丈夫で育てやすく、病害虫も少ないブルーベリーは初めての果樹栽培に適しています。コンパクトに育てやすく、ベランダでの鉢植え栽培でも十分に楽しめます。より多く収穫するためには、開花期が近い同じ系統の別品種を近くに植えると結実しやすくなります。ブルーベリーの育て方について、書籍『おいしい果樹の育て方』著者で、千葉大学環境健康フィールド科学センター助教の野田勝二さん(農学博士)に解説していただきました。

野田プロ集中講座 枝を充実させるには

花芽を増やしたいときは夏季に勢いよく伸びた枝の先端を切って、脇芽の生育を促します。

画像: 野田プロ集中講座 枝を充実させるには

1年後

▼切り返さないと

切り返さずにおくと、葉芽から先があまり伸びずに花芽の総量が少なくなる。

画像: ▼切り返さないと

▼切り返すと

切り返すと、葉芽がしっかりと生長し、その先にたくさん花芽がつく。

画像: ▼切り返すと

5 冬季剪定

本格的な剪定は冬の休眠期に。慣れないときは花芽と葉芽の区別がつくようになってから行うと安心です。
ブルーベリーは主枝が複数あるので、バランスをとりながら枝を切り取ることが大切です。
花芽が多いと実がつきすぎて小さくなるので、先端を切り詰めて数を減らします。

1年目

分岐を促すために、充実した枝先を1/2程度の位置で切り返す

画像: 1年目

2-3年目

画像: 2-3年目

4年目以降

①枝の先端を切る
長く伸びた枝は、根元から3/4程度残して先端を切る。

②古い枝を切る
主枝を新しい枝に更新するため、これまでの主枝は枝のわかれ目の位置で切る。

③新しい枝の先端を切る
新しく主枝にする枝を充実させるために、枝の先端を切る。

④ひこばえを根元から切る
不要なひこばえ、古くなったなったひこばえは根元から切っておく。

画像: 4年目以降

◇◇◇◇◇

なお、本稿は書籍『おいしい果樹の育て方 苗木選びから剪定、料理まで』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。果樹を育てたいけれど、どんなものがいいのか…。基本的には自分の好きなもの、食べたいものを選ぶのがいちばんです。だた果樹栽培に慣れていない人は、庭の広さや環境、手間をかけられる時間などを考慮して育てやすそうなものを選ぶのも一案です。本書では、苗木の選び方、幼木から成木までのお世話のコツ、肥料や病害虫対策など、果樹栽培の基本的な知識や、収穫した果実の保存方法とレシピなど、豊富な写真とともに紹介しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

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2022-01-25 12:15

※⑦「【果樹】病害虫への対処法 主な病気と害虫一覧(写真)|薬剤のタイプと選び方」の記事もご覧ください。



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