Wi-Fi6への買い替えタイミングは?ユーザーにとっての3つのメリット

WiFi

ここでは、Wi-Fi 6がおすすめな理由や豊富なラインアップをわかりやすく解説していく。最新の規格は「Wi-Fi6」。11axとも呼ばれるこの規格は、最大通信速度が9600Mbps(理論値)で、前世代の「Wi-Fi5」の約1.4倍、2世代前の規格「Wi-Fi4」からは16倍も高速化している。

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Wi-Fi6対応製品が主流に。Wi-Fi4や5は買い替えのタイミング!

Wi-Fiにはさまざまな規格があるが、最新の規格は「Wi-Fi6」。11axとも呼ばれるこの規格は、最大通信速度が9600Mbps(理論値)で、前世代の「Wi-Fi5」の約1.4倍、2世代前の規格「Wi-Fi4」からは16倍も高速化している。

Wi-Fi 6がおすすめな理由はここ!

通信速度が速い!
前世代のWi-Fi 5より約1.4倍速い、最大9600Mbpsの通信速度を実現

新製品が続々登場!
Wi-Fi 6対応の機器が続々と登場しており、ユーザーにとって選択肢が増えた

つながりやすい!
複数の機器を接続しても通信が混雑せず、各機器で遅延や切断が起きにくい

価格も低下!
対応製品が増えたことで価格も下がり、高性能モデルでも購入しやすくなった


Wi-Fi 6ルーターとWi-Fi 5ルーターを比較!

Wi-Fi 5とWi-Fi 6それぞれの対応製品を比較。通信速度はWi-Fi 6対応ルーターに分があり、特に5Gヘルツ帯で大きな違いがある。また、アンテナ本数を見ても、Wi-Fi 6はWi-Fi 5の2倍の本数。同じメーカーの製品でもこれだけ性能面での差がある。

バッファロー
WXR-6000AX12S

●5GHz帯も2.4GHz帯も速い!
5GHz帯→4803Mbps
2.4GHz帯→1147Mbps

●アンテナ本数も多い!
→5Gヘルツ帯のアンテナ8

バッファロー
WSR-2533DHPLS

●最速でもWi-Fi 6の半分以下!
5GHz帯→1733Mbps
2.4GHz帯→800Mbps

●アンテナ本数も少ない!
→5Gヘルツ帯のアンテナ4


このWi-Fi6だが、ユーザーにとっては、主に三つのメリットがある。一つ目は、前述のとおり高速な通信ができること。これにより高画質での動画再生やオンラインゲームなど、大容量のデータ転送が必要な場合でも、データの送受信にかかる時間が大幅に短くなり、高速かつ大容量の通信が可能だ。

二つ目は、パソコンやスマホなどの各機器がつながりやすいこと。Wi-Fi6では「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」という技術が使われており、複数の機器を同時に接続しても通信が混雑しにくいという特徴がある。そのため、家族全員がスマホやパソコンなどそれぞれの機器を使っていても、各人が快適にWi-Fiを利用できる。

三つ目は、省エネであること。「TWT」という技術により、子機(接続する端末)側のバッテリー消費を抑えられるのだ。スマホやパソコンなど、子機側もWi-Fi6に対応している必要があるが、バッテリーを長もちさせることができる。

Wi-Fi6は、2019年に運用がスタートしてから順調に普及が進んでおり、最近ではWi-Fiルーターの新製品はWi-Fi6対応が主流となっている。また、スマホも、2019年から対応しているiPhoneのほか、Androidでも、ミドルクラス以上ならWi-Fi6対応モデルが増えている。パソコンも、最新モデルではWi-Fi6に置き換わりつつある。

Wi-Fi 6製品はラインアップも豊富!

バッファロー
WXR-6000AX12S

Wi-Fiルーターはプレミアムからエントリーまでそろう
Wi-Fi 6に対応するルーターは、低価格のエントリーモデルから高性能モデルまで幅広く製品がそろっている。

スマホやパソコンもWi-Fi 6対応機が増えている
スマホやパソコンにもWi-Fi 6対応の製品が増えてきた。ハイエンド機はもちろん、ミドルクラスの製品も対応製品が増えている。

アップル
iPhone 13 Pro

NEC
LAVIE N1375/DAL

TP-Link
RE605X

中継機など多彩な製品が販売されている
電波の届く範囲を拡大できる中継機なども豊富。Wi-Fiを導入する環境に応じて、必要なものを選ぶといい。

Wi-Fi6で通信するには、Wi-Fiルーターと接続する機器(子機)の両方がWi-Fi6に対応している必要がある。もし、Wi-Fi6対応のスマホやパソコンを持っていて、Wi-Fi4や5対応など古いWi-Fiルーターを使っている場合は、対応製品が増えていて、かつ価格が下がっている今が買い替え時かもしれない。

新規格Wi-Fi 6Eとは? 2022年に製品登場!?

Wi-Fi6に次ぐ新規格として注目されているのが「Wi-Fi6E」。これはWi-Fi6の拡張版といえる規格で、2020年に登場。新たに6Gヘルツ帯を使用する点が特徴だ。既存の2.4Gヘルツ帯や5Gヘルツ帯の混雑を避け、よりスムーズな通信の実現が期待されている。

ネットギア
RBKE963
(国内発売未定)

アメリカや韓国では対応製品が登場しているものの、日本では6Gヘルツ帯の使用が承認されておらず、現状では対応製品の発売も未定となっている。

EasyMesh搭載機種が増加。複数台利用で有力な選択肢に!?

複数のルーターを一体的に接続させることで電波の届く範囲を網目状に拡大できる「メッシュ」機能。しかし、従来のメッシュWi-Fiは同一メーカーの製品間でしか機能せず、互換性の点で不便だった。

それを解消するのが「EasyMesh(イージーメッシュ)」。Wi-Fiに関する製品の認証を行う機関「Wi-Fiアライアンス」が定めたメッシュWi-Fiの標準規格だ。EasyMeshの対応製品であれば、メーカーを問わず相互接続が可能なため、メッシュ環境を構築しやすくなった。

現状では、バッファローがEasyMesh対応のルーターを多く販売しているものの、独自規格の機種を取り扱っているメーカーが多く、十分な選択肢があるとはいえない。今後の普及に期待したい。

対応機種なら異なるメーカーの組み合わせでもOK!

バッファローは、Wi-Fi 6対応製品はすべてEasyMeshが使えるなど、積極的に採用。そのほか、NEC、ネットギアなどが対応製品を販売している。

バッファロー
WSR-1500AX2S
実売価格例:6700円

NEC
Aterm WG2600HP4
実売価格例:9870円

ドコモも参入!回線工事不要の5Gホームルーターに注目!

単身世帯などで自宅に光回線の設置が難しい場合、代替手段として「ホームルーター」がある。これは、携帯電話回線を利用するWi-Fiルーターで、回線の開通工事が不要。コンセントに差すだけでネットに接続できるといった点が特徴。

現在、auやソフトバンク、UQ WiMAXなど、携帯キャリア(通信事業者)から5G対応のホームルーターが相次いで発売されている。また、ホームルーターでは他社に後れを取っていたドコモも5G対応ホームルーターを発売。一気に市場が盛り上がりを見せている。

5Gホームルーターが各社から発売

ドコモ初のホームルーターとして「home 5G HR01」を2021年8月に発売。データ通信無制限の専用プランは月額4950円。

ドコモ
home 5G HR01

ホームルーターの利用には、月額料金プランへの加入が必要だ。キャリアによっては、同じキャリアでスマホ料金も契約すればセット割引もあるため、慎重に比較検討したい。

5Gホームルーター用料金プラン

ドコモ home 5G プラン
月額4950円
データ無制限
au ホームルータープラン 5G
月額5170円(当初25カ月は4620円)
WiMAX 2+エリアはデータ無制限。auエリアは月間30Gバイトまで
ソフトバンク SoftBank Air 5G
月額5368円(当初24ヵ月は4180円)
データ無制限
UQWiMAX ギガ放題プラス ホームルータープラン
月額4818円(当初25カ月は4268円)
WiMAX 2+エリアはデータ無制限。auエリアは月間15Gバイトまで
(月額1100円のオプション料金が必要)

※価格は記事作成当時のものです。

■解説:友納一樹(ライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。

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