植物は、植えっぱなしで何年も生きるものと、花が終わったら1年以内に植え替えが必要になるものの2種類があります。年中植え替え作業をしなければ美しさを保てないのは大きな負担です。そこで選びたいのが、一度植えたら数年は植え替える必要のない樹木類や宿根草です。植物選びのヒントを意識して、バランスのよい庭づくりをしましょう。植物選びのヒントについて、書籍『宿根草で手間いらず 一年中美しい小さな庭づくり』著者でガーデンデザイナーの阿部容子さんに解説していただきました。

南向きの日当たりがよい花壇の中にも日陰がある

家が敷地の北側に建っている場合、東と南が日当たりのよいエリアになります。
しかし、南側の庭であっても敷地の境に高い塀がある場合は、塀のそばの低い場所は日陰になります。
また、草丈が高い植物の地際付近や樹木の株元も、日陰になっていることがあります。
こういった場所には、日陰でも育ちやすく、明るい葉色の植物をプラスするとよいでしょう。

草丈が高い植物の株元

画像: ▼草丈が高い植物の株元

塀のそばで日が当たりにくい場所

画像: ▼塀のそばで日が当たりにくい場所

日陰に強いグラウンドカバーは冬の庭の彩りにもなる

宿根草は、植えっぱなしで毎年姿を現しますが、多くは地上部の葉がないまま冬を越すため、庭は寂しくなりがちです。
そこで取り入れたいのが、常緑性のグラウンドカバーと春に咲く球根。
下の写真のように、地面を覆うグラウンドカバーの下にスイセンなどの球根を植えておけば、いち早く伸び出す緑が彩りになるだけでなく春の到来も教えてくれます。
また、日陰でも育つグラウンドカバーなら、春以降、丈高く育った宿根草が強い日差しをさえぎるので、その葉が日焼けすることがありません。
春から秋まで活躍する宿根草とグラウンドカバー、そして植えっぱなしで春に花咲くスイセンなどの球根を植えれば、一年中花咲く庭を楽しめます。

黄花のスイセンとビオラが咲く3月の庭。地表を覆う緑は、オキザリス‘桃の輝’ 。4月にピンクの小花を咲かせます。左に伸び出ている茶色の茎はシャクヤク。

画像1: 日陰に強いグラウンドカバーは冬の庭の彩りにもなる

クリスマスローズの株元を覆うのは、ベロニカ。

画像2: 日陰に強いグラウンドカバーは冬の庭の彩りにもなる

一面にオキザリス‘桃の輝’ が葉を茂らせ、間からムスカリが開花。

画像3: 日陰に強いグラウンドカバーは冬の庭の彩りにもなる

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なお、本稿は書籍『宿根草で手間いらず 一年中美しい小さな庭づくり』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。宿根草は、一度植えると翌年以降も長く庭を彩ってくれます。季節の変わり目に少し手をかけるだけで、庭づくりを無理なく楽しめます。何度も植えつけたり掘り上げたりする手間がかからず、お財布に優しいのも魅力です。本書は、植物の選び方から、プロのガーデンデザイナーのテクニックまで、豊富な写真とともにやさしく丁寧に解説しています。

画像: 〈小さな庭〉日陰に強い植物で庭を明るくする|植物選びのヒント
宿根草で手間いらず 一年中美しい小さな庭づくり​
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2022-05-09 10:14


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