドリームキャスト版ソフトを取り寄せ、「CLANNAD AFTER STORY」の再視聴から未だ立ち直れていない状況です。十数年越しに、まさかの鍵信者になる日が来るとは思いませんでした……。

セルフパロディ満載のドタバタコメディ

現在3話までが公開済の「かぎなど」ですが、見どころはやはり各作品のキャラクターが集計して繰り広げられるパロディネタの応酬でしょう。あの名ゼリフや名シーン(のセルフパロディ)が目白押しで、キャラクターによっては定型文のみで会話することも…。

キャラクターによっては定型文しか発しない者も。

twitter.com

ショートアニメなので本編のような緊張感もなく、リラックスしてサクッと視聴できる手軽さも魅力です。シリアスさと真逆のギャグパートがKey作品の魅力ですが、本作はそのなかでもギャグに振り切った内容に仕上がっています。時にはブラックジョーク気味のキャラ弄りなども飛び出しますが、それもまた愛嬌として楽しむような雰囲気です。

(「CLANNAD」おなじみの不憫ヒロイン・藤林椋が腹黒キャラになっていたり、「Kanon」の不思議ヒロイン・川澄舞が完全な謎キャラに一変していたりと、人によっては思うところがあるかもしれませんが……。)

Key作品初の公式クロスオーバー作品という点にも注目

また、本作はやはりKeyブランド初の「公式クロスオーバー作品」であることが、注目すべきポイントでしょう。いわゆる同人モノ(二次創作)などではたびたび目にする機会こそあったものの、当時のコンテンツを入手することはそう簡単ではありません。

公式アンソロジーコミックとして刊行されているもののほとんどが、各タイトルで独立した内容となっていました。そのため、ファンの立場からは「希少な公式からのエピソード供給」という機会になる作品なのです。

ファンからすれば、貴重な公式からのエピソード供給です

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Key作品は「泣き」の要素が真骨頂となるため、最初は明るくとも次第にシリアスな展開へと推移するものが少なくありません。ゲームやアニメを終えては「なぜもっと幸せになれないのか……」と落ち込むことも多いのです。

かくいう筆者も、CLANNADの初回を終えたのち、2~3日動けなくなった覚えがあります。感動的ではあるものの、その過程で起きるさまざまな出来事がトラウマ化しているファンも。中には存在するのではないでしょうか。

だからこそ、キャラクターたちが平和に日々を過ごす世界を眺める機会を与えられたことが、大きな反響を呼んでいるのです。頼むから全員このまま幸せで健やかに……。

まとめ

「鍵ファン」なら1度は目を通しておきたいショートアニメ「かぎなど」について、見どころや魅力をご紹介しました。ファンでなくとも、美少女ゲーム・アニメの金字塔的存在として今なお名を残す各タイトルの入口として、ぜひ視聴してほしいと願ってやみません。Switch版「AIR」も発売された今、改めてKey作品と向き合ってみてはいかがでしょうか。寒くなってきた今日この頃、冬の街を舞台にした「Kanon」なんかもオススメです。

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松島広人(フリーライター)

Webディレクターとしてコンテンツの企画・編集・校正・執筆・SEOを担当する傍ら、フリーランスのWebライターとしても精力的に活動。業種・業界を問わず多数のジャンルを手がける。ポップカルチャー・サブカルチャーにも精通しており、幅広い知識を活かしたライティングを得意とする。

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