昨今、プリンターには大きなトレンドがある。それが「大容量インク」の搭載である。そんな中、ブラザーでは、超大容量インクカートリッジとサブタンクを搭載した「ファーストタンク」シリーズを発売。今、注目を集めている。
ブラザーが「大容量+サブ」の超大容量インクモデルを投入!
ブラザー
DCP-J988N
実売価格例:3万7670円
コストパフォーマンスとコンパクトな本体サイズが支持を得ている、ブラザーのインクジェットプリンター「プリビオ」。今年は全8機種の新製品をリリースし、ラインアップを一新した。そのうち家庭用は3機種で、中でも注目されるのは、超大容量インクカートリッジを採用したDCP-J988N。「ファーストタンク」シリーズの一台だ。
インクは、マゼンタ/シアン/イエロー/ブラックの4色で、この構成は従来と変わらないが、それぞれのインクカートリッジを超大容量化し、一回のカートリッジ交換で、約6000枚のA4モノクロ文書を印刷できるところがポイント。A4カラー文書だと、月に300枚印刷しても1年以上使える計算になるという。
従来のプリンターは、印刷枚数が多いとすぐにインクがなくなるため、予備インクが必要となり、インク交換に手間がかかったが、本機なら、こうした不便さが大幅に解消されるので、家庭はもとより、ビジネスや教育現場でも受けがよさそうだ。また、インクカートリッジは前面で交換できる。
●本体画面に残量表示。透明カートリッジで残量がわかる
さらに、インク全色をカートリッジからサブタンクにも注入することで、カートリッジのインクを使い切っても、印刷を止めずに約200枚印刷できるほか、本体の画面上で印刷可能枚数を確認できるインジケーターなど、使い勝手を向上する機能を新たに搭載。
●サブタンクにより、交換インクを買い忘れても安心
一昨年、大きなボトルに入ったインクを本体に注入して大容量化した「エコタンク」がエプソンから発売され、インクジェットプリンターに大容量インクという新風を巻き起こした。今季、ブラザーが「ファーストタンク」によって、もう一つの選択肢を登場させたのは、インク大容量化の流れを加速させるものになりそうだ。
なお、本機は家庭でも仕事でも使えるが、「ファーストタンク」シリーズにはADF/FAX/給紙カセット/A3対応などの違いにより、5モデルが用意されているので、用途に合わせて選びたい。
●2色展開でインテリアにマッチする多機能モデルも用意
解説/市川政樹(テクニカルライター)
※価格は記事制作時のものです。