老化による脳や体の衰えを避けることはできません。80歳以降、認知症やがんの有病率、要介護認定比率が急上昇し本格的に老化が進行します。しかし、悲観的になる必要はありません。「足し算」健康術をすることで、衰えをゆるやかにし80代の生活を変えることは可能です。「話題の医師が提案!幸せな日々のために…」をテーマに「徹子の部屋」(2022年9月7日)に出演し話題となった精神科医・和田秀樹さんに解説していただきました。

血圧は高めにコントロール

かれこれ10年来、血圧も高いときは220㎜Hgくらいありました。
頭痛などの症状がなかったので放っておいたのですが、知り合いの医師のクリニックで心臓ドックを受けると、いちじるしく心筋が肥大していることがわかりました。

血圧が高い状態が続くと、心臓に負担がかかり筋肉が分厚くなる心肥大が起こるのです。
心肥大が生じると心臓の血液を送るポンプの働きが低下するので、少し歩いただけで息苦しくなります。

心肥大の進行を防ぐためにいろいろ血圧の治療薬を試したところ、私の場合は、血圧を170㎜Hgより下げると体がだるくなり、頭もフラフラして仕事になりませんでした。
そこで170㎜Hgくらいでコントロールしていたら、ついに心不全の症状が出て、喘鳴もするし、息も切れるようになりました。

結果的に利尿剤を飲んだら症状は出なくなりました。
その後は少しくらい高めの数値でも、息も切れず生活に支障はないので、利尿剤を飲んで血圧は170㎜Hgくらいにコントロールしています。
心臓ドックで検査を受けていますが、心肥大は改善しています。

夕食では「ワイン」を楽しむ

一日の食事でいちばん大切にしているのは仕事を終えた後の夕食です。
午後8時か、遅いときは10時を回る日もざらです。夜遅くに重たい料理は食べないほうがいいといわれていますが、私はガッツリ派です。
赤ワインを飲むときは肉を、白ワインのときは魚介系を食べます。
コロナ禍で外食は減り、家でゆっくり晩酌を楽しむことが多くなりました。
近所には安くておいしい弁当店があり、デパ地下には色とりどりの惣菜がそろっているので、肴には事欠きません。

ワインを飲むようになって非常によいことがひとつありました。
それまで私はつきあいの悪い人間で、あまり友達を作らず、バーでバーボンを一人飲みすることにはまっていました。

ワインを飲みはじめてからは、いろいろな分野の人と知り合いになったり、友達ができたりと楽しみが増えました。
「ワインは人と人をつなぐ」といわれていますが、本当だなと思います。

診断は受けていないのですが、症状からしておそらく私は過敏性腸症候群だと思います。
毎朝激しくおなかを下すため、下痢止めを飲んでいます。
晩酌のワインが下痢の引き金になっている可能性は濃厚ですが、ワインを止めようと思ったことはありません。

人生は選択の連続です。
おなかをとるか、ワインをとるかと言われたら、生活を豊かにしてくれるワインをとります。

たとえ長生きしなくても元気に仕事をこなし、日々楽しく暮らすほうがいいと思っています。
引き算医療とは距離をおき、薬は必要最低限にとどめ、心と体に必要なものを足し算しながら心地よく暮らすことを意識しています。

ただし、これが正解かどうか、今はわかりません。
私は自分を使って人体実験を続行中というわけです。
私が80歳、90歳まで元気でいれば、「和田が言ってることは確かだね」という話になるでしょう。

画像: 夕食では「ワイン」を楽しむ


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