果樹は種類ごとに栽培に適した気温や環境があり、育て方によって管理のしやすさも変わります。選ぶ際は、庭の環境、広さも考慮しましょう。果樹を選ぶポイントについて、書籍『おいしい果樹の育て方』著者で、千葉大学環境健康フィールド科学センター助教の野田勝二さん(農学博士)に解説していただきました。

果樹の樹形

果樹も一般の樹木と同様に、落葉するタイプと常緑のタイプがあります。落葉果樹は秋に葉を落とし、冬は休眠します。花を咲かせ実をつけるためには冬の寒さが必要で、春に新芽を出します。
常緑果樹は1年中、緑の葉が茂っています。寒さが苦手なものが多く、比較的温暖な気候を好みます。さらに、成長する高さ(樹高)や枝の性質で、高木・低木・つる性などと分類することができます。成長した果樹の姿を想像し、植えつけ場所を考慮して選びましょう。

高木

樹高が2m以上になるタイプ。高木の多くは地面から1本の幹が伸び、途中で枝分かれしながら生長する。枝が広がるので比較的広いスペースが必要。

高木の果樹

イチジク
ウメ
カキ
リンゴ
ナシ
モモ
クリ
サクランボ
ジューンベリー
ポポー
ウンシュウミカン
雑柑類
ユズ
レモン
ライム
ビワ
オリーブ
など

画像: 高木

低木

樹高が1〜2m程度のタイプ。地面から数本の枝が伸び、こんもりと茂みのように育つものが一般的。枝の本数を減らしながら管理し、比較的せまい場所でも栽培できる。

低木の果樹

ブルーベリー
ブラックベリー
ラズベリー
キンカン
フェイジョア
など

画像: 低木

つる性

比較的細い枝がつる状に長く伸びて生長する。枝を支えるフェンスや棚が必要で、枝の誘引作業も必須。

つる性の果樹

キウイフルーツ
ブドウ
など

画像: つる性

庭植えと鉢植え

果樹は庭植えだけでなく、鉢で育てることもできます。鉢植えはコンパクトな大きさを保つことができ、マンションなど庭のない家でも栽培が可能です
庭植えは、スペースの確保が重要です。地植えにすると大きく成長する種類もありますし、2本植えたほうがいい種類やフェンスや棚が必要な種類は、その分スペースが必要です。

庭植え

イチジク、ビワなどは育てやすく、庭植えにすると大きく育つ。

画像: 庭植え

鉢植え

鉢植えで人気なのは、ブルーベリー、レモン、ユズ、オリーブなど。

画像: 鉢植え

◇◇◇◇◇

なお、本稿は書籍『おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。果樹を育てたいけれど、どんなものがいいのか…。基本的には自分の好きなもの、食べたいものを選ぶのがいちばんです。だた果樹栽培に慣れていない人は、庭の広さや環境、手間をかけられる時間などを考慮して育てやすそうなものを選ぶのも一案です。本書では、苗木の選び方、幼木から成木までのお世話のコツ、肥料や病害虫対策など、果樹栽培の基本的な知識や、収穫した果実の保存方法とレシピなど、豊富な写真とともに紹介しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

画像: 【果樹を選ぶポイント】果樹の生育適温 庭植え・鉢植えを考えよう|ガーデニングの基本
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2022-01-25 9:02

※②「【果樹の育て方】基本の流れ 苗木の購入・植え方から剪定まで|ガーデニング」の記事もご覧ください。



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