苗の植え付け
タネをまいても育てられますが、育苗時の温度管理が難しく、育苗期間も長いため、苗を購入してつくるのが簡単です。
花房のついていない苗を求めたときは、ひと回り大きなポリポットに植えなおして、花が咲くのをまって植え付けます。
①ウォータースペースを残して用土を入れ、根鉢より少し大きめの植え穴を掘る


②苗の根元を指の間に挟み、ポットから抜く

③浅めに植え付け、株元を軽く押さえる

④仮支柱を斜めに立て、茎に紐をかけて支柱に誘引する。植え付け後、たっぷり水をやる


支柱立て・わき芽かき
植え付けて2~3週間後、苗が伸びてきたら1.5mくらいの本支柱を立てます。生長とともに茎が太くなるので、誘引するときはゆるみを持たせて紐を結びます。また、栄養分が分散しないように、わき芽はすべて早めに摘み取ります。
①しっかり根を張ってきたら1.5mくらいの支柱を真っ直ぐ立て、紐で支柱と茎を結ぶ

②葉を残してわき芽だけ手で摘み取る。この後も苗の生長とともに、わき芽はそのつど摘み取る

ホルモン処理・追肥
最初の花に結実させると、エネルギーが実のほうに回り、茎葉の生育が抑えられて、果実をつけやすくなります。トマトトーンなどでホルモン処理をして1番花に確実に実をつけましょう。
追肥は、1段目(第一花房)の果実が大きくなり始めたときと、3段目(第三花房)の果実が大きくなり始めたときに施します。
①1段目の花が2~3個咲いたらトマトトーンなどのホルモン剤を花房全体に散布して、着果をよくする

▼1番花には確実に実をつけさせることが大事

②1段目の果実がピンポン玉大になったら化成肥料を10gを株の周りにまき、土に軽く混ぜて株元に寄せる

③3段目の果実がピンポン玉大になったとき、化成肥料10gを鉢の縁に沿ってまく。水やりなどで減った分の用土を化成肥料の上に足しておく



本稿は『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。