モチーフの形が複雑になると、「どこからどう描けばいいのかがわからない」と悩んでしまう人も多いのでは? 大丈夫です。モチーフをしっかり観察してみてください。世の中のものは、たいてい○(円)、△(三角形)、□(四角形)に当てはめられます。つまり、極論をいえば○(円)△(三角形)□(四角形)が描ければ絵は描けるのです。○(円)△(三角形)□(四角形)の見極め方、「アタリ」や「中心線」のとり方について、著者の松原美那子さんに解説していただきました。
円の描き方
円を描くときは中心を意識してスピーディーに!
はじめは小さな円から練習する
ボールやお皿、フライパン、ホットケーキ、リンゴ、玉ねぎなど、円でアタリをとれるモチーフはたくさんあります。
そのようなモチーフを描くときにそなえて、円を描く練習をしておきましょう。
円を描くときは、中心になる点を常に意識して一筆で勢いよく描くのがポイント。
はじめは小さな円を描き、コツをつかんできたら徐々に大きな円を描くようにするといいでしょう。

手首を使って描こうとすると、左右非対称の円になりがち。直線と同様に、ひじから動かして描きましょう。

▼いろいろな方法で円を描く練習をしましょう。
① 補助線を使って描く
中心から均等な線を入れ、それに沿って描く。

② 円を重ねて描く
円を重ねて描き、正円に近づけていく。

▼楕円について学びましょう。
正円は見る角度によって楕円に見える
正円よりも出番が多いのが楕円です。
たとえばコップの口や底はたいてい円ですが、絵として描く場合は角度がつくため楕円になります。
楕円を描くときは、アーモンドのように左右がとがらないよう注意します。

本稿は『はじめてのデッサン教室 60秒右脳ドローイングで絵が感動的にうまくなる!』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。