夜に街を歩けば、目に入る飲食店はコロナ前を彷彿とするような賑わい。「そろそろ私も……」とウズウズしている人も少なくないのでは? イタリアンや中華、和食、大衆系居酒屋、写真映えするオシャレな立ち飲み、クールなバルなどさまざまなお店がありますが、今回は「ゆほびか編集部」だからこそピンッときてしまった(と勝手ながら思っている)、ちょっとディープなお店を紹介して参ります。

昼はクリーニング店、夜は酒場として10年も親しまれる!

カウンターとテーブル、2つの客席に分かれ計10席が用意されています。

入店時、カウンターはすでに埋まっており、テーブル席にご案内いただきました。

「初めてのお客さんね!何にする?」

とお店のママさんからドリンクメニューをいただきます。

画像: ドリンクメニュー

ドリンクメニュー

店内には、日本酒や泡盛などがズラリと並べられていて、好きな銘柄をオーダーすることもできるようですが、まずは生ビールを!

と思ったのですが、残念ながら売り切れとのこと…!気を取り直して「レモンサワー」400円とおつまみに「ブロッコリーの塩こん・チーズ和え」「魚ニソのガーリックケチャ炒め」を注文します(おつまみのお値段失念…!)

画像: レモンサワー400円

レモンサワー400円

画像: ブロッコリーの塩こん・チーズ和え

ブロッコリーの塩こん・チーズ和え

画像: 魚ニソのガーリックケチャ炒め

魚ニソのガーリックケチャ炒め

思わず入店したものの、周りは常連さんと思しきお客さんが多く、勝手に話に割り込んでご気分を害してしまうのも難だな……と手持ちの文庫本をお供にしっぽり飲むモードに入ろうとすると「今日はどちらからいらしたんですか?」と、ママさんから質問をいただきます。

このひと声を皮切りに、ほかのお客さんからも「この辺りはよく来るの?」などお声がけいただき、世間話に花が咲きます。

お店の人だけではなく、お客同士で分け隔てなくお話できる。

何このお店、超アットホームかよ。好き……ッ。

筆者への質問はともかく、こちらからもお尋ねしたいことが!

「お店はいつからあって、どんなコンセプトなの?」

同店が開業したのは、2013年7月。

もともとママさんのご両親が薬局を営んでいたそうですが、お母さまがお亡くなりになり、一旦薬局を閉めました。ちょうどその頃、近所にクリーニング店がなかったため、ママさんと妹さんの2人でクリーニング店を始めました。

しばらくクリーニング店のみで営業を続けてきたそうですが、料理好きなご主人と出会ったことをきっかけに、夜はクリーニング店の一部を利用して酒場こばやしを営んでいるとのこと。

昼と夜でお店の“顔”が違う二毛作のお店というわけですね!

二毛作とは
ひとつの店舗を空間や時間帯・曜日で分けて異なるお店を経営すること。コロナ禍をきっかけに増加中のビジネスモデルで、「PRONT」さんのような昼はカフェ×夜はバーの業態や「TSUTAYA書店」さんのようにカフェを併設した書店が特に身近な二毛作のお店。最近は、昼はカレー×夜はイタリアンなどのジャンルはもちろん、昼はオフィス×夜はカフェバーなど異業種間の意外なコラボレーションも増えてきているようです。

お店のコンセプトは「素朴な家庭料理で呑める店」。

お尋ねした日のメニューは今回掲載している写真以外の記録を失念してしまったので、ある日のメニューを見てみます。

<ある日のメニュー>
刺身2種盛(本鮪・たこ)500円
(鉢)ベーコンとからしマヨのペンネ 400円
(鉢)スナップエンドウのオイスター醤油 400円
豚バラじゃが~ 500円
ピーマンのクリームチーズファルシー 500円
トマトのファルシー 500円
だし巻(特訓中) 400円
※ファルシーとは
詰め物料理のこと。日本で馴染みがあるのは、ピーマンの肉詰めやロールキャベツ。(食べログに掲載されているメニュー写真から引用

文字だけでもどんな料理かわかる安心感たるや…!

いただくと「素朴な家庭料理」だけに留まらない“ひとひねり”加えた料理であることが実感できます。おかげでお酒が進む~!

筆者は注文しませんでしたが、刺身はもっとお値段高くてもいいでしょう!?と驚いてしまうほど、ネタがぶ厚く超新鮮!

ぜひ、食べログにてお写真をご確認の上、ご訪問の際にはマストで注文していただきたい一品です。

(筆者はなぜ注文しないかって……?生魚、食べられないからです。「人生半分損してる」っていうセリフは聞き飽きたから言わないでください)

このほかにも、アジフライや手羽先香味揚、冷ややっこ、辛いウィンナーなど、お酒に合わないわけがない料理があるそうです。

画像: サービスでおすそ分けいただいた「菜の花のおひたし」

サービスでおすそ分けいただいた「菜の花のおひたし」

お客さんは近所に住む人だけではなく、わざわざ電車に乗って飲みにきたという人も居て「最初は入りづらいと思ったけど、入ったらとてもいいお店ですっかりファンなんだよね」とお話ししてくださいました。なんかわかるなぁ……。

この日は、総額1200円で〆。

お会計を済ませる頃には、すっかりお店に馴じみ、「帰りたくない」と思ってしまうほど楽しい夜を過ごすことができました(感謝!)。

開業から10年、地元のかたはもちろん、遠くから足を運ぶ人もいるほど愛されている同店。アットホームな空間と美味なる酒肴におなかも心もほっこり癒されること間違いなしです。

★補足情報
お店のご主人は、シンガーソングライター・俳優の長渕剛さんの大ファンとのこと。店内にはいたるところに長渕さんのポスターが貼ってあります。ネットで噂を知った長渕さんファンの人が訪れることもあるそうです。

まとめ

神奈川県のターミナル駅・横浜。日々賑わいを見せていますが、駅から少し足を伸ばすと喧噪から離れることができる隠れ家的エリアが広がります。

「酒場こばやし」さんは、そんなエリアの神社の隣にあって、どことなく異世界感が漂う、神社好きにはたまらない(かもしれない)飲み処。立地もさることながら、金土の夜のみ、それ以外はクリーニング店を営むという少々変わった業態ですが、ひとひねり加えた料理とおいしいお酒で多くのお客さんをもてなし、10年もの間愛され続けてきました。

一度訪れるとファンになること間違いないアットホームかつディープな同店で、今宵の一杯をいかがでしょうか?

<SHOP DATA>
住所:神奈川県横浜市神奈川区台町7-7
営業時間:金・土曜日17:30~23:00(L.O.22:00)
     ※2人以上の来店はお断り
定休日:月・火・水・木・日曜日
    ※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください席数:10席
テイクアウト:なし
表示価格:税込
支払い:現金のみ

◆執筆/杉本恵子(Editor)
マキノ出版ゆほびか編集部の編集者。大の食いしん坊で大の甘党。健康やスピリチュアルネタを日々探す一方で、東京・神奈川をメインにおいしいお店も探索中。座右の銘は「金とうまいもんは裏切らない」。



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