【僕ヤバ考察】青春ラブコメ『僕の心のヤバいやつ』に一同悶絶 不定期投下のTwitter漫画「ツイヤバ」にも溺れる

エンタメ

今回は「このマンガがすごい!」「次にくるマンガ大賞」「TSUTAYAコミック大賞」など数々の漫画賞でも上位にランクインしているヒット作『僕の心のヤバいやつ』の魅力をお伝えします。各メディアで大絶賛を集め、多くの人々を悶絶させる理由とは? さまざまな角度からその理由を考察していきます。

桜井のりお『僕の心のヤバいやつ』とは

数々の漫画賞にノミネートされた大ヒット作品

話題作が次々と生み出されるWeb漫画の世界。その中でも2018年より連載がスタートし、数々の漫画賞にもノミネートされた『僕の心のヤバいやつ』、通称「僕ヤバ」は近年のラブコメ系ジャンルを盛り上げた立役者とも言える大ヒット作品です。

120万部を突破した大ヒット作品通称「僕ヤバ」

mangacross.jp

著者の桜井のりお先生は、過去にも『みつどもえ』(少年チャンピオン)などの作品で人気を博したベテラン作家ですが、最新作となる『僕ヤバ』のヒットで再び脚光を浴び始めています。

あらすじ

いわゆる「陰キャ」「中二病」的な属性の主人公・市川京太郎と、「陽キャ」「美少女」的なキャラクターながら実は天然…な元気ヒロイン・山田杏奈。決して交わらないはずの異なるスクールカーストに位置するはずの2人が、ふとしたキッカケから次第に距離を縮めていき…。マンガクロス(秋田書店)の看板作品として大人気の青春ラブコメディ。

『僕ヤバ』に人々が悶絶する理由

不定期で投下されるTwitter漫画「ツイヤバ」

そんな二人の甘酸っぱい関係性を描いた同作は、既刊5巻ながらすでに発行部数120万部を突破する勢い。連載当初からSNS上などでは『僕ヤバ』の話題でもちきりでしたが、特にここ最近では「ツイヤバ」と呼ばれる作者公式のTwitterスピンオフなども相まって、さらに勢いづいている印象です。

隔週でのWeb連載に、不定期で投下されるTwitter漫画。更新の度にファン一同は悶絶。関連キーワードがトレンド入りを続ける『僕ヤバ』の勢いは留まるところを知らず、もはや社会現象一歩手前…と言っても過言ではないでしょう。

Twitter: @lovely_pig328 tweet

twitter.com

上記はツイヤバの一例。このように非常に甘酸っぱいショートショートが、Twitterで突然公開されることも!

では、なぜ『僕ヤバ』はここまでの人気を獲得するに至ったのでしょうか?その理由を考察していきます。

「すれ違い」や「ぎこちなさ」等の王道ストーリーを現代的にアレンジ

『僕ヤバ』は、引っ込み思案な少年と元気な少女の心が揺れ動く様子を描いた青春ラブコメです。…と、こうして1行にまとめると、いかにも王道な漫画作品に思えるでしょう。

しかしながら、一筋縄ではいかない展開や各キャラクターの掘り下げ、そして何より「人々が悶絶する理由」は、単純に「ラブコメ作品」として断定できるものではありません。

そもそも「ラブコメ」の定義から改めて整理すると、概ね「恋愛を主軸とした男女(あるいは同性)の関係性を描いたコメディ作品」といった内容に落ち着きます。

少年漫画においては、『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』などの高橋留美子作品が80年代以降のブームの呼び水となり、その後『電影少女』や『いちご100%』などのお色気要素を内包した作品や、美少女ゲームなどオタク文化からの影響を受けた『ラブひな』『ハヤテのごとく!』といった作品など、多種多様な属性を持つジャンルとして拡大を遂げていきました。

そういった流れとは一線を画するのが、『僕ヤバ』の面白いところです。主人公・市川は内気でいわゆる「冴えないイタい子」として描かれ、クラスに一人はいる陰キャ的な属性を持っています(そのわりには美少年ですが…)。

対してヒロイン・山田は明るく陽気で学生モデルとしても活躍する、いかにも順風満帆な学生生活を送っている美少女です。そんな二人は当初ほとんど会話も交わすことなく、決して交わらない存在のように見えます。その関係性がだんだんと融和していき、はっきりと言葉にはせずとも惹かれ合っていくのですが、そこに立ち塞がるのが「陰キャ」で「中二病」な市川の自己肯定感の低さなのです…。

従来のラブコメ作品が「大きな出来事」や「ファンタジー要素」などですれ違いやぎこちなさなどのドラマを演出していくのに対し、『僕ヤバ』では中学生ならではの自意識の葛藤などが織り込まれているのが印象的です。「覚えがある…」という人も多いのではないでしょうか。

ラブコメとは思えない緻密な駆け引き・伏線の数々にも注目

また、更新のたびに話題となるのが、市川と山田を取り巻くさまざまな駆け引きや、過去回の伏線回収といった非・ファンタジーなラブコメらしからぬ描写の数々です。ネット上では頭脳戦を主とした格闘漫画『喧嘩稼業』のストーリーになぞらえた超理論を展開する投稿や、一コマごとの細かな描写から裏側を考察する投稿などが目立ちます。ネタバレを含むため詳細については言及できませんが、そうしたエキサイティングな要素も本作のヒットを後押しした理由と言えるでしょう。

まとめ

今回は、話題沸騰のWeb漫画『僕の心のヤバいやつ』の魅力を掘り下げていきました。マンガクロス上では1~6話までと最新4話が無料公開されており、ツイヤバシリーズもKindleストアで無料配信中です。この無料公開期間に、皆様も僕ヤバで悶絶してみませんか?

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松島広人(フリーライター)

Webディレクターとしてコンテンツの企画・編集・校正・執筆・SEOを担当する傍ら、フリーランスのWebライターとしても精力的に活動。業種・業界を問わず多数のジャンルを手がける。ポップカルチャー・サブカルチャーにも精通しており、幅広い知識を活かしたライティングを得意とする。

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