【トランポリンの運動効果】立つだけでも姿勢が整う!プロが教える家庭用トランポリンの選び方と跳び方

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跳ぶのが怖かったり、自信がなかったりする人は、まずトランポリンに立つことから始めましょう。トランポリンに立つと、自然と姿勢がよくなります。つまり、姿勢保持に必要な筋肉に作用するのです。1分くらい立ってみて、「大丈夫」と感じたら、足踏みをしてみましょう。【解説】長崎峻侑(トランポリンパフォーマー)

解説者のプロフィール

長崎峻侑(ながさき・しゅんすけ)

トランポリンパフォーマー。1987年茨城県生まれ。小学生のころからトランポリン競技を開始し、2003年ユースオリンピックフェスティバルで金メダル、06年世界選手権の団体で銀メダルなど多くの大会で好成績を残す。テレビ番組『SASUKE』(TBS)においても、その実力を発揮し、4回目の出場でFINALステージへ進出。現在はトランポリンパフォーマーとして、セミナーの開催や後進の育成など、競技の普及に尽力している。

直径1m、高さ30cmほどのサイズがお勧め

幼い子供が、ソファやベッドの上で飛び跳ねている様子は、見ているだけで楽しさが伝わってきます。日常では経験できない浮遊感が、おもしろいのでしょう。大人だって同じです。飛び跳ねるチャンスがないだけで、跳んでみたら夢中になるに違いありません。

最近では、小型のトランポリンを使ったエクササイズが中高年の間で人気で、トランポリンのクラスがあるスポーツクラブでは、定員がすぐに埋まってしまうところもあるそうです。

トランポリンは飛び跳ねてもひざへの衝撃が少ないので、足腰の弱ってきている高齢者にもピッタリの運動といえます。

実際、私が指導していたときに、「体調がよくなった」「姿勢がよくなった」という50代、60代のかたがたくさんいらっしゃいました。なかには、声のトーンまで変わった人もいたほどです。

そうはいっても、スポーツクラブに行くのは難しい、というかたも多いと思います。そのようなかたにお勧めしたいのが、直径1m、高さ30cmほどの「家庭用トランポリン」です。複数のメーカーで販売しており、スポーツ用品店のほか、通販でも購入できます。

家庭用トランポリンが1台あれば、思い立ったときにすぐに使えます。着替える必要もないし、日焼けを気にすることもありません。手軽さというのも、続けるためには大事なことなのです。

女性に多い尿もれへの効果も期待できる

トランポリンは1~2分跳んだだけでも、「運動をした」という満足感が得られます。それも人気の理由でしょう。

実際に筋肉も鍛えられており、特に下半身や腰周りの筋肉が強化されるので、体幹がしっかりしてきます。それによって、バランスをくずして転びそうになっても、体をぐっと支えて転ぶのを防ぐことができますし、腰痛ひざ痛の予防にもつながります。

また、ふだんはあまり使わないふくらはぎの筋肉をたくさん使うので、足の血流がよくなり、むくみ冷えの改善にもなります。

さらに、産後や高齢の女性に多い「尿もれ」の解消も期待できます。女性の尿もれの場合、最も大きな原因が骨盤底筋の緩みです。骨盤底筋というのは、骨盤の底にある筋肉群のことです。

ふつう、骨盤底筋のように体の奥に位置する筋肉を鍛えるには、体にかなり負荷をかけなければなりません。しかし、トランポリンなら、楽しく跳ぶだけで容易に鍛えることができるのです。「トランポリンは骨盤底筋を鍛えるのに最適の運動」と推奨している医師もいるほどです。

足踏みをするだけでも運動効果は高い

トランポリンを使った運動は、非常に簡単です。跳ぶのが怖かったり、自信がなかったりする人は、まずトランポリンに立つことから始めましょう。

トランポリンに立つと、自然と姿勢がよくなります。つまり、姿勢保持に必要な筋肉に作用するのです。それでも不安なかたは、最初は手すりつきの物を選ぶとよいでしょう。

1分くらい立ってみて、「大丈夫」と感じたら、足踏みをしてみましょう。固い地面やアスファルトを歩くのと違い、トランポリンが足への衝撃を吸収してくれます。

慣れたら、軽く跳んでみてください。数cmのジャンプで十分です。難しく考える必要はありません。跳ぶときの姿勢も着地の姿勢も、自然と矯正されていきます。

音楽を聴きながら、テレビを見ながらでもかまいません。「気持ちいい」「楽しい」と感じることがたいせつです。疲れてきたら、足踏みに切り替えてください。

トランポリンでの運動は、トータルで2〜3分行えば十分です。1分ウォーキングしても汗はかきませんが、トランポリンで1分足踏みをすれば汗だくになります。それほど運動量があるので、長い時間行う必要がないのです。

運動習慣のない人は、1分から始めて、徐々に時間を延ばしていくとよいでしょう。

実践した記者も数分で汗だく!

■この記事は『壮快』2022年9月号に掲載されています

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