土の入れ方 ポットの場合
①ポリポットの底に鉢底ネットを敷く

②8分目くらいまで用土を入れる

③用土の表面を平らにならす

タネをまいて育てる
タネをまいて野菜を育てるとき、コンテナに直接まく「直まき栽培」と、ポリポットなどにまいて、ある程度育てた苗を植え付ける「移植栽培」があります。
直まき栽培は、ダイコンなどの根もの野菜やホウレンソウなど栽培期間が短い葉もの野菜に適しています。
タネのまき方にはばらまき、条まき、点まきの三通りがあります。コンテナの形や野菜の種類によって、適切なまき方を選びましょう。
移植栽培は、レタス類やブロッコリー、ハクサイ、キャベツ、エンドウなど育苗期間が長い野菜やつくる株数が少ない野菜に適しています。
育苗期間が長くて苗づくりが難しいトマトやナス、ピーマン、キュウリなどは苗を求めるのが一般的です。
直まき栽培
▼ばらまき
コンテナ全体にタネをぱらぱらとまく方法です。
ベビーリーフなど小さな苗のうちから間引きながら利用する葉菜やラディッシュなどに向いていますが、間引きが遅れると徒長するので、注意が要ります。
①親指と人差し指をひねるようにして、タネが重ならないようにぱらぱらとまく

②まき終わったら、フルイで土をふるいながら細かい土を上から均等にかける

③手のひらで軽く押さえて、タネと土を密着させ、水をやる

▼条まき
条まきは、まき溝にタネが重ならないように1列にまく方法で、まき溝が1本なら1条まき、2本なら2条まきといいます。
ゴボウやカブ、ニンジン、コマツナ、ホウレンソウなど多くの野菜にむき、発芽後の間引きや追肥などの作業が楽に行えます。
①支柱などの細い棒を利用すると、真っ直ぐで均等な深さのまき溝ができる

②まき溝に1㎝間隔に1粒ずつタネを落としていく

③まき終わったら、まき溝の両脇の土を親指と人差し指でつまんで、均等に土をかける

④手のひらで軽く押さえタネと土を密着させてから、水をやる

▼点まき
あらかじめ株間をとって、1カ所に数粒ずつタネをまきます。
ダイコン、ハクサイ、トウモロコシ、エンドウ、インゲンなどのタネの大きな野菜や生育期間の長い野菜に向き、タネの節約にもなり間引きも手軽に行える方法です。
①ペットボトルやビンのふたなどを利用すると、大きさのそろったくぼみがつけられる

②くぼみの中に、数粒のタネを等間隔にまく

③くぼみの周囲の土を寄せるようにかぶせ、手で押さえてタネと土を密着させる。まき終わったら水をやる

本稿は『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。