コンテナはベランダ菜園に欠かせないアイテム。大きさも材質もさまざまなものがあります。設置スペースや野菜の種類に適したコンテナを選びましょう。育てる野菜に合ったコンテナの選び方、コンテナ栽培に必要な用具について、書籍『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』著者の金田初代さんに解説していただきました。

材質でコンテナを選ぶ

野菜を育てるのが目的なら、発泡スチロール箱や不用になったポリバケツ、肥料袋などでも排水用の穴をあければ利用できます。
しかし、収穫だけでなく眺めて楽しみたいので見栄えもよくしたいというときは、市販の野菜用のコンテナを使ったり、木で好みの大きさのコンテナをつくってもよいでしょう。

コンテナの材質もさまざまですが、大きく分けると、プラスチック鉢、テラコッタ鉢、木製鉢があります。一長一短があるので、好みのものを選ぶとよいでしょう。

画像: 野菜の特性を考慮しながら、エクステリアやインテリアにぴったりのものを探すのも楽しい

野菜の特性を考慮しながら、エクステリアやインテリアにぴったりのものを探すのも楽しい

プラスチック製のコンテナ

プラスチック製のものは、軽くて持ち運びが便利なので実用的です。ただ、保水性が高い反面、通気性が悪いので過湿にならないように注意が必要です。

夏は、鉢壁に日が当たると内部の温度が上がり、蒸れやすく根を傷めるので、レンガやウッドパネルを下に敷くなどして通気をよくする工夫をしましょう。

以前は白いプラスチック製が中心でしたが、最近は色や形も豊富で、テラコッタを模したものも出回り、デザイン性も向上しています。

プランターは購入する際に鉢底ネットがあることを確かめましょう。ない場合は鉢底石などを入れます。

丈夫で持ち運びしやすい実用向きのコンテナ

画像1: ▼プラスチック製のコンテナ

深底の丸鉢。ダイコンなどの根菜にも向く

画像2: ▼プラスチック製のコンテナ

45ℓ以上土が入るジャンボプランター。コンテナキャリーに乗せると移動がスムーズ

画像3: ▼プラスチック製のコンテナ

鉢底ネットがついているか確かめる

画像4: ▼プラスチック製のコンテナ

テラコッタのコンテナ

テラコッタはイタリア語で「素焼き鉢」の意味で、洋風デザインの素焼き鉢を総称して呼んでいます。

底がフラットなものが多いので、ポットフィート(足台)などを利用して、鉢底の通風や水はけをよくする工夫をするとよいでしょう。

テラコッタはおしゃれで見た目もよいのですが、野菜を育てるのに適しているのは少し深めのコンテナなので、土を入れるとかなり重くなるため運ぶのが大変ですが、釉薬がかかっていないので通気性がよく、野菜の生育によい鉢です。

鉢壁に模様のついた重量感のあるコンテナ。大きく育つ野菜に向く

画像1: ▼テラコッタのコンテナ

イタリヤ製の素焼き鉢。赤茶けた定番の鉢でシンプルさが人気

画像2: ▼テラコッタのコンテナ

さまざまな形や大きさがあり、温かみのある落ち着いた風合いは、いろいろなタイプの野菜によくマッチする

画像3: ▼テラコッタのコンテナ

木製のコンテナ

木製のコンテナは、ナチュラルな質感が魅力で人気があります。ベランダの雰囲気を和らげたいときに使いたいコンテナです。

よく目にするたる型や小判型のほかに、籐で編まれたバスケットも木製コンテナの仲間です。

いずれも内部の温度が上がりすぎず通気性は抜群で、根を傷めることもありませんが、木や金具が腐食して耐久性は劣ります。ベランダに直接置かず、フラワースタンドや台の上に置くとよいでしょう。

カントリー調のコンテナ。内側が焼かれているので腐りにくい

画像1: ▼木製のコンテナ

たくさん収穫したいときに便利な大型タイプ。土を入れると重くなるので、置き場所を決めてから植えるようにしたい

画像2: ▼木製のコンテナ

木目を生かして塗装されたおしゃれな木製鉢

画像3: ▼木製のコンテナ

本稿は『決定版 一年中楽しめるコンテナ野菜づくり 85種』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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