12月開始の4K放送が受信できる有機ELテレビが東芝から発売!
東芝・4Kレグザの最新モデルが、この5月にお披露目された。
画質を極めた有機ELテレビ、X920(65V/55V型)、低音増強用のバズーカウーハー付きの液晶テレビ、BM620X(55V/50V/43V型)、そして4K液晶のスタンダード、M520X(65V/55V/50V/43V型)というラインアップで、6月初旬から順次発売される。
最大のトピックは、今年の12月1日から開始予定の4K放送(BS/CS)用チューナーが初めて、しかも今回発表の全機種に内蔵されたことだ。
同チューナー内蔵テレビの製品化は、早くて年内といわれていただけに、今回の4Kレグザの登場は、ライバルメーカーにとってはまさに青天の霹靂だろう。
東芝としては、他社に先駆けて4K放送用チューナーを内蔵することで、市場シェアを挽回しようという戦略だ。
東芝
65X920
実売価格例:70万1870円(7月下旬発売予定)
中でも注目は、有機ELのX920シリーズだ。
白ピークに余裕が生まれ、ホワイトバランスの改善が図られた最新の有機ELパネルを搭載し、同時に画像処理エンジンには階調性、ノイズ処理が強化された「レグザエンジンEvolution PRO」を投入。
自慢の画像処理でも新たな試みが少なくないが、私が最も期待しているのが、「地デジビューティX PRO」が搭載されたことだ。
これは、現行の地デジやBSの視聴時に、フルHDから4K変換する前の段階で、水平画素を1440から1920に変換する際に高度な超解像処理をかけるというもの。
12月に4K放送が始まっても、当面は現行の地デジ/BS放送の視聴がメインとなるだけに、この技術の恩恵は極めて大きい。
●超解像処理に磨きをかけた新エンジン
なお、単体の4Kチューナー、TT-4K100も正式に発表された。
秋以降、4万円前後で発売される予定。
回路的には4K液晶テレビ内蔵チューナーと同等になるという。
リモコンもレグザのものがそのまま使えるので、既存の4Kテレビユーザーには朗報といえる製品だろう。
●オーディオシステムも一新された
●実売10万円台前半のモデルも投入
43M520X
実売価格例:14万270円
解説/藤原陽祐(AV評論家)
※価格は記事制作時のものです。