コンテナ栽培に必要な用具
よく使う道具は、土入れ、移植ごて、ジョウロ、園芸バサミです。
野菜によっては支柱や紐などの資材も必要です。使う頻度の高いものからそろえましょう。
土入れ
コンテナに用土を入れるときに使います。持ち手がついているものは、一度に多くの土が運べます。

ポリポット
タネまきや、苗を育てるときに使います。2~3号のポットがよく使われ、土が流れ出ないように鉢底ネット(鉢底網)も必要です。

ジョウロ
ハス口が取り外せるものが便利です。一度にたくさん水を運べる大きめのジョウロと液肥を施すときやタネまき後に使う小ぶりなジョウロがあるとよいでしょう。


ハスロ
プラ舟、タフブネ
左官屋さんがセメント、砂を混ぜるときに使うタフブネやプラ舟は、80ℓほどの容量のものが使いやすく、土を入れたり、混ぜたりするときに便利です。バケツでも代用できます。

移植ごて
苗の植え付けや土寄せ、中耕、植え穴を掘ったりするときに使います。幅広型と細型の2種類あると根鉢に合わせて使い分けられます。

水やりキャップ
ペットボトルの口に取り付けるだけで水差しとして利用できる便利な注ぎ口。少量の液肥を希釈するときにも適正に薄められて重宝です。百円ショップで手に入ります。

園芸バサミ
間引きや摘心、収穫のほか、紐を切ったりするときも使います。持ちやすい重さや手になじむ形のものを選びましょう。

フルイ
タネをまいた後、土をかけるときに使います。覆土は網目の細かいものを使います。

メジャー、定規
タネまきや間引き、植え付けの間隔を測ったりするときに便利です。

支柱
つるを絡ませたり、トマトやピーマン、ナスなどの枝を支えたり、植え付けたばかりの苗を支えるときなどに使います。

板
タネまき後、土の表面を押さえて土とタネを密着させるときなどに使います。

ラベル
野菜の名前や品種名、種まきした日、人工授粉した日を書いておきます。

紐
支柱に茎をしばる(誘引)ときに使います。ヤシの葉の繊維から作られたラフィアや麻紐が使いやすいです。

キャップ、ふた
点まきするときにくぼみをつけるのに便利です。タネの大きさに合わせて使い分けます。

コンテナキャリー
容量の大きなコンテナを移動するときに便利です。

鉢底石
水はけをよくするためにコンテナの底に入れるものです。軽石や大粒の赤玉土、発泡スチロールの破片などが使われます。コンテナの底がメッシュ状になっているものなどには不要です。


鉢底石をネットに入れると、再利用するときに拾う手間が省けて扱いやすいです。
ツールボックス
ラベルやハサミ、ピンセットなどの小物をまとめたり、タネまき後のポットや苗をまとめて移動するときに便利。

不織布、鉢底網洗濯ばさみ
害虫対策や寒さ対策に使います。タネをまいた直後にコンテナにかぶせ、洗濯ばさみでとめます。
苗を植えたときは弓形に曲げた支柱の上からかぶせます。鉢底網は鉢底に敷きます。

園芸シート
作業中、ベランダを汚さないように床に敷いて使います。四隅が止められるシートが便利。

◇◇◇◇◇
なお、本稿は書籍『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。日当たりのよいテラスやベランダ、玄関周り、また住まいの周辺にコンテナを置くちょっとしたスペースがあれば、野菜づくりが楽しめます。観る楽しさと、育てるよろこび。体にうれしい野菜がいつも身近にある…そんな生活はいかがですか? 本書は、見て楽しい、食べておいしい、喜びいっぱいのコンテナ菜園のつくりかたを豊富な写真とともにオールカラーで紹介しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

※【初心者向け】ベランダ菜園の注意点 日当たり・暑さ・寒さ・風・水漏れ対策の記事もご覧ください。