【麻倉怜士セレクト】魅惑のコンポ(6)音のプロ御用達リファレンススピーカーによるハイレゾ対応デスクトップシステム

家電・AV

パソコンを音源にハイレゾを楽しむ。ごく近くで音を聴くわけだから、近接聴取を前提に作られたモニタースピーカーがベスト。それが、世界的なプロ用途のアクティブスピーカーメーカー、ジェネレックのG Twoだ。パートナーとして選んだのが、USB DAC内蔵のプリアンプ、ニュープライム・DAC-9X。この組み合わせは見た目におしゃれだが、音もたいへんスマートだ。

本稿は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

[別記事:【麻倉怜士推奨】おすすめコンポ6セットはコレ!スピーカー中心でセレクト→]

スピーカー
ジェネレック「G Twoアクティブ・スピーカー」

フィンランド
実売価格例:14万1780円(ペア)
●幅151mm×高さ242mm×奥行き142mm
●3.2kg(1本)

世界の録音現場で、愛用されているプロフェッショナル御用達のモニタースピーカー。19ミリ・ツイーター+105ミリ・ウーハーの構成で、それぞれに50ワットのアンプを内蔵。

USB DAC/プリアンプ
ニュープライム「DAC-9X」

フィンランド
実売価格例:19万8000円
●幅235mm×高さ60mm×奥行き281mm
●2.4kg

従来のDAC-9からDACチップを変更したマイナーチェンジモデル。DSD最大11.2Mヘルツ、リニアPCM最大384kヘルツ/32ビットまでのハイレゾ音源の再生が可能。

組み合わせ価格:33万9780円

音のプロ御用達リファレンススピーカーによるハイレゾ対応デスクトップシステム

デスクトップで、パソコンを音源にハイレゾを楽しむ。ごく近くで音を聴くわけだから、近接聴取を前提に作られたモニタースピーカーがベスト。それが、世界的なプロ用途のアクティブスピーカーメーカー、ジェネレックのコンパクトなG Twoだ。録音スタジオ、ホール、放送局など、音を扱う職業現場で大活躍している。

なぜ、プロはジェネレックを選ぶのか。同社の社是でもある「ニュートラルなサウンド」で聴けるからだ。モニタースピーカーは、音源そのものの音情報をチェックするのが役目。だから、自身の音に個性や色づけがあってはならない。ジェネレックは、音源が持つキャラクターをすなおに、そのままの形で再現することに徹底的にこだわる。

近接聴取で重要なのは、音の拡散性だ。広いステレオ音場を確保するため、ユニットの形状をそのまま延長させた曲面をエンクロージャーに付与、そのエッジもアール形状にした。その結果、音の流れがたいへんスムーズになった。

パートナーとして選んだのが、USB DAC内蔵のプリアンプ、ニュープライム・DAC-9X。前モデル、DAC-9のDACチップをESS9028Q2Mに変更した。多情報量という前作からの美質を継承し、さらに音楽性豊かな表現力を獲得した。抜けがよく、クリアなサウンドを持つ。

この組み合わせは、デスクトップにて見た目におしゃれだが、音もたいへんスマート。音がスピーカーから押し出されるという感覚ではなく、あるべき位置から音が自発的に出てくるという印象のナチュラルな空間感が素晴らしい。

これは、G Two内蔵アンプ、ユニットの優秀性と、前述した拡散性を高めるための工夫が大いに効いている。DAC-9Xの、微小信号から大振幅信号までの忠実な再現性を得て、音源の持つ表現性をうまく再現する。

「チーク・トゥ・チーク」では解像度が高く、ディテールまで音楽的表情が豊かに聴ける。音が消えゆく際に感情を濃く描く、情家みえの美質がリアルに感じられる。「音をニュートラルに再現する」ということは、音源の持つキャラクターをきちんと再生するということ。プロモニターならではの明瞭度、解像度とナチュラルさ、そして音楽の興趣を色濃く感じさせてくれる。

■解説/麻倉怜士(デジタル・メディア評論家)

※情報は記事作成時のものです。
※この記事は『極上 大人のオーディオ大百科 2023』(マキノ出版)に掲載されています。

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