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【麻倉怜士の4K8K感動探訪⑬】なるか、世紀の大発見。BS-TBS4K「隠された伝説の王妃~ツタンカーメン墓の真実」が傑作
ビュア4K番組は民放ではたいへん珍しいが、2020年9月末にBS-TBS4Kで放送された「隠された伝説の王妃~ツタンカーメン墓の真実」は傑作だった。20世紀最大の考古学の発見とされるツタンカーメン王の墓の奥には、実は謎の女王の墓があり、それがもし見つかったら、21世紀最大の発見になることは間違いない。王家の谷での何度もの発掘調査は失敗に終わっていた。。あるひらめきから組み立てられた壮大な仮説、頼みの綱が地中レーダー。ツタンカーメン王墓の壁面に地中レーダー波を投射した。その結果は…という探検ドキュメンタリーだ。
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【麻倉怜士の4K8K感動探訪⑪】NHKBS4K・アニメ『ムーミン谷のなかまたち』は素晴らしく繊細な映像美!
アニメに4Kは合うのか? 実写と異なり、そもそもディテールがないのだがら、4Kの有り難みはあまりないのでは? 確かに、輪郭がはっきりとして、その内側はまったく平面的な色だけの日本的なアニメは「4Kはどうなのか」と思うが、すでに昨年4月からNHK4Kで放送が始まっている、フィンランド・イギリス共同制作の『ムーミン谷のなかまたち』は、まさに「4Kアニメとはこれだ!」と快哉を叫ぶ、高品質で4K的なのである。日本では埼玉県飯能市でムーミンテーマパークが開場するなど、ムーミン人気がとても高い。私もその程度の知識で、4Kムーミンを見たのだが、実に素晴らしいではないか。
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【麻倉怜士の4K8K感動探訪⑥】NHK BS8K「オルセー美術館Ⅰ 太陽の手触り」違った切り口で2つの番組 その意図は?(前編)
3月7日、NHK BS8Kの「オルセー美術館Ⅰ 太陽の手触り」「オルセー美術館Ⅱ 月の肌触り」はたいへん面白かった。かつてパリでオルセー美術館に何回も通っていたので、その記憶と照らし合わせ、8Kの高画質も相俟って、より感動が深かった。セーヌ河のほとりに佇む、印象派をはじめ、19世紀から20世紀初頭に生まれた芸術を所蔵する美術館を題材に、違った切り口で2つの番組が制作された。それが「太陽の手触り」「月の肌触り」だ。前編では、「太陽の手触り」を中心に紹介する。