オプション&下取りなど、クルマを買うときに知っトクべき3つのポイント

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❶買い替えサイクルが伸びている昨今、クルマの保証延長制度は利用すべき?

メーカー保証には、「一般保証」と「特別保証」というものがある。

その中で、エアコン、カーナビなどが対象となる一般保証は、3年または走行6万キロが保証期間となるが、今は、ほとんどのメーカーで、期間終了後にさらに2年、もしくは走行距離10万キロまで保証期間を延長するプランが用意されている。

これは、クルマの保有期間が全般的に長めとなる傾向に合わせて生まれた施策。また、都市部に比べて移動手段がクルマ依存になる地方部のユーザーに向けた制度ともいえる。

“保証期間を過ぎたら途端にエアコンに不具合が発生した”として、結局、家庭用エアコン2台分ぐらいの修理代がかかったとの話も聞いているので、保有期間が長い人や、走行距離が伸びる人は、保証延長プランの加入は検討に値するといえよう。

❷メンテナンスパックやコーティングなど、本当に必要なオプションはどれ?

新車ディーラーで収益確保のために力を入れているのが、法定点検や整備などのアフターメンテナンス部門である。

しかし、特にうまみの大きい車検点検整備などは、格安車検業者などの外部へ流れ、自社への入庫率が低下している。

そこで、アフターメンテナンスの囲い込みをねらって登場したのが「メンテナンスパック」である。

メーカー系販売店ごとに細かいメニューは異なるものの、初回車検など一定期間内の点検・整備にかかる費用をあらかじめ一括で前払いすることで、ディーラーはメンテナンス入庫の囲い込みを行い、ユーザーはメンテナンスコストを安く抑えることができるとされている。

しかし、本来は任意で受ける6ヵ月おきの点検・整備もメニューに入っているので、損得勘定は料金によって異なってくる。

年間数万キロほど走行距離がある人ならば、オイルやオイルフィルターの交換が含まれるだけでもメリットは大きいが、走行距離が少ない人は微妙になるので注意したい。

走行距離が長くなる人はメンテパックに入ろう

ディーラーによってフォロー範囲や価格がけっこう異なるので、どのようなプランかを確認しておきたい。

「ボディコーティング」も熱心にすすめてくるものの一つで、これもディーラーにとってうまみが大きい。塗装の軟らかいソリッドブラックや、洗車傷の目立つ黒系ボディカラーなどでは、加工しておくと、下取り査定がよくなる可能性が高い。

そのほかのオプションに関しては、商談時に「どれをつけるのがおすすめか」と聞けば、装着頻度の高いものを教えてくれるので、検討材料にするといい。

❸買い取り専門店とディーラー下取り、どっちがお得?

新車購入商談時で値引き総額アップのキーポイントとなるのが、下取り車。

下取り査定額は、「値引きアップの調整弁」ともいわれ、当該車両の現状価値に関係なく査定額をアップして、新車の値引き条件をバックアップするのである。

過去には当該車の現状価値にのみ固執する下取り査定よりも、中古車市場の相場も加味して値づけする買い取り価格のほうがかなり高かったりしていたが、今では、下取り査定も中古車相場を加味して値付けをするので、買い取り価格といい勝負になってきている。

また、買い取り専業店は一発提示で好条件を提示してくるが、すぐに売却しなければならないケースも多い(新車が納車されるまで待ってくれる店もある)。

全国に約550店舗を展開するクルマ買い取りの大手・ガリバー。ウエブサイトでの査定も行っている。

一方の下取り査定は、新車購入商談と一体となっており、新車が納車されるまで下取り車の引き取りが行われないのが大原則。

さらに買い取りとは異なり、商談が進むにつれてアップしていく値引き条件への対応のため、ジワジワと査定額をアップさせるので、短気を起こさずに、商談の最終局面まで下取り車は手元に置いておくことをおすすめする。

いずれにしろ、下取り査定額、買い取り額ともに業者によって値付けは異なってくるので、査定額や買い取り額を複数の店舗で競い合わせるのがポイントである。

解説/小林敦志(フリー編集記者)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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