近年、音楽やゲーム、美容、ライフスタイルなど、さまざまなジャンルのチャンネルが注目を集めているYouTube。コロナ禍で長くなるおうち時間の強い味方でもありますよね。数あるYouTubeチャンネルの中には、専門家の作る良質なコンテンツや、ニッチなジャンルを攻めた番組が多数あるのをご存知ですか?この記事では、大人の知的好奇心をくすぐるディープなYouTubeチャンネルをご紹介。
大人の知的好奇心をくすぐるYouTube番組
コロナ禍で長くなったおうち時間の強い味方「YouTube」。人気YouTuberのライブ配信やゲーム実況、商品レビュー、エクササイズなど、幅広いコンテンツが充実していますが、普段から同じようなチャンネルばかり見ていると、なんとなくマンネリを感じてしまいますよね。
最近筆者が注目しているのは、専門的な知識や、大人ならではのジョークを楽しむ、大人向けYouTube番組。専門家がつくる良質なコンテンツや、世界のめずらしい料理、はたまた「猥談」まで…大人だからこそ楽しめるコンテンツが充実しています。この記事では、おすすめの大人向けチャンネルを厳選してみました。
ニッチな知識系
さかなクンちゃんねる
近年、芸能人・著名人がYouTubeチャンネルを解説することが増えましたよね。さかなクンもYouTubeチャンネルを持っていることをご存知ですか?最近、『あつ森』実況のプレイ動画をアップし、ほのぼのとした雰囲気に挟まれる「ガチの魚トーク」が鋭すぎると話題になっていましたよね!
さかなクンのYouTubeちゃんねるには、『あつ森』実況以外にも面白い番組が多数あります。筆者おのお気に入りはやっぱり「魚」の飼育や捕獲、解説に関する動画。特に、さかなクンの自宅である「フィッシュハウス」で飼育している魚を紹介している動画が好きです。さまざまな魚が登場するうえ、さかなクンが魚を飼育する際の工夫や、魚たちと触れ合っている様子を観ることができます。「魚って人に懐くんだ…」と純粋な驚きがありました。
その他にも、人気バンド「サカナクション」のボーカル山口一郎さんと一緒に東京湾の夜釣りに出かけるコラボ動画や、旬の魚を使ったお料理動画、さかなクンの周囲の人たちとのほっこりするやりとりが楽しめる動画など、癒されるコンテンツが充実。
ゲームさんぽ
大人の知的好奇心を刺激するYouTube番組といえば、「ゲームさんぽ」は外せません。このチャンネルは、それぞれのゲームに合わせた領域の専門家を招いて、一緒にゲームを楽しむという内容です。ゲームという誰でも親やすいコンテンツを活用しつつ、専門家の知識やトークを楽しめるというスタイルで人気を集めています。気象予報士と一緒に楽しむ『ゼルダの伝説』や、学芸員と『あつ森』、考古学者と『アサシン・クリード』など、字面から胸熱なコラボレーション動画を多数配信しています。
筆者のおすすめは、2020年末に話題となった「天空のサクナヒメ」の実況動画。かなりニッチな農業の知識が問われる本作は、プレイしたファンから「農林水産省の公式HPが攻略サイト」と言われるほどの本格仕様となっています。
このゲームをごはんソムリエの資格を持つ森崎博之さんとプレイしています。冒頭から「種籾選別」や「泥水選」などのディープな農業知識が炸裂するので、思わず引き込まれます。知っているようで知らない「米作り」のノウハウだけでなく、森崎さんの食育への熱いトークが面白いです。
ハヤシチャンネル
数あるマインクラフト実況ですが、なかでも建築系の実況動画で有名なハヤシさんのチャンネルをご紹介。ハヤシさんの動画のすごいところは、「超絶スマートなマイクラ解説」と「創意工夫が光る建築物のクオリティ」の高さ。元東大生という経歴も納得です。
Part1で作る「自宅」からすでに建築センスが光っているのですが、特にPart20以降あたりから建築の規模が格段にグレードアップしていき、もはや誰も真似できない域に到達していきます。こうしたすごい建築がサクサクとテンポよく完成していくので、見ていてすごく気持ちいいです。また、実際に存在する建築を参考にしいることも多く、わざわざモデルの建築のロケハンに行っていたりと、ハヤシさんならではこだわりもアツいポイント。直近では熊本城(Part60)を作っていましたが、圧巻のクオリティでした。
また、マイクラの専門用語や、マイクラの世界で手に入る素材の解説もすごく丁寧でわかりやすいのも特徴です。特に、素材(主に建築資材になるもの)の性質はかなり研究されていて、視聴者にわかりやすく比較や実験をもとに説明してくれるので、実際にマイクラをプレイしている人も勉強になる内容。もちろん、説明がすごく丁寧なので未プレイの人も楽しめます。
バラエティ系
佐伯ポインティのwaidanTV
「猥談」をクリーン(?)なお笑いコンテンツに昇華させている驚異のYouTubeチャンネル「佐伯ポインティのwaidanTV」。筆者の周囲の20代女子の間で話題沸騰中です。このチャンネルのテーマは、飲み会などで繰り広げられがちな、いわゆる「下ネタ」。しかし、「下ネタ」という言葉から想像されるイメージに反して、佐伯ポインティさんの語り口が超おだやか&知的なので、あんまりいやらしい感じや下世話な感じがしないのがすごいところ。
筆者の一番のお気に入りは大手マッチングアプリ「Tinder」の笑えるスクショを集めたこの回。マッチングアプリをやったことがあろうがなかろうが、内容のアクが強すぎて爆笑してしまうこと請け負い。
佐伯ポインティさんの動画は、ほとんどが視聴者の経験した恋愛の面白エピソード(というより下ネタやハプニング)にコメントするといった形式。「あるある」と共感できるものも、びっくりするようなユニークな内容のものも、ポインティさんがゆる〜くまとめてくれるので安心感があります。内容はちょっと大人向けかなという感じですが、10代のリスナーも多いようです。
ごはん系
今日ヤバイ奴に会った
YouTubeで「インド」といえば、外せないのが「今日ヤバイ奴に会った」でしょう。このチャンネルの主力コンテンツは、インドの屋台動画です。インドの屋台で作られているスクランブルエッグ、チャーハン、サンドイッチなどの屋台飯を、店主が手際良く(時に豪快に)作る様子が臨場感たっぷりに撮影されています。
一番有名なのがこちらのスクランブルエッグ動画ではないでしょうか。なんと300個もの卵を使ったスクランブルエッグ。サムネイルだけでもめちゃくちゃインパクトがありますよね。具材でもんじゃ焼きのような「土手」を作り、巧みに卵と混ぜ合わせていきます。鍋やフライパンではなく、円形の小さな鉄板の上で作られているので、素人が作ったら土手が決壊して大惨事になりそうですが、おじさんの手際が鮮やかすぎて思わず見入ってしまいます。
インドの屋台飯愛が伝わってくるテロップの雰囲気もクセになります。これにより、日本人にはあまり馴染みのない料理でも、調理の工程をしっかり説明してくれています。「うにー(チューブに入った調味料などをかける音)」や「マサラふぁー(マサラをふわっとかける音)」などの独特な効果音もチャーミングです。
マンガ食堂
漫画や小説に出てきるごはんって、どうしてあんなに美味しそうなんでしょうね。そんな「漫画に登場するグルメ」に注目したチャンネルがこちら。「きのう何食べた?」や「三月のライオン」「ゴールデンカムイ」「ドロヘドロ」など、印象的なグルメが登場する作品を中心に、物語に登場する料理を一般的な家庭の調理機材と材料を使って再現しています。
あくまで家庭料理として、特別な調理器具がなくても作りやすいレシピなので、視聴者側も「今週末に作ってみようかな」と妄想が膨らみます。この「ドロヘドロ」に登場する「肉パイ」のレシピも同様。材料は鹿肉に仔牛肉、フォアグラと、ちょっとゴージャスですが、あくまで家庭で作れる範囲ですよね。手間がかかるので、休日のご馳走に作ってみたくなるレシピです。でも見た目も(きっと味わいも)すごい再現度!一口食べればドロヘドロの世界にトリップできそうです。
このチャンネルはもともと「マンガ食堂 – 漫画の料理、レシピ(漫画飯)を再現」という人気ブログの派生として生まれたようで、ブログの方ではレシピ形式で材料や作り方を知ることができます。また、動画になっていないレシピも多数あるので、お気に入り作品のレシピを探してみてもいいかもしれません。