洗剤の自動投入や洗濯プログラムなど多彩な機能を搭載した、ミーレのやりすぎ洗濯乾燥機

洗濯機

世界に無数に存在する家電の中には、斬新すぎる発想を持った製品が少なくない。本連載では、思わず人に話したくなる、世界の知られざる「やりすぎ家電」を、家電スペシャリストの滝田勝紀が、丹念に発掘、レポートする。

〈ドラム式洗濯乾燥機〉
ミーレ
WTZH 130 WPM
実売価格例:58万3200円

衣類の量に合わせて洗剤や漂白剤を自動投入するドラム式洗濯乾燥機。洗濯プログラムを豊富に用意し、素材や汚れに応じて洗い上げる。ビルトイン対応のWTH 120 WPMも用意。

専用洗剤まで開発されるイノベーティブなドラム式洗濯乾燥機

ミーレというブランドをご存じだろうか?

ドイツのプレミアム家電ブランドで、日本では主に富裕層向けの家電というイメージがあるかもしれない。

だが、単にいい雰囲気の高級家電だと思ったら、その認識は誤りだ。

2017年には、食材によって電磁波を調整して加熱する新方式のオーブンを発表するなど、創業から約120年、時代を先取りしたイノベーティブな家電を世に送り出し続けている。

今回発表されたドラム式洗濯乾燥機も、まさにやりすぎでイノベーティブな家電だ。

衣類の量に合わせて洗剤や漂白剤を適切なタイミングで自動投入する。

国内では、パナソニックによって、今季、ようやく搭載された洗剤の自動投入機能も、すでに10年以上前にドイツで市場に送り出す先取りぶり。

また、薄い水の膜を作り、衣類を優しく保護しながら洗浄できるハニカム設計のドラムは、まさにミーレのドラム式洗濯乾燥機の高いランドリーケアを象徴する歴史的パーツだ。

なおかつ、20種類もの洗濯パターンを用意し、洗剤や漂白剤は素材や汚れの状態に応じて適量を投入。

分け洗いをすることで、あらゆる服を傷めることなくいちばんきれいな状態に洗い上げられる。

ドラム槽は表面をハニカム状に設計した独自技術を採用。衣類を優しく保護しながら洗浄する。

しかも、20〜90℃で五つの水温が選択可能(プログラムにより異なる)なのも、日本メーカーの洗濯機では考えられない至れり尽くせり感。

さらにやりすぎなのが、ドラム式洗濯乾燥機のパフォーマンス力を最大限発揮するために、ミーレは家電メーカーでありながら、洗剤メーカーと共同で専用洗剤まで開発しているところだ。

ミーレは、最大の洗濯力を発揮するには、”機械力””洗剤力””時間””温度”という四つの要素の総合力こそが重要だと考え、洗剤の開発は不可欠だったという。

白物はもちろん、色物にも対応する2段階式液体カートリッジ洗剤「ウルトラフェーズ1&2」も一緒に購入することをオススメしたい。

見えない部分までスチール化するなど、20年耐用を前提に作られたドラム式洗濯乾燥機。

その圧倒的な洗濯乾燥力は、一度体験したらやめられない。

ズバリ、ココがやりすぎ!

●ボタンを押すだけで洗剤や漂白剤を自動投入

ボタンを押すだけで機能する液体洗剤自動投入システム「ツインドス」を搭載。
重量センサーで衣類の量を測り、最適な量の専用洗剤と漂白剤を自動投入。
別売の洗剤詰め替え用コンテナで、市販の洗剤なども使用可能だ。

●衣類を優しく保護して洗浄するハニカムドラム

ミーレの特許技術。表面をハニカム状にすることで、薄い水の膜を作り、それがクッションとなり、衣類を優しく保護しながら、しっかりと洗浄する。
形状的にもドラム自体の強度を増すので、高い耐久性を実現する。

●20種類もの洗濯プログラムや幅広い水温設定できれいに

コットン、ジーンズ、シャツ、ウール、シルクなど、あらゆる色や素材のアイテムを、20種類もの洗濯プログラムで優しくきれいにする。
水温も20、30、40、60、75、90℃と素材や汚れに合わせて選択可能だ。

解説/滝田勝紀(フリーランスライター)
◆Profile/フリーランスの編集者で「All About」の家電ガイド。ITメディアの「滝田勝紀の白物家電スゴイ技術」ほか連載多数。ドイツで開催される「IFA」ほか、海外展示会取材経験も豊富。電子雑誌「デジモノステーション」ディレクターも兼任している。

※価格は記事制作時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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