【後半ネタバレあり】映画 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)感想レビュー!中国生まれのアニメ映画がハイクオリティすぎる!

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今話題のアニメ映画「羅小黒戦記(ろしゃおへいせんき)ぼくがえらぶ未来」をご存知ですか?羅小黒戦記(ろしゃおへいせんき)は中国生まれのアニメ。日本ではまだあまり知名度の高くない作品ですが、11月に上映が始まった映画を皮切りに、日本のアニメファンの間でも人気が上昇中です。この記事では、そんな羅小黒戦記(ろしゃおへいせんき)の魅力を映画の感想レビューと共にご紹介していきます。また、前半は映画の内容に関するネタバレなし、後半はネタバレありの内容になっているのでご注意ください。

映画「羅小黒戦記 〜ぼくがえらぶ未来〜」とは

今話題のアニメ映画「羅小黒戦記(ろしゃおへいせんき)ぼくがえらぶ未来」をご存知ですか?羅小黒戦記(ろしゃおへいせんき)は中国生まれのアニメ。日本ではまだあまり知名度の高くない作品ですが、11月に上映が始まった映画を皮切りに、日本のアニメファンの間でも人気が上昇中です。実際に、映画を観た人の多くが「面白かった!」とSNSに感想を書き込んでいます。

この記事では、そんな羅小黒戦記(ろしゃおへいせんき)の魅力を映画の感想レビューと共にご紹介していきます。また、前半は映画の内容に関するネタバレなし、後半はネタバレありの内容になっているのでご注意ください。

※ネタバレありのレビューの前に注意喚起があります。

原作は中国の人気webアニメ

もとは中国の漫画家・アニメ監督のMTJJ及び寒木春華(HMCH)スタジオが制作したwebアニメ作品。2011年3月17日から動画サイトで公開した後人気が上昇し続け、中国アニメを代表する作品にまで成長しました。その後、劇場版が製作され、中国国内での興行収入は約49億円となっています。そんな大ヒットアニメ映画が今年の11月に日本でも上映を開始し話題となっています。

《羅小黒戰記》CAT.1 喵(重製版)

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あらすじ

人間たちの自然破壊により、多くの妖精たちが居場所を失っていた。 森が開発され、居場所を失った黒ネコの妖精シャオヘイ。 そこに手を差し伸べたのは同じ妖精のフーシーだった。

フーシーはシャオベイを仲間に加え、 住処である人里から遠く離れた島へと案内する。 その島に、人間でありながら最強の執行人ムゲンが現れる。 フーシーたちの不穏な動きを察知し、捕えにきたのだ。戦いの中、シャオベイはムゲンに捕まってしまう。 なんとか逃れたフーシーたちはシャオベイの奪還を誓い、 かねてから計画していた「ある作戦」を始める。

一方、ムゲンはシャオへイとともに、 人と共存する妖精たちが暮らす会館を目指す。 シャオへイは、新たな居場所を見つけることができるのか。そして、人と妖精の未来は、果たして――

映画「羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜」公式サイトより

感想レビュー

それでは、どんな映画になっているのでしょうか?以下は、映画を実際に観た編集部員がレビューしていきます。前半はネタバレなしのレビュー、後半はネタバレありとなっているのでご注意ください。

日本語吹き替え版の声優陣が本気すぎる

映画を観るうえで、まず初めに私が注目したのは、日本語吹き替え版の声優陣の豪華さでした!主人公のシャオヘイは花澤香菜さん、ムゲンは宮野真守さん、フーシーには櫻井孝宏さんと、これ以上ない大御所キャスティングに、この作品への期待度がグンと高まりました。また、主人公たちだけでなく、ほとんどの登場キャラクターに、アニメ好きなら知らない人はいないであろう有名声優がズラリ。

花澤香菜さん演じる主人公のシャオヘイ

luoxiaohei-movie.com

実際に観たあとも、やっぱりこのキャスティングだったからこそキャラクターの性格が際立っていたなと感じるシーンがいくつも思い出されます。「声優さんがこの人のキャラってことは一筋縄でいかない性格なんだろうな…」と思ったら、案の定…という展開になったり(コレはネタバレですか?笑)作品そのものの良さと声優さんの演技のコンビネーションが光っている映画でした。

シャオヘイの可愛さとアーティスティックさは健在

原作ファンなら誰しもが主人公シャオヘイの黒猫の姿にメロメロになったことがあるはず。小さい体に、きょろんとした大きな目が印象的な、ちょっとデフォルメチックな猫の可愛さは劇場版でも健在でした。

【特報】「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)ぼくが選ぶ未来」日本語吹替版11月7日(土)全国公開

youtu.be

しかし前述のように、羅小黒戦記は、デフォルメされたキャラクターが印象的なアニメーションなので、「大きな画面で見るのはちょっと物足りないのでは?」と思うかもしれませんが、心配無用です。劇場版では、原作のアーティスティックな要素を生かしつつ、背景などはより細かく書き込まれていて、バトルシーンなども見応え抜群。そういう意味では、ほのぼのアニメ風の原作とはガラリとイメージが変わっています。ぜひ公開中に映画館の大きな画面で観て欲しいです。

さて、ここまでネタバレなしの感想をご紹介していましたが、以下はネタバレありの感想になります。ストーリーの前情報なしで映画を観たい方は注意してください。

キャラクターの印象がすこしずつ変化していくのが楽しい

私は原作のwebアニメを観ずに映画を観たので、シャオヘイをはじめ全てのキャラクターに関する前情報は何も知りませんでした。それもあるとは思いますが、話が進むにつれて、作中に描かれるキャラクターたちの印象が丁寧に塗り替えられていくのが面白いと感じました。私が特に印象的だったのはやっぱり宮野真守さん演じる「ムゲン」です。

あらすじにもあるように、シャオヘイが街で人間から襲われているところを助けてくれたフーシーたちの住処に突然現れたムゲンという青年。彼は妖精ではなく人間なのですが、めちゃくちゃ強いので、すぐさまフーシーたちを蹴散らしてしまいます。最初にそれを観たときは、彼こそがラスボスかと思って内心怯えたのですが、そのあとのシャオヘイとの旅を通して、ぶっきらぼうながらも温かい二人の心の交流に思わずほっこり。

ムゲンとシャオヘイ

heicat-movie.com

しかし、このムゲンというキャラクターが、最初は全然喋らないのです。それ故に何を考えているのかわからなくて怖いし不気味です。シャオヘイも最初は何度もムゲンから逃亡しようとします(が、全て気づかれて引き戻されます)。しかし、シャオヘイの才能に気付いて能力の使い方を指南したり、彼を年少者として守ろうとしたりと、徐々に彼の本来の姿が明らかになるにつれ、シャオヘイとムゲンの師弟コンビがとても可愛く見えるようになっていきます。特に戦闘中にシャオヘイの服の乱れを直してあげるムゲンのシーンがめちゃくちゃ可愛いので、見逃さないようにしてください。

観客もシャオヘイと同じ気持ちになって、ムゲンへのイメージが、不審者から信頼できる師匠に移り変わっていくというキャラクターの見せ方が巧みでした。

原作よりも少年漫画っぽいストーリー

映画を観た後にwebアニメの方を観てみたところ、原作はギャグも多分に織り交ぜられたコミカルなストーリーが特徴的。そう考えると、劇場版のほうはより少年漫画っぽい冒険要素を加えたストーリーになっているので、原作とはかなりテイストの異なる作風に仕上がっています。

しかし、劇場版も、原作のファンタジー感や愛らしいキャラクターデザインなどの要素を引き継いだ上で、より妖精たちの物語を広大なスケールで楽しめるようになっています。ちなみに、劇場版で描かれるストーリーは本編の前日譚(4年前の物語)という位置付けなのだそう。

まとめ

日本でも人気急上昇中の「羅小黒戦記」。ファンタジーな世界観と可愛いキャラクターたちが印象的な作品ですが、人間と妖精の共存がテーマのストーリーは結構シビア。大人でも見応えのある作品だと思います。気になった方はぜひ公開しているあいだに劇場に足を運んでみてください。

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