今、家電の中でも注目度が高い「コードレススティック掃除機」。サッと取り出して気軽に掃除ができる点が人気の秘密だが、このジャンルで特に注目を集めているのがシャークの「EVOPOWER」だ。その最新モデルの実力を探ってみた。

最新モデルを使ってみた

重さがある分、力を入れなくても安定して動く

それでは、最新モデルの「CS651J」を使ってみよう。まず、スティック状態の本機を初めて手にしたときに、従来モデル(CS401J)よりも軽量な印象を受けた。本機の重量は約2.0kg、従来モデルは約1.9kgと両機種ともほぼ同じで(ハンディ本体部の重量はどちらも約0.9kg)、もちろん実際に軽いわけではないのだが、デザインとヘッド部の形状がスッキリとなったことで、軽そうに感じられたのだ。まあ、見た目にだまされたことになるが、これは掃除機としてはけっこう大事なことかもしれない。

他社機の中には1.2~1.6kgあたりの製品も存在するので、2.0kgというのはやや重たい部類だ。重いのは嫌だという人も多いと思うが、重いことのメリットは自重で安定して動かせるところ。あまり力を入れなくても床を掃除していける。ここは、好みもあると思うので、実際に試してみてほしい。

本体サイズは、スティック時が高さ1060mm×幅258mm×奥行き114mm(前作は、高さ1005mm×幅267mm×奥行き124mm)。ハンディ時は、高さ500mm×幅67mm×奥行き86.5mm(前作も同サイズ)だ。

幅広ヘッドが自在に動きごみを残さず吸い取る

本機で掃除を始めるときは、充電ドックから上に持ち上げるだけで掃除体勢に入れる。電源ボタンもわかりやすく、押しやすい。ただし、ハンドル部はバッテリーが入っていることもあり、やや太め。スティックらしいデザインの半面、前述のように本体が重めだし、他社機にあるような輪っか状の持ち手ではないので、人によってはホールド性にちょっと不安定さを感じるかもしれない。

スティック状態で、実際にフローリングを掃除してみると、ヘッド部分が自在に動き、部屋の中をスイスイと動かせる。ヘッド幅が26cmほどあるので、キャニスター掃除機とほとんど変わらない幅を掃除できるのは便利だ。壁際のごみも残さないし、一部屋掃除しただけで、思った以上のチリ、ホコリがダストボックスにたまっていた。

画像: ヘッド幅が広く、キャニスター掃除機とほとんど変わらない。 (筆者撮影)

ヘッド幅が広く、キャニスター掃除機とほとんど変わらない。

(筆者撮影)

かがまず立ったまま家具下を掃除できる

話題のFLEX機能は、パイプ裏側の真ん中あたりにあるボタンを押すと、パイプが折れ曲がる仕組み。テーブルやソファーの下など、確かにかがむことなく掃除ができて、体勢的には非常に助かる。でも、人間心理というべきか、きれいになっているかどうか目で確認したくなるもので、結局はかがんでソファーの下をのぞき込んでしまっていた。

画像: ワンタッチでパイプが折れ曲がる。ソファーの下の掃除などに便利。 (筆者撮影)

ワンタッチでパイプが折れ曲がる。ソファーの下の掃除などに便利。

(筆者撮影)

さて、運転音については、特にうるさいとか静かということはなく、一般レベルの音。従来モデルに比べて、不快な高音が消えているのはいいと思う。ただ、ブラシ部分の回転音というか、床をたたく音が耳につく。また、「エコモード」運転では少しおとなしくなるが、それなりの音がするので、「夜間でも安心」とまではいかないようだ。

カーペットの掃除はやや苦手?

次にカーペットだが、掃除のしやすさは、生地の種類によって異なりそうだ。わが家には、毛布のような素材のカーペットと、毛足の長さが2cmほどのカーペットの2種類がある。後者では、ちょっと力は必要だがゴシゴシ動かせばOKだった。ところが前者は、カーペットにブラシが張り付いてしまい、なかなか動かすことができなかった。ちなみに従来モデルでは、そのカーペット上でもそれなりに動かせて掃除ができていたので、おそらくこれは新しいブラシの特性によるものだと思う。生地にもよるだろうが、カーペットはちょっと苦手な分野かもしれない。

ということで、カーペットでは、付属の「ペットマルチノズル」や「ミニモーターヘッド」に付け替えてみた。「ペットマルチノズル」は、カーペットなどに絡みついた毛や糸くずなどを取り除くことができるというもの。「ミニモーターヘッド」は布団向けで、モーターが表面に密着し、高速回転するフィンがゴミをかき出し髪の毛まで取り除くという。

使ってみると、やはり張り付き感はあるが、ハンディ型なので力が入れやすく、スティック型よりはいい感じだ。ただ、どちらもブラシ部が小さいので、カーペットが大きければ、何度もごしごしと繰り返さなければならない。

画像: 「ミニモーターヘッド」でカーペットを掃除。 (筆者撮影)

「ミニモーターヘッド」でカーペットを掃除。

(筆者撮影)

ちなみに、ブラシの付け替え時は、ハンドル部の下にある二つのレバーを引き上げるとハンディ部が取り外せる仕組み。細かいところだが、このレバーの動きが、従来モデルに比べてかなりスムーズになっている。ちょっとしたことだが、大きなストレス解消になっているポイントだ。

画像: レバーの動きがかなりスムーズになって、付け替え時のストレスがなくなった。 (筆者撮影)

レバーの動きがかなりスムーズになって、付け替え時のストレスがなくなった。

(筆者撮影)

「隙間用ノズル」が使いやすくなった

また、「ブラシ付き隙間用ノズル」は、ブラシの先端部の動きが安定したのが特筆だ。「ブラシ付き隙間用ノズル」の先端は収納時に折り畳めるのだが、従来モデルでは、その留め具合が弱く、掃除中にちょっと力を入れると、ブラシが折り畳まれてしまい、イライラすることが多かった。しかし、本機ではついにそれが解消され、カチッとはまるようになった! 例えば、空気清浄機のフィルターなどの細かいところも、ブラシがズレることなく、しっかりと掃除できて満足だ。

なお、付属のブラシはすべて充電ドック部分に収納しておける。充電ドックにセットしてある本体からハンディ部だけを外し、そのまま、脇にセットしてある付属ノズルを差し込めば、片手だけで一連の付け替え操作ができる。これはなかなか便利だ。

画像: ブラシの先端は折り畳めるが、その留め具合がしっかりとして使いやすくなった。 (筆者撮影)

ブラシの先端は折り畳めるが、その留め具合がしっかりとして使いやすくなった。

(筆者撮影)

フィルターもダストボックスも水洗いが可能

ごみ捨ての方法は、従来モデルと大きな違いはないが、ボタン形状がわかりやすくなった。ダストボックスにごみがたまったら、ごみ箱の上やごみ袋の中でボタンを押せば、裏側のダストボックスが開き、中身が捨てられる。綿ボコリなどごみの種類によってはフィルター部分に張り付いて残ってしまうが、付属のミニブラシを使えば、落とすことが可能だ。

このミニブラシ、これはこれで便利なのだが、できればもう少し長ければいいなと思うことがある。短いと、使っている最中に、指がごみに触れてしまう可能性があるからだ。だから、私は、長さ10センチほどの市販ブラシも併用している。

画像: 上が本機に付属するブラシ。下が市販のブラシ。 (筆者撮影)

上が本機に付属するブラシ。下が市販のブラシ。

(筆者撮影)

フィルターやダストカップは水洗いが可能。フィルター部分のメンテナンスは、取り外しがしやすくなったことで、だいぶ快適にできるようになった。最近はさまざまなジャンルでコンパクトな製品が増えているが、機器が小型になると、製造上の制約から使い勝手が犠牲になってしまうケースが多い。しかし、こういった細かなところの不満が解消されるのは、とてもいいことである。

画像: ダストカップは分解できる。奥がカップで手前がフィルター。

ダストカップは分解できる。奥がカップで手前がフィルター。

ブラシロールも、ヘッド部分から取り外して水洗いできる。この部分を清潔に保てるというのは、非常に魅力的だ。

画像: ブラシロールはヘッド部分から取り外してメンテナンスができる。 (筆者撮影)

ブラシロールはヘッド部分から取り外してメンテナンスができる。

(筆者撮影)

充電ドックに全てのブラシが収納できる

前述したように、本機の充電ドックは、従来モデルでもそうだったが、すべての付属ブラシが収納できるのがメリットだ。だがその反対に、付属ノズルがすべて並ぶことで、設置の床面積を取りすぎてしまう点が少し残念。というのも、コードレススティック掃除機は「リビングに出しっぱなしにしておける」というのが一つのメリットである。つまり、見た目にスッキリと収納できるため、リビングに置いてあっても違和感がないということだが、本機の場合、設置スペースが広がってしまうため、見た目的に、ちょっと存在感が強く出てしまう、という印象だ。

だが、過去の掃除機(タイプを問わず)を見ても、付属ブラシの収納についてここまで考えられた製品は少ない。ブラシがたくさん付属していることを売りにしているのに、その保管方法は自分で考えてください、という製品が多かったのだ。結果として、どこかに紛失してしまったり、存在を忘れて使わなかったりと、もったいない状況だった。それを考えれば、少しくらい広がっても仕方ないとも思えるが、でもそこは「もう一息!」、バージョンアップに期待したい。

画像: ややスペースは取ってしまうが、ブラシはすべて収納可能。 (筆者撮影)

ややスペースは取ってしまうが、ブラシはすべて収納可能。

(筆者撮影)

まとめ

一般的なフローリングの通常清掃なら不足なし

掃除の実力に関しては、得手不得手があるものの、一般的なフローリングであれば不足はないだろう。多彩なブラシが付属しているので、さまざまな場面で使えて重宝すると思う。使い勝手も向上しているし、FLEX機能のようなユニークな機構は、使うと掃除が楽しくなりそうだ。バッテリーが2個付属し、30~50分程度の掃除ができるので、通常の掃除であれば時間的な不満もないだろう。

シャークは、デザインもいいし、使いやすさも考えられているが、日本市場での歴史は浅く、正直なところ、まだまだ進化途上にある、といえる。だが、同社では、課題を次作できちんとクリアしてくる。ユーザーの不満に対し、きちんと対応してくれているのだ。この記事で触れた不満に対しても、きっと解消してくれるだろう(と期待している)。

さて、最後にお伝えしたいのは、家電の購入時は必ず店頭などで実物に触れていいただきたいということ。特に掃除機の場合は、ハンドルの持ちやすさ、取り回し性、重さやサイズ、本体のボタン操作、排気の出方、ごみ捨ての方法などなど、チェック項目がたくさんある(ただし運転音に限っては、店頭は賑やかなので参考にならないかもしれない)。もし確認せずに購入して、後から不満が出てしまうと、数年間、掃除のたびに嫌な思いをすることになるのだ。すべてに満足できるということはないかもしれないが、納得して購入することが大事だと思う。

画像: 【Shark】シャーク コードレス掃除機「Evopower」最新モデルをレビュー  吸引力・充電・収納もストレスなし
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文・写真=吉田正之(特選街web編集部)



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