絵を構成する要素はいろいろありますが、基本は「線」です。線をのびのびと自由に描くことを楽しみましょう。ラフな線を思い切って描くことも、絵の上達の近道です。かんたんそうに見えて、案外むずかしいのが直線です。まっすぐな線の描き方、直線を利用した技術「ハッチング」などについて、著者の松原美那子さんに解説していただきました。

線の描き方② 長い直線を描くときは「ひじ」で線を引く!

手首で描こうとすると線の長さに限界がある

かんたんそうに見えて、案外むずかしいのが直線です。
まっすぐな線を描くときは、①肩の力を抜く、②ゴール(終点)を見据える、③線の長さの分だけひじを動かす、④少しスピードをつけて描く、の4点を意識しましょう。
とくに長い線を描く場合、手首だけで描こうとすると可動域が狭まってうまく描けないので注意。
最初はなかなかうまくできないかもしれませんが、くり返し描いているうちに脳のイメージと手、鉛筆の動きがつながり、うまく描けるようになります。

画像: 手首で描こうとすると線の長さに限界がある

▼STEP 直線を描いてみましょう。

画像: ▼STEP 直線を描いてみましょう。

▼STUDY 直線を利用した技術「ハッチング」を学びましょう。

濃さや質感は直線で表現できる

短い線を重ねる技法を「ハッチング」といい、陰影や質感を出すことができます。
線を同じ方向に描く「パラレルハッチング」や、線を交差させて網の目のようにする「クロスハッチング」などがあります。
ハッチングは鉛筆でもペンでもできますが、ペンで濃淡を出したいときにとくに便利です。

画像: 濃さや質感は直線で表現できる

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なお、本稿は書籍『はじめてのデッサン教室 60秒右脳ドローイングで絵が感動的にうまくなる!』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。絵を描くことに、芸術的な才能が必要だと考えていませんか? それは思い込みです。デッサンのように「見たままに描く」という技術は、文字を書けるようになるのと同じで、だれにでも身につけられる技術です。絵をうまく描けるようになる、とっておきの練習法。それが「右脳ドローイング」です。左脳の論理的な思考が入ると、処理が追いつかず混乱してしまい、結果として絵が描けなくなってしまいます。そこで、右脳ドローイングでは60秒という短い制限時間で絵を描くことによって、左脳のはたらきをおさえます。右脳は短い時間でもはたらくので、形をとらえる練習を効率よくおこなえます。本書は、60秒で絵心を引き出す新しいデッサンの教科書です。やさしく丁寧にそのメソッドを解説しています。

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2022-07-22 10:55


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