老若男女に愛されるボドゲ『カタンの開拓者たち』とは?
4,000万個以上が売れている「王道ボドゲ」
1995年にドイツで生まれて以来、世界中で人気を博しているボードゲーム(以下ボドゲ)『カタンの開拓者たち(カタン)』。累計販売数は4,000万個を超え、世界中で数多くの大会が開かれている「ボードゲームの王道」といわれる作品です。
ゲームの内容は、無人島「カタン島」の開拓者となったプレイヤーが、一番早く島を繁栄させることを目的に領地を拡大・発展させるというもの。資源を集めて陣地を広げる簡単なルールでありながら、他プレイヤーとの交渉要素や戦術の奥深さから、老若男女問わずハマる人が続出しています。

ボードゲームカフェなどでも気軽に遊べる。
作者の逝去に国内外から悲しみの声が
このゲームの生みの親は、ドイツのゲームデザイナーであるクラウス・トイバー氏。「カタン」だけでなく、粘土で作ったお題を当てるゲーム『バルバロッサ』や、プレイヤー同士の駆け引きが重要になる『さまよえるオランダ人』など、さまざまな作品を手がけています。ボドゲ界のアカデミー賞ともいわれる「ドイツ年間ゲーム大賞」は4度も受賞しており、まさにボドゲ界の大物のような存在です。
そんなクラウス・トイバー氏が、2023年4月1日に享年70歳でこの世を去りました。トイバー氏の訃報は国内外で報じられ、SNSでも「素晴らしいボードゲームの生みの親が亡くなってしまった」「心から愛している『カタン』の作者が……」など、悲しみの声が広がっています。


学生時代の思い出ボドゲを久々にプレイ
実は私も、大学時代に『カタン』にお世話になった1人。バイト終わりに友人から「宅飲みをしよう」と誘われた際、缶ビールとともに置いてあったのがこの作品でした。
簡単なボドゲでしか遊んでいなかった当時の私にとって、『カタン』は「コンポーネント(部品)が多くて面倒臭そう……」と思っていました。しかし、いざプレイをしてみるとシンプルなルールと戦術の奥深さにどハマり。寝落ちするまで、戦術やタイル配置を変えながら繰り返し遊んだことを覚えています。
そこで今回は、トイバー氏への追悼を込めて、久々に『カタン』をプレイすることにしました!
『カタン』の基本ルール
通常の『カタン』は3〜4人で遊ぶゲームです(拡張版があれば5〜6人も可能)。資源の種類を決める「土地タイル」と、資源がもらえるサイコロの出目を決める「数字コマ」を配置してから、各プレイヤーが開拓地と街道を2つずつ建設します。2つ目の開拓地に応じた資源カードを受け取ったら、いよいよゲームスタート!

はじめての人は説明書通りのタイル配置にするのがオススメ。
ゲームの流れは、次の通り。
①サイコロを2個振り、出た目に応じて各プレイヤーが資源をゲット
②他のプレイヤーと交渉して資源を交換(条件によって、場にある資源と交換することも可能)
③資源を使って開拓地などを建築 or ゲームを有利に進められる「発展カード」を獲得
これを順番に繰り返し、最初に10ポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。