腰痛を根本的に解消するには「痛みが発生するメカニズム」を理解し、腰の構造を改善することが不可欠です。そのために最も重視すべきなのが、腰周りの筋肉のバランスを整えること。つまり、サボリ筋をピンポイントで刺激することなのです。腰痛には「腰が反るタイプ」と「腰が丸くなるタイプ」があります。それぞれのタイプ向け「サボリ筋」コンディショニングについて、著者で理学療法士の笹川大瑛さんに解説していただきました。

腰痛には、「腰が反るタイプ」と「腰が丸くなるタイプ」がある

「サボリ筋からはじまる〝負のスパイラル〟」を、見てみましょう。

腰のトラブルは、次の流れで大きくなっていきます。

腰周りのサボリ筋が、本来の働き・機能を果たしていない
サボリ筋のそばにある「他の筋肉」にも悪影響が及ぶ
腰から股関節の関節・骨盤の状態も悪くなる
腰痛や坐骨神経痛が発生する

ここではについて触れていきましょう。
腰には、仙骨・寛骨(腸骨、恥骨、坐骨が癒合したもの)・尾骨から成る「骨盤」があります。
また、背骨全体(脊柱)の中では、5個の骨(椎骨)が縦に積み重なって〝腰の部分〟を構成しています。
それら5個の「腰椎」の間にある関節を「椎間関節」といいます。

腰周りの骨と関節

画像: ▼腰周りの骨と関節

サボリ筋、そしてガンバリ筋があると、この腰椎に対しても多大な悪影響が及びます。
腰椎を含めた背骨は、本来、全体を横から見ると緩やかなS字カーブを描いています。
腰に相当する5個の腰椎の部分は、緩やかに反った「前弯」の形をしています。
こうした緩やかなカーブがあるおかげで、体重や重力からくる負荷、地面からの衝撃がうまく分散・緩和されるようになっています。

ところが腰周りには、すでにお話ししてきたとおり、「腰を支えている重要な筋肉なのにサボりがちな筋肉」があります。
そして、「サボりがちな筋肉が機能しない→ガンバリ筋が緊張・硬直する」という状況に陥ると、以下のような「2つのタイプの悪影響」が現れ、腰痛が増幅されるのです。

骨盤が前傾し、「腰が反るタイプ」
骨盤が後傾し、「腰が丸くなるタイプ」

前者の場合は、骨盤が前傾することによって、上半身が前に倒れないように「反り腰」になるということです。
つまり、腰椎が本来描いている前弯の形は、前述したように「緩やかに反ったカーブ(生理的前弯)」であるはずなのに、きつい角度で腰が反りすぎることにより、痛みを強くさせやすいのです。

一方、後者の場合は、骨盤が後傾することによって、今度は上半身が後ろへ倒れないようにバランスを取るため、腰が丸まります。
腰椎の緩やかに反った前弯のカーブが失われ、〝真っ直ぐに近い状態〟(スウェイバック姿勢)になることから、痛みを悪化させやすいということになります。

いずれにしても、サボリ筋を根源として、腰の骨・関節の配列・並び方(アライメント)が大きく崩れているということなのです。

画像: 骨盤が前傾し、「腰が反るタイプ」 骨盤が後傾し、「腰が丸くなるタイプ」

本稿は『腰の痛みが10秒で解消!サボリ筋コンディショニング 体操やストレッチより効果絶大!』(KADOKAWA)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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