固形燃料への着火はあっけないほど簡単
アウトドア用途にはバッチリ
まずは、ダイソーの固形燃料に着火してみると、あっけないほど簡単に火がつきました。文明の利器という感じです。喫煙用のライターよりも着火しやすいですね。
先日試したキャンドゥ「収納式ファイヤースターター」は準備と練習が必要でしたから、なおさら簡単に着火できたように感じたかもしれません。
使い勝手は着火ライターと似ています。それよりも小型であるところが本製品の利点でしょう。

固形燃料にはとても簡単に着火できました。
焚き火などに使うには、なにか火口(ほくち)を用意すれば、着火は容易でしょう。
おすすめはあぶりマシュマロ
火加減と最大使用可能時間に注意して

マシュマロをあぶっています。焦がしやすいので時間をかけて少しずつあぶりましょう。
固形燃料への着火があまりに簡単だったのがうれしくなり、いろいろなものに火をつけてみたくなった……おっと、誤解を招きそうな表現をしかけましたが、もちろん合法的なものにです。
そこで食材をあぶることができるかな、と試すことにしました。調理に際して「あぶり」という工程を使うことを忘れていたので、興味がわきました。

あぶりマシュマロには串を使うとよさそうです。燃えにくいものの上であぶりましょう。
結論からいうと、あぶってみていちばん楽しかったのはマシュマロでした。いろいろなあぶり方を試しましたが、串に刺してマシュマロを回転させながら、少しずつあぶっていく方法が火加減を調整しやすくてよかったです。マシュマロを燃やさないように気をつけましょう。気をつけないと燃えやすいのです。
マシュマロは筆者にとっては、ふだんは存在を忘れている食べ物です。前回食べたのは10年くらい前ですし、そのときもバーベキューで焼いて食べました。たしか、参加者のだれかが持ってきて焼いたところ、子どもたちと保護者の大人たちもみな、はしゃぐほどよろこんでいたものです。筆者にはマシュマロはなんとなく非日常の食べ物という感じがしますし、楽しい思い出があるからか、火を通すとなおのこと楽しめるように思えます。

あぶったマシュマロとチョコレートをビスケットやクラッカーではさむ「スモア」ふうにもしてみました。
ほかにも、一口サイズのチョコレートやスライスチーズをあぶるのも楽しめます。マシュマロとチョコレートをいっしょにあぶり、ビスケットやクラッカーにはさむと「スモア」とよばれる食べ方になります。

握り寿司のネタをあぶるときも、燃えにくい皿に移してから、じっくりと時間をかけましょう。ときどきバーナーを休めて、たまったガスが一気に噴出することを防ぎましょう。
スーパーマーケットのパック寿司もあぶってみました。夕方遅めの時間に値引きされていたものです。寿司のネタのような大きさのものをあぶるには、本製品ではじっくり時間を掛ける必要があります。10秒までしか連続使用ができないので、10秒ほどあぶっては少し休ませて……と繰り返します。

パッケージ裏の注意事項は使用前にかならず目を通してください。注意事項の中に「10秒以上、点火し続けないでください」とあります。
なお、パック寿司は電子レンジでほんの少しだけ温めると、とてもおいしくなります。筆者は500Wで30秒に設定しました。さらに、ネタをシャリから外して水道水でざっと洗ってにおいを取り、そのうえで電子レンジで温めるとよいとも聞きます。
まとめ
アウトドア用途には持っていて困らない……むしろ「買い」!

アウトドアで着火するために使うにはとても便利だと感じました。
キャンドゥ「バーナー多目的ライター」は上記のように、アウトドア用途であれば持っていれば何かと役に立つから、見つけたら買っておいて! といっていいでしょう。避難袋などに入れて非常用に備えるならば、補充用のガスも合わせて備えておけば、いざというときにあわてずにすみそうです。
いっぽう、調理で何かをあぶるのならば、マシュマロやチョコレート、スライスチーズなどのあまりサイズや厚みの大きくないものに向きます。最大使用時間の制限と火力から、本格的なトーチバーナーのようにさっと使うことはできません。「たまにちょっとあぶってみようかな」という用途に向くのではないでしょうか。
ガスの補充が可能な着火ライターは、1,000円以上はするはずです。本製品をアウトドア派のみなさんが買っておこうと思うのは、容易に想像できます。店頭で見かけて興味をひかれたら、みなさんもぜひ試してみてください。