パワーと使いやすさを兼ね備えた超軽量スティックとして好評を博す「ラクかる」シリーズ。今回は、第2弾「PV-BL20G」を実際に使用してみた。使い勝手にも掃除性能にも優れ、メンテナンスも楽。テストの結果、快適に掃除するための配慮がバランスよく行き届いているのがよくわかった。
今回のテストアイテムはこちら 日立 PV-BL20G
実売価格例:7万6780円
●プロフィール
パワーと使いやすさを兼ね備えた超軽量スティックとして好評を博す「ラクかる」シリーズ。第2弾となる本機では、さらなる軽量化に加え、ヘッドのLEDライトやゴミ圧縮機能の追加で、より使い勝手を向上させた。
SPEC
●集塵方式/サイクロン式●集塵容積/0.15L●充電時間/約3.5時間●稼働時間/約30分(標準運転)、約8分(強運転)●サイズ/幅230mm×高さ1000mm×奥行き230mm(スティック時)●重量/1.3kg
自走式ヘッドで、力を入れずにスイスイ前進
今や「しっかり掃除ができるスティック型」は当たり前。最近は、超軽量ながら高性能なモデルが登場している。本機は、その代表格といえる一台。1.3キロというトップクラスの軽量ボディに、便利で快適な機能が詰まっている。
使ってみると、本体重量だけでなく、使用感も軽快なことに驚く。ヘッドが自走式で、力を入れなくてもスイスイと前進。裏側にあるフラップが圧力を調整するため、床やラグへの張りつきもなく、進みがとても滑らかだ。
また、床を照らしてゴミを見つけやすくするLEDライトや、壁際も得意な回転ブラシの採用で、ゴミの取り残しも少ない。吸引力も十分で、某社のロボット掃除機をかけたあとで部屋の隅やラグを掃除したところ、ピンポン球2個分くらいのゴミが取れた。
■LEDライトで、ゴミがよく目立つ
ゴミは圧縮されるため、捨てるときも簡単
延長ノズルを外せば、ハンディ掃除機として使用できる。ハンディ時は860グラムとさらに軽く、先端に付属のノズルを付ければ、キーボードの間や窓枠、テレビの裏側など、細かい場所の掃除がOK。半円状のラウンド型ハンドルは、どんな角度で持っても手にフィットし、つかみやすくなっている。
また、吸い込んだゴミの処理にも、工夫が見られる。ダストケース内のゴミは、空気の流れを利用して圧縮されるため、ゴミ箱に捨てる際にゴミがほぐれず、ポロっとした状態で捨てることが可能だ。
ゴミの圧縮は、ダストケースの下部で行われるため、メッシュフィルターに髪の毛などが絡まりにくく、フィルターのお手入れが楽というメリットもある。
パッと目立つ派手さはないが、かゆいところに手が届くような細かい気配りが随所に見られ、実用性と満足度が高いモデルだ。
■手にフィットしやすいラウンド型ハンドル
おすすめ度…A
1.3キロと軽く、随所に細かな配慮が見られる満足度の高い一台
ココが○
軽くて手に取りやすく、使い勝手にも掃除性能にも優れ、メンテナンスも楽。快適に掃除するための配慮が、バランスよく行き届いている。
ココが×
価格が高めで、手を出しづらい。ヘッドのLEDライトでゴミを見つけても、狭い場所だと取れないので、ライトの付いたすき間ノズルもあるといい。
※価格は記事作成時のものです。
解説/諏訪圭伊子(フリーライター)