ナスは育苗が難しいため、苗を購入して育てるほうが簡単です。徒長していない、がっちりした苗を選びましょう。乾燥に弱いのでコンテナ栽培では水切れに注意します。十分に気温が上がってから植えます。ナスのコンテナ栽培のコツについて、書籍『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』著者の金田初代さんに解説していただきました。

苗の植え付け

育苗が難しいため、苗を購入して育てるほうが簡単です。徒長していないがっちりした苗を選び、10号鉢に1株を目安に植え付けます。
深植えすると根つきが遅くなるので、浅植えにします。接ぎ木苗は接いだところが土に埋まらないように注意します。

ウォータースペースを残してコンテナに用土を入れ、コンテナの中央に根鉢より少し大きめの植え穴を掘る

画像1: 苗の植え付け

苗の根元を指の間に挟んで、根鉢を崩さないようにポットから苗を抜く。植え穴に苗を置き、子葉が埋もれない程度に周りの土を寄せて植え付け、株元を軽く押さえる

画像2: 苗の植え付け

苗がぐらつかないように仮支柱を斜めに立てて、茎と支柱を紐で結んでおく

画像3: 苗の植え付け

たっぷりと水をやる

画像4: 苗の植え付け

整枝・わき芽かき

1番花の開花前後のころになると苗も大きくなるので整枝します。
一般には主枝と1番花のすぐ下のわき芽を2本残し、ほかのわき芽はすべて取る3本仕立てにしますが、狭い場所で育てるときは、風通しをよくするために、1番花のすぐ下の枝を1本だけ伸ばして2本仕立てにするとよいでしょう。

画像: 整枝・わき芽かき

支柱立て

最初の花が咲き始めたら、整枝と支柱を立てるころあいです。草丈が伸び、実がなっても倒れないようにしっかりした支柱を立て、ところどころを紐で結んでおきます。
支柱は、主枝と残したわき芽にそれぞれ立てて枝を支えます。茎と支柱を紐で結ぶときは、紐を数回ねじって支柱にしっかり結び付けます。

画像: 支柱立て

追肥

苗を植えてから1カ月ほどのち、1番花の果実がふくらみ始めたころから追肥を施します。次々と果実がなるので株を疲れさせないためにも、定期的な追肥が必要です。
また、乾燥に弱いので水やりもまめに行います。

1番果がふくらんできたら、コンテナの縁に沿って化成肥料を10gまき、軽く土に混ぜる。その後3週間に1回、同量を追肥する。液肥なら10日に1回施す

画像1: 追肥

水やりなどで用土のかさが減り、根が鉢土の表面に見えるようなら肥料の上に新しい土を足す

画像2: 追肥

鉢土の表面が乾かない程度に定期的に水やりする

画像3: 追肥
画像4: 追肥

本稿は『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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