道路に面した奥行き2mの敷地に、小道と花壇をつくった東向きの庭をご紹介します。道路に面した極小スペースを立体的に演出した、狭さを感じさせないデザインです。書籍『宿根草で手間いらず 一年中美しい小さな庭づくり』著者でガーデンデザイナーの阿部容子さんに解説していただきました。

クレマチスの栽培のコツ

道路に面した花壇なので花弁が散る前に切り花にします。室内に活けて楽しめるうえ、掃除がらくです。
花数が減ってきたら「切り戻し」を。根元から数えて2節と3節の間で切ると回復して、年に2~4回、花が咲きます。
夏は株がダメージを受けないように、つぼみができても咲かせず摘み取ったり、つるを短くカットして体力を温存させるのもテクニック。
肥料は1か月おきに。また剪定時にも施すと花が多くつきます。
不織布のポットに入れたまま地面に植えると、管理がしやすくおすすめです。

5〜10月の間で年2〜4回切り戻して花を何度も咲かせる

早咲きで樹勢が強い‘リトルボーイ’は、外壁の前で鉢植えにしているクレマチスです。
5月中旬に切り戻し、6月中旬には葉が増え、2か月しないうちに再び開花。
不織布のポットに植えているので、好きな鉢に簡単に入れ替えができます。

切り戻し直後

画像1: 5〜10月の間で年2〜4回切り戻して花を何度も咲かせる

1か月後

画像2: 5〜10月の間で年2〜4回切り戻して花を何度も咲かせる

2か月後

画像3: 5〜10月の間で年2〜4回切り戻して花を何度も咲かせる

地植えの切り戻し方法

生育旺盛な‘ロウグチ’は、三番花を咲かせるため、9月下旬に剪定。
このように切り戻しをすることで、品種によっては年に2~4回咲かせることができます。

切り戻し直後

画像: 地植えの切り戻し方法

ポットのまま植えつけ

クレマチスは、根を傷めると株が弱るので、不織布のポットのまま、花壇に植えつけます。
そうすれば近くのバラの根にからまることもなく、養生するために掘り上げるのもスムーズ。
花つきが悪くなったり、調子が悪くなったクレマチスは、冬にポットごと掘り上げて半日陰に置き、回復を待ちます。

画像1: ポットのまま植えつけ
画像2: ポットのまま植えつけ

プロからのコメント

クレマチスは品種が多いですが、そのなかから小さな庭でも育てやすいものを上手に選び、栽培のコツもつかんでいますね。
狭い花壇での植え替えは、どこに根があるかわからずにうっかりスコップを差しこんで根を傷めがちです。
植え替え頻度が高い場合、不織布のポットのまま植えておくのはよいアイデアです。

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なお、本稿は書籍『宿根草で手間いらず 一年中美しい小さな庭づくり』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。宿根草は、一度植えると翌年以降も長く庭を彩ってくれます。季節の変わり目に少し手をかけるだけで、庭づくりを無理なく楽しめます。何度も植えつけたり掘り上げたりする手間がかからず、お財布に優しいのも魅力です。本書は、植物の選び方から、プロのガーデンデザイナーのテクニックまで、豊富な写真とともにやさしく丁寧に解説しています。

画像: 〈実例〉宿根草ガーデン クレマチスとバラの前庭|小さな庭づくり
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2022-05-17 10:53


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