収穫
開花後55~60日が収穫の目安です。ヘタのちかくまで赤く色づいたら、朝の涼しいうちに収穫します。
▼赤く熟したものからヘタの上をハサミで切って収穫する


摘心
大玉種は夏を越すと生育が衰えてくるので、支柱の高さ以上に伸びた主枝は最後の花房の上の葉を2~3枚残して摘心します。
コンテナでは3段目か4段目の花房の上で心を止めるとよいでしょう。
▼支柱を越えたら、先端を摘み取り生長を止め、実の充実を促す

栽培のヒント
▼茎をらせん状に巻き付ける誘引が楽
トマトの栽培で割合手がかかるのが誘引ですが、生長に従って茎を手で絡ませるだけのらせん状の支柱を利用すると誘引の手間が省けます。
また、支柱の周りに茎をらせん状に巻き付ける「らせん栽培」は、真っ直ぐ誘引するよりたくさんの花房をつけさせることができます。


トマトの品種
麗夏
うまみ、甘み、肉質の良さと3拍子揃った大玉トマト。真っ赤に熟しても実が割れないので、完熟してから収穫できる

レモントマト
色や形がレモンに似ているフルーツトマト。ミニトマトより少し大きめのサイズ。糖度が高く、果肉がしっかりしていて濃厚な味が楽しめる

シンディーオレンジ
ころんとした丸い実が一房にたくさんつく中玉トマト。甘みが豊かでフルーツのような食感があり、食べごたえ満点

レッドオーレ
酸味は控えめで甘みが強く、コクがあるフルーツ感覚の中玉トマト。実の重さ40~50gで、ひとつの花房に8~10個の実をつける

グリーンゼブラ
やや小ぶりな緑色のトマトで、縦縞の模様が入るのが特徴。ゼリー質の部分が少なく、完熟して黄緑色になると甘みがます

黄寿
果肉も果皮も黄色の大玉トマト。果実の重さ270gほどで、果肉部が多く独特の風味がある。酸味が少なくて甘く、食味がよい

イタリアントマト=cuor di bue
ハート形の果実で、重さは150~180g程度。肉厚で、イタリアントマトのなかでは比較的酸味が少ないタイプで、生食のほかソースに向く

ズッカ
ゼリー質の部分が少なく果肉が厚い調理用の品種。酸味が少なくあっさりしたうまみがある。一つの花房に4~5個を目安に結実させる

フルティカ
中玉トマトで、一つの花房に8~12個の実がつく。平均糖度が7~8度と高く、果皮に弾力性があるので割れにくく、病気に強い

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なお、本稿は書籍『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。日当たりのよいテラスやベランダ、玄関周り、また住まいの周辺にコンテナを置くちょっとしたスペースがあれば、野菜づくりが楽しめます。観る楽しさと、育てるよろこび。体にうれしい野菜がいつも身近にある…そんな生活はいかがですか? 本書は、見て楽しい、食べておいしい、喜びいっぱいのコンテナ菜園のつくりかたを豊富な写真とともにオールカラーで紹介しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

※【イチゴをプランターで育てる】栽培のポイント 日当たりと用土・時期についての記事もご覧ください。