近年増加している鼻のトラブルは、花粉症などアレルギー性鼻炎だけではありません。細菌感染による副鼻腔炎や、原因不明の好酸球性副鼻腔炎が増えています。そこで、正しいセルフケアの方法と、鼻づまりや鼻水を一気に軽減する「筋膜ヨガ」をご紹介します。【解説】石井正則(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長)

日常の何気ない癖で筋膜はねじれてしまう

鼻づまりや鼻水を一気に軽減する「筋膜ヨガ」の一つを紹介しましょう。この方法は、テレビで放映され大反響を呼びました。 

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜で、筋肉を構成する筋線維の表面をおおっています。メンタイコでたとえれば、表面を覆う薄い膜が筋膜、中の赤い粒々が筋肉ということになります。

ネコ背になる、寝たっきりになるなど、何気ない動作が続くと筋膜は硬くなってしまいます。

筋膜は全身にくまなく張り巡らされているため、1カ所でも硬くなると悪影響は関節を飛び越えて他の部分の筋肉にも及びます。

そして、肩がこったり、ネコ背がひどくなったり、体が動く範囲が狭くなり、痛みも生じることがあります。

実は上半身の筋膜の裏には、鼻の状態に関係する自律神経に影響を及ぼします。

意志とは無関係に体をコントロールする自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、上半身の筋膜を伸ばして緊張させれば交感神経が優位になります。

副交感神経が優位のときには、鼻の中の血管でうっ血が起こり、粘膜が腫れて鼻詰まりが起こりやすくなります。鼻水も、副交感神経が優位になると大量に出やすくなります。

筋膜ヨガでは、小指から腕、肩を通って首にまでつながる上半身の筋膜を伸ばすことで、交感神経を刺激し、鼻水と鼻詰まりを解消させます。

やった直後に鼻の通りがよくなるので、「マジックですか」と驚かれることもありました。短時間で症状が解消するでしょう。

TVで大反響!鼻水・鼻づまりが解消する「筋膜ヨガ」のやり方

画像1: TVで大反響!鼻水・鼻づまりが解消する「筋膜ヨガ」のやり方

イスに浅く腰かける

画像2: TVで大反響!鼻水・鼻づまりが解消する「筋膜ヨガ」のやり方

両手を後ろに回して、小指・薬指くらいをからめる

画像3: TVで大反響!鼻水・鼻づまりが解消する「筋膜ヨガ」のやり方

組んだ手のひらをひっくり返して、手のひらを外側に向け、親指が上、小指が下側にくるようにする

画像4: TVで大反響!鼻水・鼻づまりが解消する「筋膜ヨガ」のやり方

親指を立てて、手のひらを外側に突き出しながら、両わきをギュッと締める

画像5: TVで大反響!鼻水・鼻づまりが解消する「筋膜ヨガ」のやり方

両わきを締めた状態で両腕をゆっくりと持ち上げ、あごを上げて首を反らして20秒キープする

肩甲骨の間で後頭部を挟むようなイメージで行う
痛みを感じたときは無理をせず、気持ちよくできる範囲で行う
肩や首のこりの解消にも効果がある
効果は、やった時間の5倍くらい持続する

画像: この記事は『ゆほびか』2019年4月号に掲載されています。

この記事は『ゆほびか』2019年4月号に掲載されています。

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