ナスは育苗が難しいため、苗を購入して育てるほうが簡単です。徒長していない、がっちりした苗を選びましょう。乾燥に弱いのでコンテナ栽培では水切れに注意します。十分に気温が上がってから植えます。ナスのコンテナ栽培のコツについて、書籍『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』著者の金田初代さんに解説していただきました。

収穫

開花後20~25日で収穫できますが、株が疲れないためにも未熟果を早めに収穫します。特に最初についた1番果は、株を生長させるため小さなうちに切り取ります。

1番果は株の生育を促すため7~8㎝くらいでとる

画像1: 収穫

長卵形の品種は、果実の長さが10~13㎝くらいになったらハサミで切って収穫する

画像2: 収穫
画像3: 収穫

更新剪定

ピークを過ぎても株の状態がよいときは7月下旬に切り戻して株を休ませると秋ナスの収穫が楽しめます。

葉を1~2枚つけ、充実した芽の上で切り戻す

画像1: 更新剪定

コンテナの縁に沿って移植ゴテで古い根を切ると、新しい根が出て株が若返る

画像2: 更新剪定

化成肥料10gをコンテナの縁に沿ってまく

画像3: 更新剪定

水やりなどで減った分の土を、肥料の上に足す

画像4: 更新剪定

更新剪定から1カ月後には再び開花、結実する

画像5: 更新剪定

ナスの品種

みず茄

色艶のよい長卵形の実がたくさんとれる。甘みがあり、皮や肉質が軟らかいのが特徴。アクが少なく水分を含むので漬物向き

画像: みず茄

味むらさき

長さが25~30㎝くらいになるヒモナスで、鮮やかな紫色の実がたくさん収穫できる。白い果肉は緻密で加熱するととても軟らかくなる

画像: 味むらさき

会津丸茄子

会津の伝統野菜で巾着形のナス。表面は濃い紫色で、肉質はきめ細かく軟らかく、漬物、焼きもの、煮物などあらゆる料理に向く

画像: 会津丸茄子

縞茄子

実は重さ200gくらいの長卵形。てりのある濃紫色の果皮に美しい縞模様が入る。ゼブラナスと呼ばれるヨーロッパのナスの系統

画像: 縞茄子

庄屋大長

長さ35~40㎝になる大長ナスで、皮が柔らかで中身もトロリとして焼きナスに最適。暑さに強く、よく実をつけ栽培しやすい

画像: 庄屋大長

米ナス

アメリカの品種を日本で改良したもので、ヘタが緑色をした大型のナス。果肉が緻密で大きい割に種が少なく炒め物や焼き物に向く

画像: 米ナス

白ナス

ナスニンという紫の色素をもたない東南アジア系の品種。皮はやや硬いが果肉は軟らかく、煮物など加熱調理に向く。細長いものもある

画像: 白ナス

長岡巾着なす

新潟県生まれの丸ナスの仲間。小ぶりで黒紫色の実に浅い縦じわが入る。肉質がしまっていて固めで、加熱しても煮くずれしにくい

画像: 長岡巾着なす

万寿萬

ヘタも果皮もアントシアニンを含まない緑色ナスで、見た目がさわやか。果肉が緻密でアクが少なく、サラダや煮物に向く

画像: 万寿萬

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なお、本稿は書籍『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。日当たりのよいテラスやベランダ、玄関周り、また住まいの周辺にコンテナを置くちょっとしたスペースがあれば、野菜づくりが楽しめます。観る楽しさと、育てるよろこび。体にうれしい野菜がいつも身近にある…そんな生活はいかがですか? 本書は、見て楽しい、食べておいしい、喜びいっぱいのコンテナ菜園のつくりかたを豊富な写真とともにオールカラーで紹介しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

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2022-02-09 7:41

【トマトをプランターで育てる】栽培のポイント 日当たりと土づくり 品種9選の記事もご覧ください。



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