近年増加している鼻のトラブルは、花粉症などアレルギー性鼻炎だけではありません。細菌感染による副鼻腔炎や、原因不明の好酸球性副鼻腔炎が増えています。そこで、正しいセルフケアの方法と、鼻づまりや鼻水を一気に軽減する「筋膜ヨガ」をご紹介します。【解説】石井正則(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長)

においを感じなくなったら好酸球性副鼻腔炎を疑う

鼻は、いわゆる「鼻」と言ったときに指す外鼻と、鼻の穴の中である鼻腔、鼻腔を囲むようにしてある4種類の副鼻腔という空洞から成ります。

正しいケアでスッキリ通る!《 鼻腔と副鼻腔の構造 》

画像1: 【鼻づまり解消】止まらない鼻水対策にヨガが有効!?アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎の間違ったセルフケアに注意

 

副鼻腔炎になると、副鼻腔に膿がたまり、鼻づまりなどの不快な症状が表れます。

副鼻腔は額や眉間、ほおの内側にあるため、重症になれば、目が腫れたり、ほおが痛くなったり、歯の具合が悪いと感じたり、頭痛がしたりします。慢性化したものが、いわゆる蓄膿症です。

細菌が原因の副鼻腔炎については、抗生物質が発達したおかげで、症状は比較的スムーズに改善します。しかし、好酸球性副鼻腔炎は治療が厄介です。

この病気の特徴は、次の5つです。

鼻腔に鼻茸(ポリープ)がたくさんできる
鼻茸を調べると、白血球の一種である「好酸球」がたくさん認められる
手術で鼻茸を取り除いても、術後のケアをしないと再発する可能性が非常に高い
喘息との関連性が高く、喘息にかかったことがある人が発症したり、好酸球性副鼻腔炎にかかった後で喘息になったりしている
耳鼻咽喉科だけでなく、呼吸器内科と連携して長期的にケアする必要がある

好酸球性副鼻腔炎になると、においがほとんど感じられなくなります。

「コーヒーの香りがわからない」「花や食べ物のにおいがしなくなった」「鼻から変なにおいがしていると家族から指摘された」などに思い当ったら、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。すべての副鼻腔炎に当てはまることですが、ほったらかしにしておけば悪化します。

最近では、ドラッグストアに多種類の鼻炎薬が置かれています。耳鼻咽喉科を受診せずに市販薬で治そうとする人もいるようですが、細菌感染による副鼻腔炎については、効果はありません。細菌を壊したり、増えるのを抑えたりする抗生剤は、医師の処方が必要だからです。

急性の副鼻腔炎ならば抗生剤の短期服用で治せますが、慢性化すると数カ月にわたって飲まなければならなくなります。

また、処方された抗生剤をすべて飲み切ることもたいせつです。治ってきたからといって抗生剤をやめると、細菌を殺し切れず、副鼻腔炎が再発する可能性があるからです。自己判断は禁物です。

市販薬のもう一つの問題として、点鼻薬の使い過ぎが挙げられます。鼻腔の血管を収縮させて鼻づまりや鼻水を解消させる血管収縮薬は、即効性が優れているだけでなく、「鼻が通る」という快感も得られます。しかし持続性がないため、頻繁に使う人がいます。

点鼻薬を使い過ぎると、その刺激で鼻の粘膜が腫れて厚くなる「点鼻薬性鼻炎による肥厚性鼻炎」を引き起こし、粘膜を切除する手術が必要になる可能性もあります。

画像2: 【鼻づまり解消】止まらない鼻水対策にヨガが有効!?アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎の間違ったセルフケアに注意

点鼻薬を使うときは必ず使用方法を確認し、使い過ぎないように注意しましょう

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