セックスを一度でも経験した方は、子宮頸がんにかかるリスクがあります。子宮頸がんは、命を落とす危険もあるがんの中で、ワクチンで事前予防ができるがんの1つです。生理の回数が多いとかかるリスクが高まる子宮内膜症や、子宮や卵管がダメージを受けてしまう性感染症、ピルについて、書籍『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』著者で産婦人科医師のママ女医ちえこさんに解説していただきました。

がん以外にも子宮の病気はいろいろ

子宮内膜症は現代病?

実は、生理の回数が多いとかかるリスクが高まる病気というものがあります
その代表的なものが、「子宮内膜症」です
皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が、本来あるべき子宮の内側以外の場所(子宮の周りや卵巣、膀胱、直腸など)にできてしまって、生理と同じように出血するものです。
つまり、子宮以外の場所でも生理と同じタイミングで出血してしまうようなイメージです。
子宮以外のところで出血が起こるとなぜダメなのかというと、出血した血液が出ていくところがなくなってしまうからです。
子宮の内側以外のところで出血があると、その周りに血液が溜まってしまって炎症を起こしてしまうのです。

子宮内膜症は生理が起こるたびに症状が進んでいくと考えられています
子宮内膜症の原因には様々な説があり、残念ながらはっきりしたことはまだ解明されていませんが、経血が生理のときにお腹の中に逆流してしまうことが深くかかわっていると考えられています。
そのため、生理の回数が多くなるほど、子宮内膜症になる可能性は高まります。実際に、生涯の生理回数増加によって子宮内膜症の症例も増えています。
また、すでに子宮内膜症がある方は生理のたびに症状が悪化してしまうことがあります。

セックスの痛みは我慢しないで

子宮内膜症の代表的な症状として、「痛み」があります。
とくに、年々悪化する生理痛や、生理以外のときの腰痛や下腹痛、排便痛、性交痛などがある場合には注意が必要です
セックスの痛みで病気が発覚する、ということも少なくありませんので、痛みを感じる方は我慢せずに産婦人科で相談してみてください。

子宮内膜症は、生理がある限りは完治しない病気です。
進行すると、貧血や不妊症の原因となることもあるため、もし気になるツライ症状がある場合には、早めに産婦人科で相談してみましょう。
漢方で症状が改善したり、ホルモン剤で病気の進行を抑えるなどの治療法があります。

性感染症を甘く見ないで

セックスをすること自体はもちろん問題ないのですが、注意したいのが、性感染症にかかることによって、子宮や卵管がダメージを受けてしまうケースがあるということ
放っておくと不妊症の原因になることもあるので、注意が必要です。

代表的な性感染症として、クラミジア感染症と淋菌感染症があります。これらの病気は若い年代ほど感染しやすいことがわかっています。
症状として、おりものが増えたり、腹痛や熱が出たりする場合もありますが、多くの場合は無症状であることに注意が必要です。
知らないうちに感染していることもありますので、気になる場合は産婦人科を受診して検査したり、保健所等での無料検査を利用したりして、チェックしてみるのがオススメです。

新しいパートナーができたときには、検査しておくのが理想的です。

画像: 性感染症を甘く見ないで

本稿は『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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