丈夫で育てやすく、病害虫も少ないブルーベリーは初めての果樹栽培に適しています。コンパクトに育てやすく、ベランダでの鉢植え栽培でも十分に楽しめます。より多く収穫するためには、開花期が近い同じ系統の別品種を近くに植えると結実しやすくなります。ブルーベリーの育て方について、書籍『おいしい果樹の育て方』著者で、千葉大学環境健康フィールド科学センター助教の野田勝二さん(農学博士)に解説していただきました。

1 植えつけ

関東以南なら10~12月に、以北なら3月に植えつけます。
庭植えの場合は日当たりのよい場所に。酸性で水はけのよい土が必須です。酸性でない土で栽培すると、肥料を吸収しにくく、実つきも悪くなります。
1本では実をつけにくいので、同じ系統の別品種のものを近くに植えましょう。

庭植え

直径・深さとも50cmの植え穴を掘る。

掘り上げた土にピートモスと肥料を混ぜ込む。

植え穴にを埋め戻す。

深植えにならないようにして、苗木を植える。

周囲に水鉢を作る。

支柱を立てて固定する。

たっぷり水やりをする。

乾燥しやすい場所、氷点下になる場所では、ワラなどをかけておく。

植えつけ後、高さ30~40cmのところにある葉芽の1cm上で切り返し、発芽を促す。

画像: 庭植え

鉢植え

8号以上の鉢を用意し、鉢底石を敷く。

赤玉土とピートモスを同量混ぜたものをに入れる。ブルーベリー専用の培養土を使ってもよい。

苗木を植える。

必要なら支柱を立てて固定する。

たっぷり水やりをする。

株元をワラなどで覆っておく。

植えつけ後、高さ30~40cmのところにある葉芽の1cm上で切り返し、発芽を促す。

画像: 鉢植え

2 仕立て方

ブルーベリーは株元から新しい枝が発生してくるので、自然に株仕立ての樹形となっていきます。

幼木

画像1: 幼木

枝が伸びる

画像2: 幼木

勢いのよい枝を数本残す

成木

画像: 成木

実のつき方を知ろう!

前年に伸びた枝の先端付近に花芽(純正花芽)がついて、翌年の春に開花し、実がなります。
実がなった枝先は収穫後に枯れてしまうので切り詰めておきます。

画像1: 実のつき方を知ろう!

前年に伸びた枝の先端付近に花芽がつく。

画像2: 実のつき方を知ろう!

房状に花が咲き、実になる。葉芽からは新しい枝葉が伸びる。

画像3: 実のつき方を知ろう!

実がついた枝先は枯れ、新しく伸びた枝の先端付近に花芽がつく。

本稿は『おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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