カメラ初心者におすすめしたいのが、エントリークラスのミラーレスカメラです。一概にエントリークラスと言っても、その仕様や特長はさまざまです。その機種の秀でている所や、初心者におすすめできる理由、そういったポイントを挙げながら、おすすめしたいミラーレスカメラ4機種を選んでみました。※各社の機種ラインナップや参考価格は、原稿執筆時のものです。

ニコン Z fc

画像: www.nikon-image.com
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往年の人気MF一眼レフを踏襲する外観で、精密機器の味わいが得られる

ミラーレスカメラ"Zシリーズ"の各モデルは、フラッグシップの「Z 9」と最新の「Z 30」を除けば、ボディデザインが似かよっています(ダイヤル配置や内蔵フラッシュの有無などを除き)。高さを抑えたボディに大きめのグリップを装備。出っ張り部分が少し目立つ電子ビューファインダーを搭載……というスタイルです。

そんなZシリーズとは一線を画するデザインを採用しているのが「Z fc」になります。基本的な機能や仕様は、同じDXフォーマット(APS-Cサイズ)機「Z 50」と共通の部分が多いのですが、ボディデザインには1982年に発売されて高い人気を誇ってきたフィルム一眼レフ「FM2」の要素を取り入れているのです。

エッジの効いたペンタ部(ミラーレスカメラの「Z fc」の場合、ペンタ部ではありませんが)の形状と、1970年代から1980年代に使用されていた「Nikon」のロゴ。また、ボディサイズやシャッタースピードダイヤルの位置などもFM2に近づけられています。

そして、シャッタースピードダイヤル以外にも、露出補正とISO感度のダイヤルも装備。これら露出に関するの要素がアナログ感覚で操作でき、ダイヤル操作によって精密機器を扱う感触が得られるのも、「Z fc」の持つ特徴(魅力)と言えるでしょう。

画像: 機械式のマニュル露出専用機のFM2にはなかった露出補正ダイヤルを装備。また、FM2では巻き戻しクランクがあった位置に、ISO感度ダイヤルを配置。 www.nikon-image.com

機械式のマニュル露出専用機のFM2にはなかった露出補正ダイヤルを装備。また、FM2では巻き戻しクランクがあった位置に、ISO感度ダイヤルを配置。

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画像: 「Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット」の付属レンズは、FM2発売当時のNIKKORレンズのデザインを踏襲する「NIKKOR Z 28mm f/2.8 (SE)」。この組み合わせ、シブい!!(このキットの発売日は2021年10月) www.nikon-image.com

「Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット」の付属レンズは、FM2発売当時のNIKKORレンズのデザインを踏襲する「NIKKOR Z 28mm f/2.8 (SE)」。この組み合わせ、シブい!!(このキットの発売日は2021年10月)

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ニコン「 Z fc」の おすすめポイント

●人気フィルム一眼レフ「FM2」の要素を取り入れたデザインや仕様
●視認性の良さや精密機器の操作が楽しめる専用ダイヤルを装備
●静止画と動画、両対応の「瞳AF」「動物AF」などを搭載

SPECS
Nikon Z fc

●レンズマウント:ニコンZマウント
●撮像センサー/有効画素数:APS-CサイズCMOSセンサー/2088万画素
●記録媒体:SD,SDHC(UHS-I),SDXC(UHS-I)
●ファインダー倍率/視野率:約1.02倍/約100%
●モニター:バリアングル式、3.0型/約104万ドット
●ISO感度(拡張含む):100~51200
●手ブレ補正:-(レンズ側機能による)
●動画撮影:4K UHD(3840×2160)など
●連続撮影速度:最高約11コマ/秒
●内蔵フラッシュ:-
●寸法(幅×高×奥)/質量:約134.5×93.5×43.5mm/約445g(バッテリーとSDカード含む)
●発売年月:2021年7月
●参考価格(大手量販店):14万9600円(Z fc 16-50 VR SL レンズキット)、15万9500円(Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット)、12万9800円(ボディ単体)

富士フイルム X-S10

画像: fujifilm-x.com
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小型軽量モデルながら、上位モデル並の機能や仕様が光る

富士フイルムのミラーレスカメラ「Xシリーズ」には、X-H☆、X-Pro☆、X-T一桁、X-T二桁、X-T三桁、X-E☆、X-A☆……と、タイプの異なるモデルが多くラインナップされています(☆には一桁の数値が入る)。その中で、初心者にお薦めできるのは、X-T二桁、X-T三桁、X-E☆、X-A☆。このあたりでしょう。

ですが、今回おすすめするのは、"T"でも"E"でも"A"でもない「X-S10」です。高さを抑えた小型軽量ボディに、最大6.0段の補正効果が得られるボディ内手ブレ補正機能を搭載。また、ポジションやアングルが自在の、バリアングル式の液晶モニターも採用したモデルです。

像面位相差画素を全面に配置した裏面照射2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載。これにより、最短約0.02秒の高速・高精度AFを実現し、-7.0 EVの低照度環境下でも高速・高精度AFが可能。こういった上位モデル(X-T一桁など)譲りの基本性能の高さも、「X-S10」の魅力的なポイントです。

もちろん、撮影シーンに応じて最適な設定を自動で選択する「AUTO」や「SP」(シーンポジション)モードも搭載。これにより、本格的なカメラに不慣れな初心者でも、気軽に撮影する事ができるのです。

画像: 三脚使用時の自分撮りにも対応できる、バリアングル式の液晶モニターを採用。手持ち撮影時には、大型グリップのホールド性能が役立つ。 fujifilm-x.com

三脚使用時の自分撮りにも対応できる、バリアングル式の液晶モニターを採用。手持ち撮影時には、大型グリップのホールド性能が役立つ。

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画像: 大型のマグネシウム合金製グリップを設けた事で、大口径レンズや全長の長い望遠レンズと組み合わせた時も、安定したカメラホールドが可能。また、トップとフロント部もマグネシウム合金を成形することで、高い剛性を実現。 fujifilm-x.com

大型のマグネシウム合金製グリップを設けた事で、大口径レンズや全長の長い望遠レンズと組み合わせた時も、安定したカメラホールドが可能。また、トップとフロント部もマグネシウム合金を成形することで、高い剛性を実現。

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富士フイルム 「X-S10」の おすすめポイント

●操作性やホールド性に優れる、高剛性な小型軽量ボディ
●最大6.0段の効果が得られる、5軸のボディ内手ブレ補正機能
●アルゴリズムが刷新された進化した「AUTO/SP」モードを搭載

SPECS
FUJIFILM X-S10

●レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
●撮像センサー/有効画素数:APS-Cサイズ X-Trans CMOS 4センサー/約2610万画素
●記録媒体:SD,SDHC(UHS-I),SDXC(UHS-I)
●ファインダー倍率/視野率:0.62倍/約100%
●モニター:バリアングル式、3.0型/約104万ドット
●ISO感度(拡張含む):80~51200
●手ブレ補正:センサーシフト式5軸・補正段数 最大6.0段
●動画撮影:4K(3840×2160)など
●連続撮影速度:約20コマ/秒(電子シャッター設定時)、約8コマ/秒など
●内蔵フラッシュ:手動ポップアップ式 TTL調光フラッシュ
●寸法(幅×高×奥)/質量:約126×85.1×65.4mm/約465g(バッテリーとSDカード含む)
●発売年月:2020年11月
●参考価格(大手量販店):18万7000円(FUJIFILM X-S10 XF18-55mmレンズキット)、16万5000円(FUJIFILM X-S10 ダブルズームレンズキット)、13万2000円(ボディ単体)

まとめ

ファインダー搭載モデルで、集中力や安定感のある撮影を!

最初に述べた通り、エントリークラスのミラーレスカメラの仕様や特徴はさまざまです。そんな多彩な製品の中から、おすすめモデルを選ぶのは容易ではありません。"4機種"に絞り込むまで結構悩みました。販売価格の安さを基準に選ぶのは、最も簡単で当たり障りのない方法です。しかし、それだけでは芸がありませんよね(笑)。

今回の選出で特にこだわったのは"電子ビューファインダーを搭載している"という点です。安価なエントリーモデルだと、ファインダー非搭載の製品が多くあります。しかし、これまでスマホのカメラしか使ってこなかった人には、ぜひとも"ファインダーを覗いて撮る"ことの醍醐味を味わって欲しいですね(もちろん、液晶モニター撮影も快適に行えますが……)。

画像: 特選街web/吉森信哉

特選街web/吉森信哉

周囲の視界や明るさに惑わされずに、ファインダー内の景色や被写体を注視。その際の、良い意味での緊張感や集中力、カメラホールド時の安定感など……。こういった感覚は、スマホのカメラでは味わえないものです。

文/吉森信哉



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